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< 4th Women's Youth Handball World Championship >

<<第4回女子ユース世界選手権 >>

<戦 評>    予選リーグ   8月16日  8月17日  8月19日  8月21日  予選リーグ星取表

順位決定・決勝トーナメント  8月23日  8月25日  8月26日   勝ち上がり表


8月26日(日)

5-8位順位決定1回戦

 日本  26 (16-13, 10-15) 28  フランス

 D2位                     C2位
     戦評
 日本は、この大会全て同じスターティングメンバー。スローオフからのスタートとなった。
 開始50秒でフランスのロングシュートが決まり先制される。しかし、森のカットインですぐに1−1の同点。フランスに先行されるが、4分20秒に3−3の同点にすると今度は日本が先行する展開になり、9分45秒フランスの退場を谷が誘い、佐々木が決めて7−5の2点リード。そのまま15分に佐々木の7mTで9−6の3点差。19分25秒には森の速攻で12−8の4点リードに広げる。27分にはフランスに2点差まで追い上げられるが、水落の再三の好セーブで16−13で前半終了。
 後半になると佐々木にマンツーマンディフェンスを敷かれコンビが微妙に合わず、7分45秒に17−17の同点にされる。日本タイムアウトを取り、役割の確認を行う。11分までは1点を争うシーソーゲームとなるが、13分20秒でロング、速攻で19−22の3点のリードを奪われる。日本も森、谷、田村の速攻、カットインなどで追い上げる。24分30秒には25−25の同点に追いつく。その後、1,2点を争うシーソーゲームになり、27分47秒25−27でフランスがタイムアウトを取った後、田村の速攻で28分40秒には26−27と1点差まで詰め寄る。同点に持ち込むムードであったが29分45秒、水落の好セーブのリバウンドを奪われ惜しくも敗れた。
 この試合のベスト選手には、今大会再三のピンチを救ったGK水落が選ばれ、ベスト8の表彰もあり選手一人ひとりに記念品と賞状が手渡された。
 
    
個人得点: 佐々木:10点、森:6点、田村:5点、築山・谷:2点、河野:1点 スコアシート
最終戦ベスト選手はGK水落選手

8月25日(土)

5-8位順位決定1回戦

 日本  25 (14-15, 11-15) 30  ハンガリー

 D2位                    A1位
     戦評
 日本は今までと同じスターティングメンバーで、スローオフからのスタート。
 開始早々、河野のサイドシュートで先制するとハンガリーも素早い攻撃からポストで1−1とする。18分までは1点を争う攻防を展開し、19分に河野がこの試合初めて2点差にするシュートを決めて11−9とリードした。その後、ハンガリーは体格差を活かした強引な1対1からのカットインやロング、速攻などで加点。日本にイエローカード2枚を与えて26分には12−15と逆転。日本はGK水落の再三に渡る攻守と田村から佐々木へのスカイプレーなどで追いつこうとするが14−15で前半終了。
 後半は、2点差から1点差に追いつくが、再び2点差という展開が続き、7分に16−19と3点リードされてしまう。そこから日本も追いつこうと必死にノーマークを作るが、相手GKに阻止され、9分には17−21と4点差になる。そこで日本は一度全員メンバーチェンジ3−2−1ディフェンスで18−21と追い上げたが、ハンガリーの3点連続の速攻で24−19と5点リードを奪われる。18分に佐々木が2分間退場したのをきっかけにロングシュートやポスト攻撃され、23分には22−30と点差を広げられた。その後中島がトップディフェンスで活躍し、3点連続得点に結び付け25−30で試合終了。
 この試合のベスト選手には、田村が初めて選ばれた。
 
   
個人得点: 佐々木:8点、河野:7点、田村:6点、三田:2点、谷・森:1点 スコアシート
田村選手ハンガリー戦ベスト選手賞

8月23日(木)

