サッシャ・クラーンが2004年ハンドボール・フォト・オブ・ザ・イヤーの優勝者− これは国際ハンドボール連
盟から独立している陪審が決定したもので、このコンテストが1992年開始して以来9回目の表彰となる。
ドイツの報道写真家クラーンのこの優勝写真は、ヨーロッパカップ決勝でのドイツ1部チームTHW キールを撮影
したもの。試合後のはじけるような喜びを見せている。専門家たちはその力強さから、プレーや表情に注意が集
まっていなくても、この主要大会の雰囲気を、ほとんど芸術的ともいえる手法で良くとらえているとして、優勝
を確信していた。
このほか4枚の写真が特別賞を得たが、これらは試合そのもののプレーから離れて撮られているという事実は、
一部注目すべきことであろう。これはゴールキーパーがゴールネットと格闘しているヤン・ウィリデンの写真で
もそうであり、試合に勝って大喜びする子供をとらえた同じくドイツの二クラス・ホームの作品もそうである。
北村善夫(日本)、アリアクサンドル・シシュコ(ベラルーシ)の写真も、ハンドボールではなくて人々が焦点
となっていた。
入賞作品には合計1万スイスフランの賞金がIHFから支払われる。
今年の入賞者の前には以下の人たちが受賞している。
1992年ゲルハルト・ウール(ドイツ)、1996年カースティン・ヨンソン(オーストリア)、
1998年サンドル・コドルッチズ(ハンガリー)、1999年ビョルン・ラングセム(ノルウェー)、
2000年ビョルン・モエ(ノルウェー)、2001年佐々木直人(日本)、
2002年ジェシカ・ゴウ(スウェーデン)、2003年ジャック・ミクルット(スウェーデン)。