<平成12年度事業計画>
平成12年度事業計画 基本方針
平成12年度は、国際的にはシドニーオリンピックが開催される年である。日本ナショナルチー
ムは、男女共、1月開催のシドニーオリンピックアジア予選でこの出場権を逸した。しかしなが
ら平成12年度には、2001年世界選手権アジア予選が開催されるが、クウェートなどのサスペンデ
ッドもあり、長期的視野に立つNTSを軸とする強化活動の展開を進める。
日本経済はいまだ好転せず、まだ先行きが暗いとの予測がなされている。このためハンドボー
ル界においても、財源確保の問題が重要な課題となっている。しかしながらハンドボールそのも
のは、世界的なスポーツとして発展を遂げており、日本協会における各種事業も拡大の一途をた
どることは、確実なこととなっている。これらの事業費を安定的に確保し、安定的かつ有効な事
業を展開していくための、財源確保戦略を策定していく。
また、21世紀を目前に控え、新たなハンドボ−ルの活性化のため、時代に即した球界全体の見
直しに着手していく。
1.総務委員会
【基本方針】
(財)日本ハンドボール協会の円滑な事業推進の為、各組織間の連絡綱の整備をはじめとして
諸会議の設定運営、諸規程の整備をさらに進める。また、これを達成するため、規程集の作成、
各種名簿の作成を企画する。平成11年度に実施された「がんばれハンドボール10万人会」につい
ては、推進委員を中心としてハンドボール協会の基盤強化のために会員の獲得策を展開して行く。
【重点施策】
1 諸規程の整備と規程集、各種名簿の作成
2 「がんばれハンドボール10万人会」の推進
2.指導委員会
【基本方針】
1 指導者の育成
(1)コーチレフェリーシンポジウム
(2)公認コーチ養成講習
(3)指導組織の整備
(4)大学におけるC級コーチ専門教科認定コースの設置について
(5)都道府県におけるスポーツ(ハンドボール)指導員の養成
2 公認コーチ資格の義務づけについて
3 海外派遣による研修と情報収集
4 全国指導者委員会の開催
5 技術・指導情報の広報
6 指導体制の一貫方策
【重点施策】
1 スポーツ指導員養成講習会促進
2 平成12年度公認コーチ養成講習会開催
3 国体等における公的資格取得の義務づけ
3.普及委員会
【基本方針】
1 ワールドゲームズ2001に向けてビーチハンドボールの普及
全国大会の開催(秋田)
2 スポーツ少年団からマスターズまで
生涯ハンドボール体系の確立
(1)ジュニア(小学生を中心として)チームの育成
郡市町村ハンドボール協会の設立促進
市町村協会でのスポ巾ツ教室開催・スポーツクラブの育成
チーム設立マニュアルの作成
(2)小学生の教科ハンドボールの普及施策
(3)マスターズハンドボールの普及施策
全国大会の日本協会主催
(4)車椅子ハンドボール等の支援
3 中学生委員会関係
(1)全チームの登録達成
(2)チーム数減少の歯止め
【重点施策】
1 小学生教科ハンドボールの普及と次期指導要領の改定に向けて
研究事業の促進
指導マニュアルの作成
実践研究発表会の開催
講習会の開催
2 生涯ハンドボールを行える基盤の確立
都道府県協会・市町村協会におけるスポーツ教室の開催
都道府県協会・市町村協会における小学生を含むハンドボールクラブの
設立
3 秋田ビーチハンドボールの全国大会開催
普及、レフェリーの育成
4 ワールドゲームズ
4.競技運営委員会
【基本方針】
1 日本協会主催、共催大会の運営・管理に当たり、各大会の連携を図る
2 登録制度の充実を図る
3 競技用具検定制度の充実を図る
4 立会人制度の充実を図る
5 予定されている国際大会(東アジア大会、大阪オリンピック)開催に向けて推進を図る
【重点施策】
1 各大会の開催に共通理解を得る
2 競技者登録の推進を図ると共に、登録業務の円滑化を図る
3 競技用具の開発を図る
4 立会人業務の充実を図るために講習会を開催する
5 関係機関と共同して国際大会のための諸準備に当たる
全国大会の開催
・第41回全日本実業団選手権大会
男・女6/29〜7/2
愛知県:中村スポーツセンター他
・第19回全国クラブ選手権大会
東日本大会 未定
西日本大会 未定
・第13回全国小学生大会 未定
・第43回全日本教職員大会 7/25〜28
