第14回ヒロシマ国際ハンドボール大会 試合結果
◆ 第3日(7月26日(日))
日本リーグ選抜 49 (23-10, 26- 6) 16 台湾代表 ランニングスコア
(2勝1敗) (3敗)
勝利して、優勝に少しでも望みを残したい日本リーグ選抜と来日1勝を挙げた
い台湾代表の1戦。両リームの初得点は2分30秒過ぎの台湾のセットプレーか
らと、両チーム固い出足。リーグ選抜は、GK寺田の好セーブからリズムを取り
戻し、速攻、セットで着実に加点、10分までに6−1と主導権を握る。リーグ
選抜のディフェンスを崩せず、苦戦を強いられていた台湾だったが、11番ジャ
選手のミドルを中心に組み立て反撃、中盤18分まで10−6と一進一退の攻防
を繰り広げた。しかしここから、スピードに勝るリーグ選抜がディフェンスから
立て直し、速攻をしかけ24分までに17−8と一気に9点差をつけた。その後
も、リーグ選抜は走り続け、前半を23−10、13点リードとした。
後半に入っても、リーグ選抜の攻勢は変わらず、前半11分までに32−13
と19点差とした。何とか粘りたい台湾代表だが、攻撃に活路が見出せないまま、
リーグ選抜の速攻を浴び続け、20分には40−15と25点差をつけられた。
リーグ選抜はメンバーを変えるも、ディフェンス力は落ちず、着実に速攻に結び
つけ、最終49−16で勝利した。
日本代表 45 (24- 6, 21- 7) 13 中国山東省 ランニングスコア
(3勝) (1勝2敗)
きっちり3勝をあげて優勝したい日本代表。出だしから、積極的にディフェ
ンス、オフェンスとも仕掛ける。受けてたつ中国山東省もクイックスタートを
多用するなど、激しい攻防が繰り広げられた。日本はGK藤間の好セーブ、ポ
スト横島の活躍もあり、8分過ぎまで7−2とリードする。日本代表は中国山
東省の大型バックプレーヤーを効果的に抑え、すばやく速攻を展開、15分ま
でに13−5とリードを広げる。その後も日本代表はディフェンスで集中力を
保ち、相手に得点を許さない。25分には21−6、前半24−6の日本代表
18点差リードで終了した。
後半に入っても、日本代表のディフェンスは、よく足が動き、集中を切らさ
ない。高いディフェンスで、相手の攻撃を封じ込め、失点を許さない。11分
過ぎまで、32−7と後半の失点を1点に抑える。日本代表は中盤、集中力を
欠いた攻めで、3連続失点を許すも、日本代表の優位は動かない。26分まで
41−11と30点差とした。最終45−13で日本が完勝。3連勝で優勝を
飾った。
◆ 第2日(7月25日(土))
中国山東省 34 (18-10, 16-12) 22 台湾代表 ランニングスコア
(1勝1敗) (2敗)
初戦を落とした両チームの第2戦、何としても勝ち点を挙げたい両チームだ
が、地力に勝る中国山東省が有利か。出だし、慎重な山東省に対して積極的に
仕掛ける台湾代表、5分過ぎまで3−3と食い下がる。ここから中国山東省は
サイド6番のカットインなどで徐々に差を開く。10分過ぎまで7−3と4点差
をつける。台湾代表も細かく繋ぎ、得点を狙うが、対応が早い中国山東省のデ
ィフェンスを崩せない状態が続き、中国山東省が一気に抜け出すかと思ったが、
中国山東省のミスにも助けられ、17分過ぎまで9−6と台湾チームが粘りを見
せた。終盤を迎え、シュートミスが多く、退場者を出すものの、地力に勝る中
国が徐々に差を広げ始め、9番ワン選手の活躍もあり、前半を18−10の8
点差で折り返した。
後半に入って、中国山東省が一気に抜け出すかと思いきや、台湾代表も果敢
に打ち込み10分過ぎまで15−23と8点差、後半序盤は5−5の同点とした。
中盤に差し掛かっても、台湾代表の攻勢は続き、14分過ぎまでに18−23と
