<IHFニュース 2005年08月01日号>



  このIHFニュースは、国際ハンドボール連盟(IHF)が、毎月発表している
  プレス・リリースを日本協会で和訳したものです。原文については、IHFのウ
  ェブに掲載されていますので、こちら(英語版)をご覧下さい。
  最新のニュースとさらに詳細な情報についてもIHFのホームページをご覧下さい。

  • 2005女子ジュニア世界選手権:規則審判委員会からの展望とコメント

  • 2005女子ジュニア世界選手権:規則審判委員会からの展望とコメント


    いくつか変更のあった新しい規則が発効するまさにそのとき、世界選手権が始まるとなればもちろん誰もが神経
    質になる。けれども大会第1日目の8試合は、本当にあっけない結末となった。レフェリーには集中トレーニン
    グを行い、チームには口頭と書面で注意深く説明を行ったが、混乱や間違いの起きた状況はわずかしかなかった。
    
    旧規則ではフリースローであったが新しい規則ではゴールキーパースローが与えられる場合、いくつかのケース
    では、ゴールキーパーは本能的にゴールエリアを飛び出した。またいくつかのケースでは7mスローの際、タイ
    ムアウトを早く出しすぎることもあったが、それで全てであった。
    
    規則変更をもう少し十分に説明しよう。7mスローとなった場合、タイムアウトはもはや自動的にも強制的にも
    与えられない。かわりにレフェリーは、それが本当にタイムアウトを与える意味があるかどうか迅速な判断を行
    う。もし必要でないことがはっきりしていれば、タイムアウトを回避することが出来る。そのほかの場合は全て
    タイムアウトは与えられるべきである。タイムアウトが必要ではない例として、1) もしボールを投げる人とゴー
    ルキーパーがすぐにボールを投げられる用意がある場合、2) もし試合の結果が非常にワンサイドで(そして試合
    時間の残りがわずかで)、計時が通常の遅延範囲内であり、どちらのチームも不公平に扱われることがない場合、
    3) もし不必要な遅延を引き起こしているチームが劣勢で、その引き起こしている遅延により不利となる場合。も
    し遅延行為に疑いのある場合、勧めたいことは全てにタイムアウトをとることである。
    
    ますます問題が大きくなっている状況について。6mライン上のディフェンスもオフェンスも、お互いにホールディ
    ングしあったり、プッシュしあったりするのは反則と見なす。そして、そうした状況を誰が始めたのかを確定する
    のはほとんど不可能である。けれどもひとつだけ危険と思われることは、通常のディフェンスがアタックよりずっ
    と“破壊的”であると思うことで、そしてその状況は続けてしまいがちであり、笛を吹くときにアタック側に有利
    にする決定をするなら、レフェリーは自分自身への問題を多く作ってしまう。(あるいくつかの)状況は試合の早
    い段階で見つけて、アタックする選手に反則があることを見つけなければならない。もし貴方の決定が一方に偏っ
    ていれば、アタック側は貴方の限界を試し続けて、問題はとどまることはないだろう。