愛媛県:愛媛県総合運動公園体育館
・第8回マスターズ大会 7/29〜30
愛媛県:愛媛県総合運動公園体育館
・第51回全国高校選手権大会
8/7〜12岐阜県:大垣市総合体育館他
・第2回ビーチハンドボール 未定
・第5回ジャパンオープントーナメント
男子8/10〜13
宮城県:富谷スポーツセンター他
女子8/10〜12
宮城県:大和町総合体育館他
・NTS(ナショナルトレーニングシステム)8月予定 各ブロック
・第27回全国高等専門学校選手権大会
8/5〜6北海道:釧路町総合体育館他
・第29回全国中学校大会
8/22〜25沖縄県:浦添市民体育館他
・第55回国民体育大会10/15〜19
富山県:氷見市ふれあいスポーツS
・第25回日本リーグ10/24〜3/11各地
・男子43回・女子36回全日本学生選手権大会11/22〜26
広島県:東区スポーツセンター他
・第52回全日本総合選手権大会
12/12〜16 広島県:広島グリーンアリーナ他
・第9回JOCジュニアオリンピックカップ 12月下句
・全日本実業団チャレンジ2001未定
・第25回目本リーグプレーオフ
3/24〜25東京都:駒沢体育館
・第24回全国高校選抜大会
国内関連大会
・東日本インカレ 8/16〜20
山形県:東根市民体育館他
・西日本インカレ 8/8〜13
兵庫県:グリーンアリーナ神戸他
・第55回国体ブロック大会
8月/上旬〜各地
国際大会
・第6回ヒロシマ国際大会(オールスター大会)7月予定
広島県:東区スポーツセンター
・2000年ジャパンカップ
8月予定 未定
・第8回日・韓・中ジュニア交流競技大会
8月予定 韓国
・第4回日韓スポーツ交流(派遣・受入)
8月予定 韓国・未定
・アイスランドフェア
9月予定 未定
・シドニーオリンピック
9/15〜10/1 オーストラリア:シドニー
5.国際委員会
【基本方針】
1 世界大会(オリンピック、WC)出場に向け環境づくり
日本のハンドボール界の夢であり、メジャーになるためには日本が世界の大会にまず出場する
事である。そのためには、日本が有利になるような環境が必要。
2 アジアハンドボール連盟の更なる正常化
3 国際交流の体制定着と発展
【重点施策】
1 世界大会(オリンピック、WC)出場に向け日本が有利になる様、AHF、IHFに働きかけを
実施する
2 AHF更なる正常化に向け対策を講じる
3 国際交流の体制定着化と発展
ドイツ、スペイン、デンマークを拠点国・チームをつくり選手、コーチを送り込む体制ができ
たので定着化と課題対策
6.審判委員会
【基本方針】
1 トップレフェリー研修会
トップレフェリーとして指名した者を集めて研修(日本リーグトレーナー・大学監督等も同席)
し、これらを各全国大会の指名レフェリーとして派遣する。それぞれの審判長を助け、その大会
に集まったレフェリーに研修内容を伝達し、全体のレベルアップを図る。
2 公認A級審判審査
A級審判員は日本リーグを運営できることができる。従って審査にも体力・技術の高いモデル
ゲームを運営させて、その能力を見なければならない事から、11年度初めて全日本実業団選手権
大会をモデルとして実施する目標は達成できた。
【重点施策】
1 日本リーグ担当レフェリー研修会を、その効果を見るにはもう少し時間をかけたいが、それよ
り現実の日本リーグ運営に問題が多いゆえ日本リーグ担当レフェリー研修会を開設することが急
務ではないかと思う。これは当然トップレフェリーが含まれるゆえ、トップレフェリー研修会は
これを吸収する。リーグ審査委員会で約30ペア程絞込み教育をする。経費的には、従来のトップ
レフェリー研修会費と大崎スポーツ財団の補助をこれに当てさせてもらいたい。
2 その他の行事
その他の行事については、従来の規模で実施していく予定である。
7.強化委員会
【基本方針】
1 中長期(アテネ・大阪オリンピック)強化計画の策定
2 平成12年度ナショナルチームの強化計画に基づく強化施策の推進
3 NTS(ナショナルトレーニングシステム)による一貫指導の強力展開と定着化
4 各種アジア選手権大会・世界選手権大会での上位入賞を果たすための強化施策の推進
5 メディカルサポート体制を充実し、各ナショナルチームが世界・アジアでの各種大会へ出場し