5点に迫り、中国山東省が思わずタイムアウトを取るが、一進一退の攻防は続
き、19分まで27−20と台湾代表は互角の戦いを見せた。終盤に入ってよ
うやく、落ち着きを取り戻した中国山東省が徐々に点差を開き、34−22で
中国山東省が勝利をおさめた。
日本代表 30 (14-12, 16- 7) 19 日本リーグ選抜 ランニングスコア
(2勝) (1勝1敗)
事実上の決勝戦となるか、勝てば優勝に大きく近づく日本対決。リーグ選抜
のスローオフで始まった一戦は、出だしポスト、速攻から18番横島らが得点し、
7分まで5−1と全日本がリード、全日本のディフェンスを崩せない、ようや
く2点目を挙げたのが13分と苦戦を強いられる。しかし、シュートミスなどで
波に乗れない全日本から、速攻などで徐々に点差を詰めるリーグ選抜19分過ぎ
には6−9の9点差に詰め寄る。その後は一進一退の攻防が続くが、26分には
12−10と2点差に、そのまま14−12の全日本2点リードで前半終了、
いよいよゲームは白熱してきた。
後半出だし、先にスパートをかけたのは全日本、積極的に速攻を仕掛け、3
連取で17−13と4点差に。シュートミスは多いものの、積極的なディフェ
ンスを展開、植垣らの活躍もあって13分には22−15と7点差とした。中盤
を過ぎても、ディフェンスを緩めない全日本は17分までに25−15と10点差
をつけた。リーグ選抜はホンとイの二人の韓国人選手を中心に攻撃を組み立て
るが、攻め手を欠き、得点が伸びない。メンバーを入れ替え、打開を図るもの
の、7番イ選手の単発のみで、点差を詰めれない。結局、日本代表が力の差を
見せつける形で30−19で勝利した。
◆ 第1日(7月24日(金))
日本代表 55 (27- 4, 28- 6) 10 台湾代表 ランニングスコア
(1勝) (1敗)
若手主体の台湾と日韓戦で勝利を収め、波に乗る全日本との一戦。
実力差からか、出だしから一方的な展開となった。5分過ぎまで0−6と
日本リード、ようやく10分過ぎに台湾チームも1点を返すも、日本の攻勢は
変わらず、得点を重ねる。日本はメンバーを入れ替え、様々な戦術を試す余
裕も。前半を27−4、大差で折り返した。
後半に入っても、日本は手を緩めず着実に加点、得点差を広げていく。台
湾も気持ちを切らすことなく、果敢に日本に向かっていくも、固いディフェ
ンスを崩せず、点差は広がる一方となった。中盤、日本チームにも退場者が
相次ぎ、集中力が切れかけたが、しっかり持ち直し、後半も28点を奪う猛攻
を見せ、55―10で日本が勝利した。
日本リーグ選抜 36 (18-18, 18-10) 28 中国山東省 ランニングスコア
(1勝) (1敗)
中国でも実力トップクラスのクラブチーム山東省を日本リーグ選抜が迎え
撃つ。前半、出だしから一進一退の試合展開。両チームとも攻撃力があり、
得点を重ねる。常に山東省がリードするも、日本が追いつく展開。最大3点
差の中で、激しい試合展開の中、前半を終わって18−18の同点で終了し
た。
後半が始まっても、前半の余韻を残す一進一退の白熱した攻防を展開。5
分過ぎまで21−21の同点。山東9番の退場をきっかけに試合が動く、山
東省のミスから立て続けに速攻がきまり、11分までに27−23と一気に
突き放した形となった。逆転・リードしたJHL選抜はその後も、攻撃の手
を緩めず速攻で、畳み掛けると16分には30−23と7点差にリードを広げ
た。疲れの見え始めた山東省を尻目にセットでも選抜チームと思えぬ華麗な
コンビプレーで加点、20分過ぎには10点差と勝利を決定つけた。山東省も粘
りを見せ、盛り返すも8点差まで、36−28と日本リーグ選抜が勝利を収
めた。