準々決勝

 日本  25 (17-15, 8-16) 31  デンマーク

 D2位                    C1位
     戦評
 決勝トーナメント(準々決勝)の初戦は、予選Cグループ1位のデンマークとの対戦。今までと同じスターティングメンバーでスローオフからスタート。
 開始35秒佐々木のロングシュートで1−0、デンマークもロングシュートで1−1、再び佐々木のロングシュートで2−1、デンマークポストシュートで2−2と7分まで日本が得点するとデンマークが得点する1点差の攻防が続く。7分40秒田村の速攻、森の速攻、田村のサイドシュートで7−4とする。デンマークは佐々木、田村、佐々木とマンツーマンディフェンスで日本のペースを乱そうとするが、日本は水落の好セーブ、佐々木のロング、築山のカットインなどで、一進一退の攻防が続く。25分三田のカットイン、築山速攻で2点差リードを保ち17−15で前半を終える。
 後半に入ると、デンマークの大応援団の声援もあり、4分には18−19と逆転される。日本の攻撃を予測しながらの防御からの速攻、ロング、ポストと力強い試合運びに持ち込まれ、9分には19−23とされる。日本も谷のポスト、佐々木のミドル、田村のカットインなどで追い上げるが、16分から5点連取され22−27。日本ディフェンスシステムを6−0から5−1に変え流れを変えようと粘り速攻へも走りきったが、ノーマークを相手GKの攻守で阻まれ、ディフェンスでは強い押し込みなどで点差が開いてしまいゲームセットとなった。
 この試合のベスト選手には佐々木が4度目の受賞をした。
 
  
個人得点: 佐々木:10点、田村:4点、築山・森:3点、谷:2点、三田・中島・河野:1点 スコアシート
佐々木選手デンマーク戦4度目のベスト選手賞

8月21日(火)

Dグループ予選4試合目

 日本  34 (21-12, 13-13) 25  アンゴラ

 3勝1敗                   1勝3敗
     戦評
 日本は決勝トーナメント進出を賭けた戦いに、4戦続けて同じスターティングメンバーでディフェンスからスタート。
 開始早々アンゴラのイエローカードを誘発すると、谷のポスト、GK水落の好セーブ、森のカットイン、再びアンゴラのイエローカードそして田村の速攻で3−0とする。アンゴラも身体能力を活かしてロング、ポストと加点し、7分20秒には5−5と同点になる。しかし、日本は失点後のクイックスタート、アンゴラのオフェンスミスからの速攻と、日本の速い攻撃は止まることなく展開。佐々木のロング、築山の速攻、谷のポスト、河野、田村の速攻、森のサイドなどで前半21−12で終了。
 後半大量リードを奪った日本は、メンバー変更を行い全員に出場機会を作り決勝トーナメントを考えた戦術を展開。三田の左サイドシュート、綿引の速攻やポスト河原畑のカットイン、GK森村の好セーブ、水谷の2連続速攻、中島のカットイン、藤岡のロング、岸の速攻など控え選手の活躍もあり34−25で勝利した。
 この試合のベスト選手には、佐々木が3度目の受賞を受けた。予選リーグ中、在セルビア日本大使館(モンテネグロも兼轄)のご協力をいただき、在留邦人の方に応援して戴いた。またモンテネグロの人達は親日家が多く、日本を応援して貰えたことが選手の励みになっていたことを記しておく。

 
個人得点: 佐々木:8点、田村:6点、森:4点、谷:3点、河原畑・綿引・水谷・河野:2点、
        藤岡・築山・岸・三田・中島:1点
スコアシート
      
佐々木選手アンゴラ戦ベスト選手賞(これで3度目) モンテネグロの日本応援チーム

8月19日(日)

