IHF国際ハンドボール連盟の昨年度のフォト・オブ・ザ・イヤーは1992年以来7回目を迎え、史上2
人目となる女性、スウェーデンのジェシカ・ゴウが選ばれた。スウェーデンはハンドボールの世界チャ
ンピオンを度々生んでおり、彼女は同国最大の写真配信会社プレッセンス・ビルト所属のフォトグラフ
ァー。2002年ヨーロッパ選手権でフランスがクロアチアに対戦したときのスナップが受賞対象となった。
ワールド・ハンドボール・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたベルトラン・ジルがダボー・ドミ
ニコヴィッチを抑えている場面である。
審査委員長を務めたレイモンド・ハーン専務理事は、ハンドボールの魅力であるパワーとダイナミズムが
この写真にはあると評した。
ジェシカ・ゴウのフォト・オブ・ザ・イヤーはこれだけではない。同じくヨーロッパ選手権で撮られた
非常に印象的な写真にも特別賞が送られた。この写真には試合直前のクロアチアチームの雰囲気が良く
出ている。
第2の特別賞はスペインのアルベルト・サリナス・クレスポが受賞した。この写真はスペインの女子ユ
ースナショナルチームの試合場面を、エレガンスとシンプルを十分に表して芸術的な構成となるように
分解をほどこした作品である。彼はこの写真を“ボーイング2002”と名づけ、スペインハンドボールの
機関紙『バロンマニア』に発表した。
このコンテスト参加者全員にはWHM(ワールドハンドボールマガジン)編集局から応募に対する感謝の
意が伝えられた。
IHFは2003年度フォト・オブ・ザ・イヤーも募集する。応募方法は次号のワールドハンドボールマガジ
ン誌上とIHFプレスリリースで発表される。