たときトップコンディションでプレーができるようにする。
6 フィットネス(JOCオリンピック強化指定選手の体力測定)及びアンチ・ドーピングを推進
する。
【重点施策】
1 中長期計画に基づく強化施策の実施
2 平成12年度各ナショナルチーム強化事業として国際大会への出場、海外遠征及び国内強化合宿
等の計画的な実施
3 NTSに基づく一貫指導の実施及び指導内容の充実を図る
(1)指導グループ研修会の開催
(2)全国ブロックの指導会の実施
(3)医科学委員会のフォロー体制の充実
4 次のアジア大会・世界選手権大会での上位入賞を目指した強化施策への実施
(1)男女アジアジュニア選手権大会及び男女ジュニア世界選手権大会出場権の獲得
(2)女子アジア選手権大会及び女子世界選手権大会出場権の獲得
(3)男子世界選手権東地区アジア選手権大会及び世界選手権大会出場権の獲得
(4)男女学生選手権大会
5 医科学研究グループは、フィットネス体力適性の研究、メンタルマネージメントなどを実施す
る
6 特別研究グループは、メディカルチェック、体力測定、ドーピング・コントロールなどを実施
する
7 強化関連部門との連携の強化を図る
8 ナショナル強化支援 外部団体の確保を図る
8.機関誌委員会
【基本方針】
平成12年度は、メディアの発達した時代に即した機関誌のあり方を検討しつつ、新しい方向性を考
えて行く。また、協会からの情報発信のツールの1つとして充実を図る。更に、「がんばれハンドボ
ール10万人会」推進のための告知記事を掲載して行く。
【重点施策】
1 各全日本大会の詳細
2 協会だより
3 「がんばれハンドボール10万人会」会員紹介
4 各事業報告
9.財務委員会
【基本方針】
日本リーグ加盟チームの減少、登録学校数の減少等、登録金収入は減少、委託金も収入減は厳しく、
現経済環境にあって企業からの広告収入、寄付金収入増も協会関係者全員の努力が不可欠。
収入面では、一昨年より着手している「がんばれハンドボール10万人会」の収入に期待することで
ある。
一方支出面では各事業において優先度を選びつつ効率化を進めているが、事業範囲も国内外におい
て拡大傾向にあり、より一層メリハリのある運用が必要。
【重点施策】
1 「がんばれハンドボール10万人会」の会員獲得に全力をあげる
2 広告、寄付の対象の拡大とスポンサーのニーズに全面協力
3 2002年小学校体育にハンドボールが選択科目となった機会を最大限に生かす投資の検討、実施
4 経理会計の厳正なる運用の強化徹底
10.企画委員会
【基本方針】
1 中・長期スケジュールの調整と確立
2 協賛募集活動の定着と拡大
3 「JHA21世紀ビジョン」立案
【重点施策】
1 中・長期スケジュールの調整とそれに伴う企画
2 協賛募集活動の定着と拡大(協賛パンフレット作成)
3 「JHA21世紀ビジョン」立案
11.広報委員会
【基本方針】
1 恒常的な広報活動計画の推進
2 メディア媒体への積極的アプローチ
3 ハンドボール文化の高揚(全員参加の啓蒙活動)
4 ナショナルチームのPR
5 インターネットによる情報発信の拡大
【重点施策】
1 メディアとの定期懇談会
2 プレスリリース
3 ハンドボール全員参加の啓蒙活動の実施
4 ナショナルチームのPR
5 インターネットによる情報発信の充実の拡大
12.日本リーグ機構
【基本方針】
1 日本ハンドボールリーグ機構の再構築
A.企業チームのあり方→地域との融合性
B.リーグ参加チームの撤退防止対策
C.各チームのリーグ運営経費の削減
D.リーグ予算(プレーオフを含む)の12%削減
2 日本リーグ部長会議による指導と支援体制の強化
3 日本リーグ25周年記念事業の実施と記録保存
4 日本リーグ委員及び選手・役員の意識改革と体質改善
【重点施策】
1 日本リーグ運営委員会の名称変更→日本リーグ委員会
2 第3地域参加補助金の支払制度の確立
3 日本リーグ25周年記念事業→東西対抗orオールスター
4 会場立会人の選抜方法の見直しとマニュアル化(任務の確認と責任体制の確立)
5 審判員の能力検査方法の具体化と資質の向上
6 日本リーグホームページの充実(情報化の拡大とサービスの充実)
7 記録用紙の精度向上
8 表彰制度の見直し