Dグループ予選3試合目

 日本  33 (12-14, 21-12) 26  ポルトガル

 2勝1敗                   3敗
     戦評
 1,2戦と同じスターティングメンバーで日本のスローオフ。硬い立ち上がりでポルトガルに先取点を奪われるが、谷が7mTを取り佐々木が決めて1−1。勢いのあるポルトガルは、すぐにロングシュートを決め1−2。ここから前半28分までは、同点、1点差リード、1点ビハインドと一進一退の攻防を繰り広げた。前半29分38秒田村が退場となり、ポルトガルに7mTを決められ、この試合初めて2点差となり12−14で前半終了。
 後半一人退場で迎えた日本は、12−15と差を開けられるが、2分佐々木のロングシュートから、河野の速攻、田村のロングシュートと速攻、築山の速攻などで5分には逆転に成功17−16。ポルトガルがタイムアウトを取ると、再び一進一退の攻防が展開され、10分には19−19となった。しかし、その後日本は佐々木、河野、田村、築山、森、森村の6連続得点で25−20とし、試合のペースを掴んだ。前半苦しんだポルトガルのロングシュートに対しても河原畑をトップディフェンスに起用し、高い位置でコンタクトすることに成功。エリア際のピンチはGK水落が好セーブで日本を助けた。18分に森のカットインで26−20とすると、日本は徐々にリードを広げて33−26で勝利した。
 この試合のベスト選手には、森が選ばれた。
 
 
個人得点: 田村:9点、森:6点、佐々木:5点、築山:4点、谷・河野:3点、河原畑・三田・中島:1点 スコアシート
森選手ポルトガル戦ベスト選手賞

8月17日(金)

Dグループ予選2試合目

 日本  21 (10-18, 11-16) 34  ノルウェー

 1勝1敗                   1勝
     戦評
 前大会準優勝のノルウェーとの対戦は日本のスローオフでスタート。昨日と同じメンバーで、先取点は田村のサイドシュート。開始4分で2−2。しかし、日本は昨日より良い内容であったが、ノルウェーに5連続得点を許してしまう。日本は、タイムアウトを取り流れを変えようとするが、20分で7−15と差が広がる。その後、佐々木のミドルシュート、田村の速攻などで10−18となり前半終了。
 後半、日本はディフェンスシステムを変えたり、メンバーチェンジを盛んに行い、流れを掴もうとするが、体格、スピード、パワーに勝るノルウェーは手を緩めることなく戦い、日本の再三のチャンスを阻んだ。
 この試合で特筆すべき点は、日本は昨日のブラジル戦を上回る攻守の出来であったことが挙げられる。また、GK水落の再三にわたる好セーブ、佐々木のランニングステップからのミドルシュート、田村の速攻およびサイドシュートである。今大会は、試合終了後、相手チームが選ぶベスト選手という制度があり、昨日、本日と日本は佐々木が選ばれ、試合終了後表彰を受けた。本日の敗戦は痛いが、試合内容が良かったので、次のポルトガル、アンゴラとの試合に期待できる。
 
個人得点: 佐々木:10点、田村:5点、築山:2点、藤岡・三田・谷・森:1点 スコアシート
佐々木選手ノルウェー戦ベスト選手賞

8月16日(木)

Dグループ予選1試合目

 日本  29 (18-10, 11-16) 26  ブラジル

 1勝                   1敗
     戦評
 予選Dグループの日本の初戦は、185cm以上の大型選手3名がいるブラジルと対戦。
 日本は、GK水落、CP田村、佐々木、森、築山、河野、谷でスローオフからスタート。お互い攻撃ミスの後、河野の速攻で先取点をあげた。ブラジルはポスト、両45が185cm以上の大型選手。センタースリーから45がポストに入る展開で、ポストにボールを集める作戦。直ぐに1−1と同点にされた。その後、開始7分まで日本は速攻やサイドシュートで得点するが、ブラジルもポスト攻撃で得点を重ね4−4の同点。この時点で日本はポストの守り方を変え、日本ペースになる。速攻で連続得点を重ねる場面もあり、前半を18−10で折り返す。
 後半も田村・佐々木・森などの速攻で22−11まで得点を伸ばした。しかし、その後ミスなどからブラジルに連続得点を許し、後半13分に23−21と2点差まで追い上げられるが、佐々木・築山のミドルで引き離す。この接戦から谷・森・谷と速攻が連続して出て、後半25分には29−23に再び引き離す。最後ブラジルは3連続得点をし、粘りを見せたが29−26で日本は初戦を勝利した。
 
個人得点: 佐々木:10点、田村・河野:4点、築山・谷:3点、三田・森:2点、水谷:1点 スコアシート

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