<IHFニュース 2006年06月14日号>



  このIHFニュースは、国際ハンドボール連盟(IHF)が、毎月発表している
  プレス・リリースを日本協会で和訳したものです。原文については、IHFのウ
  ェブに掲載されていますので、こちら(英語版)をご覧下さい。
  最新のニュースとさらに詳細な情報についてもIHFのホームページをご覧下さい。

  • ドーピングは軽視するべきではない

  • ドーピングは軽視するべきではない


    スポーツの国際社会は常にドーピングスキャンダルに見舞われている。たったひとつのケースですらそのスポー
    ツのイメージを傷つけるが、幸いなことにハンドボールはほとんどのそうしたネガティブな出来事から逃れてい
    る。2000年の世界アンチドーピング機構(WADA)設立以来、WADAは薬物のないスポーツへと明確なシグナルを示
    してきた。IOC、国際的なプロの協会や政府も、もし私たちが共同戦略を取りさえすれば、ドーピング問題を自
    分たちの管理下におけることには合意している。
    
    各連盟、国内オリンピック委員会も、ドーピングに対する戦いに積極的に参加することにとしてWADA規定に署名
    した。IHFは2つの挑戦に立ち向かった。まず第1の例は、IHFアンチドーピング規則をWADA基準に適合させるこ
    とであった。これにより、IHF加盟連盟に所属する選手は全て、コントロールの手順においてもアンチドーピン
    グ規則の実施においても、世界中同じ基準の対象となることが確実になった。さらに、IHF責務の範囲内でWADA
    により求められる方法を実施する、アンチドーピングユニット(ADU、IHF組織内部の独立機関)が設立された。
    
    ADUの主要業務は以下の通り。
     ・健全なアンチドーピング戦略の開発と実施
     ・加盟連盟のための教育・情報システムの開発と実施
     ・IHF主催行事においてドーピングコントロールの実施準備
     ・ドーピングコントロールに関係する必要な手段の事務管理
     ・分析結果が陽性の場合の結果管理
     ・治療目的使用の適用措置(TUE)の運営と管理
     ・関連アンチドーピング団体への代表派遣
    
    上記責務は従来も今後も一歩ずつ実施されていく。その目的は、ドーピングのいかなる疑いにも国際ハンドボー
    ルが染まることを防止し、それを成功させることである。ドーピングはあまり軽視してはいけない。ドーピング
    を使用する人たちは、対戦相手を欺いているだけでなく、最終的には自分たちを欺くことになるからだ。