<IHFニュース 2005年08月10日号>



  このIHFニュースは、国際ハンドボール連盟(IHF)が、毎月発表している
  プレス・リリースを日本協会で和訳したものです。原文については、IHFのウ
  ェブに掲載されていますので、こちら(英語版)をご覧下さい。
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  • 2005女子ジュニア世界選手権 in チェコ:規則審判委員会の視点からコメント

  • 2005女子ジュニア世界選手権 in チェコ:規則審判委員会の視点からコメント


    スペインの積極的な3:3のディフェンスは、相手チームにとって大きな驚きであり挑戦であった。そしてレフ
    ェリーも特別な注意を払わなければならなかった。反則やぶつかり合いは広く広がったスペースで起こり、走る
    進路も影響を受けた。ひとつ特に問題であったのは、スペインのディフェンスによる絶え間ない”ちょっとした
    ホールディング”や”小さなプッシング”で、相手方のパターンや動きを中断してしまうことであった。個々の
    ケースでの反則は、直接罰則にするほど深刻ではなかったが、累積されていけば、この不法なアクションは罰せ
    られなければならない。さもなければ不公平に有利さを生み出してしまうからである。
    
    新しい規則では、以下のような状況はよく見ておくに値するだろう。もし会場の音が非常にうるさく、タイムキ
    ーパーが時計と試合を止めて笛を吹くのがレフェリーにすぐには聞こえない場合、その中断を最終的に気づいた
    時には何をするべきか、覚えておくことは重要である。ゴールやフリースロー、スローインというようないかな
    るアクションも決定も無効である。試合は、タイムキーパーが笛を吹いた時の状況に応じて再開される。しかし
    ながらタイムキーパーの初めの笛と、その状況を発見したときに与えられるイエローカードや2分間退場のよう
    な個人的罰則は有効である。もちろん、タイムキーパー(及び委員)は、レフェリーが出来るだけ速やかに理解
    するように、可能な全てのアクションを取らなければならない。
    
    最良の意図にもかかわらず、いら立ちも生れる。以下は興味深い問題である。習慣は、スポーツにより異なり非
    常にさまざまである。レフェリーが選手に触れることなどいったいあるだろうか。もちろん積極的に触れるとい
    う話ではなく、親しみのある触れ方で、決定したことの説明をしているときや、選手が立ち上がるのを助けたり、
    ちょっとリラックスして親しみを感じる瞬間などのことである。ハンドボールではそうした触れ方は反対される
    傾向にある(おそらく年少の子供達の試合を除いては)。この伝統は、無礼な意図がないことが明らかであるに
    もかかわらず、選手は突然触れられると簡単に誤解しやすいことを意味している。また選手は、かかわっている
    人がレフェリーであることをすぐには悟らないかもしれない。勧告としては、選手との親しみのあるコンタクト
    は口頭のままで、身体的であるべきではない。