<IHFニュース 2002年第19号>



  このIHFニュースは、国際ハンドボール連盟(IHF)が、毎月発表している
  プレス・リリースを日本協会で和訳したものです。原文については、IHFのウ
  ェブに掲載されていますので、こちら(英語版)をご覧下さい。

  • 近代化のための広範な課程に着手:ハンドボールの世界的組織IHFがバーゼルに新しい事務局オフィス

  • 近代化のための広範な課程に着手:ハンドボールの世界的組織IHFがバーゼルに新しい事務局オフィス


    バーゼル。まず始めに新しい事務局の建物、それから新しい組織、となるであろう。国際組織IHFが
    近代化のための広範な課程をスタートさせた。国際ハンドボール連盟は10月2日スイスの町バーゼルで
    多数の出席者を前に新しい事務局オフィスをオープンした。11月20−24日サンクトペテルブルクで開か
    れるIHF総会の議題の1点は、"協会"の機構について議論することとなろう。
    
    加盟連盟数 147を数えるIHFは世界最大のスポーツ連盟のうちのひとつだが、バーゼルのランゲ・ガ
    セにある快適な邸宅に50年以上居を構えていた。結局最近ではあちこちに綻びが目立つようになり、I
    OC本部のあるローザンヌに移転することも考えれらた。しかし最終的にはスイスのドイツ語圏に忠実
    なまま留まることになった。購入したばかりのこの建物は以前の建物とは目と鼻の先である。
    
    ピーター・メリアン通り23番地のこの建物には新旧が同居している。建物の中心部分はちょうど 100年
    が経過しており、多数の風格のある部屋と高級内装がほどこされている。70年代に増築が行われ、より
    実用的になった。IHFでは合計5階のフロアに 900平方メートルのワーキングスペースを確保してい
    る。建物内機器も近代的国際協会の要求を満たしている。
    
    協会のCAO(チーフ・アドミニストレーティブ・オフィサー)でありIHF新本部のトップであるレ
    イモンド・ハーン専務理事はスタッフのみではなく全体にスペースが広がったことを喜んでいる。「よ
    うやく委員会にも各団体にも完璧な労働環境が整った。つい先日もムスタファ会長がIHF加盟連盟か
    らのゲストやIOC、協会のパートナー達をはじめてこの建物に迎えたところである。エジプト出身の
    同会長は2000年からその職にあるが、「協会の世界的なイメージのためにもこうしたハンドボールセン
    ターは非常に重要である」と語っている。彼はIHFを将来のために強化することを目指し、そのゴー
    ルに達するにはこうした事務局が非常に役立つと付け加えた。
    
    この協会の第一機関である第29回IHF総会の準備が続いており、11月半ばまでこの建物の会議室はあ
    わただしさに包まれるだろう。協会の総会は2年毎に開催されるが、サンクトペテルブルクではIHF
    評議員会が時代に合った、効率の良い組織のための草案を提案する。しかしながら今回は人事の決定を
    要求していない。現在のIHF首脳陣は2004年までの任期で選出されている。
    
    
    (訳者注: この号ではIHF国際ハンドボール連盟のことを何箇所か『協会』と表しています。)