基本方針
クリックで拡大 NTAナショナルトレーニングアカデミーとは、日本ハンドボールのオリンピック出場とメダル獲得に向けた中期・長期継続強化計画のためのエリート教育を行う場であり、発掘と強化の間の連結部分の役割を果たす『最高育成機関』である。
現在この年代で活躍している選手を集めるのではなく、将来日の丸を背負うことができる素質や資質を持った選手を招集し、世界と戦う能力と意志を持った選手を目指して育成する。選手にとっては日本代表選手になるための登竜門であり、今現在の自分には満足せず常に向上心をもったチャレンジできる選手を目指して、共に切磋琢磨する場である。
NTAビジョンピラミッド
ビジョン
我々のあるべき姿は「オリンピックや世界選手権で戦う能力と意志を持った選手を常に輩出する」ことである。
ミッション
NTSからアンダーカテゴリー代表チームへ優秀な選手を送り出すエリート育成システムを構築することにより、我々のあるべき姿に近づくことを目指す。
目標
【抽象的目標】
(1)世界に通用する選手を育成する。
(2)自立し、向上心をもってチャレンジできる選手を育成する。
【具体的目標】
(1)NTA卒業生のユースチーム選出率80%(13人/16人)
(2)NTA卒業生のジュニアチーム選出率50%(8人/16人)
(3)ユースチームがアジア大会で優勝、世界大会でベスト4
(4)ジュニアチームがアジア大会で優勝、世界大会でベスト4
上記の目標を達成することで、ミッションの実現を目指す。
戦略
目標を達成するための戦略として、5つのテーマを定める。
「選手」 | 世界に通用する個人技能や能力、知性の獲得 |
「人間力」 | 知的スキルプログラムの作成と遂行 |
「指導者」 | この世代のための指導者を育成、招集 |
「情報共有」 | 選手の発掘、選考、育成、アンダーカテゴリースタッフへの情報提供までの情報共有システムの確立 |
「マネジメント」 | 円滑なマネジメントシステムの確立 |
上記5つの方向性をもとに、戦術・アクションを実行していく。
戦術・タスク
目標を達成するために、戦略に沿って以下のような活動を行っていく。
「選手」
基本的な動き作りや世界と当たり負けしないフィジカル獲得のためのファンクショナルトレーニング、個人技術の習得、グループ戦術の知識獲得に注力することで、国際基準のフィジカル、技術、知性を持った選手育成をしていく。
「人間力」
ロジカルシンキングや語学学習、インテグリティ教育、目標・課題設定、メンタルマネジメント、メディアトレーニングなどを行うことにより、選手や指導者の人間力向上を目指す。講師を招いてこれらの講義を受講する場合、指導者が講義方法も学ぶことで将来的に独立した知的スキルプログラムの作成を目指す。
「指導者」
日本や韓国・世界トップレベルの技術・戦術、強み・弱みの共有、強化からの監督招聘によるコーチ陣の育成を通し、この世代の選手により特化した指導者の育成、招聘をおこなっていく。
「情報共有」
選手発掘のためのネットワーク作りやNTA選手選考システムの確立、アンダーカテゴリースタッフとのNTA選手共有システムの確立により、将来有望な選手の発掘漏れを防ぐとともに、我々の選手育成レベルの評価を行っていく。
「マネジメント」
NTA運営委員会を設立し、事業申請書作成から派遣文書発送までのマニュアル作成や、HPやSNS上で情報公開を行い、透明性ある円滑なマネジメントを実現する。以上5つの戦略に則った活動をすることで、目標達成を目指していく。
NTAが求める価値観、行動
我々がビジョンを目指すにあたって共有すべき価値観は、説明責任、自己管理、積極性、ルール遵守、ワールドスタンダード、探求心の6つである。
「説明責任」
透明性のある報告を行い、日本国民が納得できる情報開示を実現していく。曖昧な表現を避け、可能な限り数値的に表していくことを心掛ける。
「自己管理」
選手のみならず指導者も自分自身をコントロールする力を身に着けていくことでお互いに高め合っていく。具体的には、体調管理や時間管理、目標・課題設定、感情管理、モチベーションの管理である。
「積極性」
自ら率先して活動に取り組む行動力やチャレンジ精神を養っていくことで、より活発な事業を展開していく。ハンドボールの練習だけでなく、講習、指導者においては会議でも積極的に参加する。
「ルール遵守」
日本国内のみならず、海外においても順法精神を培い日本人としての誇りをもち、各都市の条例や施設の利用方法等、その場に応じた適切な行動をする。
「ワールドスタンダード」
日本基準を常識とするのではなく世界基準を常識としたうえで、その時々の環境に適する行動、言動をしていく。
「探究心」
曖昧な理解で満足せず、貪欲なまでに物事の本質を見極めていく姿勢を持つことによって、常に「なぜ」という疑問を持ち続けることができる。その取り組み方が常識を覆す発想を生み出すきっかけのひとつであり、持続可能な考え方を持つ選手や指導者、組織を作る基盤となる。
以上6つの価値観を共有し、我々の掲げたビジョンに向かって事業展開をしていく。
対象者
個人能力に優れた選手、または将来日本代表として活躍出来る素質、資質を持った選手かつ、本事業の趣旨や方針を理解し、日本ハンドボール協会が認めた選手
指導者
実技指導:強化部・指導普及部推薦コーチ
教育指導:JOC専任コーチ、その他外部指導者
活動期間・場所
・育成合宿(年6回程度) 味の素ナショナルトレーニングセンター他
・海外遠征(ヨーロッパ)
実績
2018年
海外遠征 デンマーク(男女)
2019年
女子ユース(U18)チーム 2018年度第5回強化合宿選出率 42.3%(11/26人)
2022年
U16エキシビションマッチ(和光市総合体育館)実施
【女子】 U16代表vs学校法人佐藤栄学園埼玉栄高等学校
【男子】 U16代表vs学校法人明星学園浦和学院高等学校