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2025-08-25

【マッチレポート】激戦の末に惜敗 日本、韓国に21-23で敗れる《女子ジュニアアジア選手権》

準決勝進出と世界選手権出場権を確定


ウズベキスタン・タシュケントで開催中の第18回女子ジュニア(U-20)ハンドボールアジア選手権。すでに準決勝進出と来年の世界選手権出場権を手にした女子ジュニア日本代表は、8月25日(月)、予選ラウンド最終戦で韓国と対戦。両チーム無敗同士の頂上決戦は、前半をリードして折り返したものの、後半の激しい攻防で逆転を許し、21-23で惜敗。日本はグループ2位で準決勝へ進みます。

試合展開

前半:堅守から速攻へ、日本がペースを掴む
試合開始直後から互角の攻防が続く中、日本は中尾藍(大阪体育大)がミドルシュートで1点目を得点。続いて加藤真央(大阪体育大)がピヴォットから立て続けに得点を重ね、徐々に主導権を握っていきます。
韓国の高い位置からのプレッシャーディフェンスに対しても、北和香奈(武庫川女子大)がディスタンスシュート、速攻、カットインと多彩な攻撃パターンで得点を重ね、体を張った献身的なプレーで相手に退場者を出させる場面も見られました。
守備面ではGK尾崎羽南(大阪体育大)が相手の速攻でのシュートを好セーブで阻止し、守備から速攻への理想的なリズムを構築。終盤には中村真心(大阪体育大)の鋭い1対1突破、阿部楓(東海大)が速攻からのリバウンドを確実に決め、11-9とリードして前半を締めくくりました。

後半:壮絶な攻防戦の末、韓国が逆転勝利
後半開始直後、日本は安ケ平優衣(国士舘大)が冷静に7mスローを決め、中村真心のディスタンスシュート、新垣陽咲(大阪体育大)の速攻得点で14-10とリードを4点に広げ、流れを手繰り寄せます。
しかし中盤、連続したミスを韓国に突かれ、10分を過ぎた時点で15-15の同点に追いつかれる苦しい展開に。そこからは一進一退の息詰まる攻防となり、韓国に2点のリードを許す厳しい時間帯も続きました。
それでも苦境で中村が鋭い1対1突破で貴重な得点を奪い、加藤も速攻とピヴォットから粘り強く得点を積み重ね、最後まで食らいついていきます。
残り5分、本田心那(関西学院大)がピヴォットから力強く押し込み、木尾珠里奈(筑波大)がウイングから会場を沸かせる1点差に迫るシュートを決定。最後の最後まで堅守で粘り、同点に追いつくチャンスも創出しましたが、決定的な場面でのフィニッシュに泣き、21-23でタイムアップとなりました。

試合結果

日本 21(11-9, 10-14)23 韓国


■ 得点者
加藤真央(大阪体育大)6点
中村真心(大阪体育大)4点
北和香奈(武庫川女子大)4点
安ケ平優衣(国士舘大)2点
本田心那(関西学院大)1点
阿部楓(東海大)1点
木尾珠里奈(筑波大)1点
新垣陽咲(大阪体育大)1点
中尾藍(大阪体育大)1点

次戦への展望

この結果、日本はグループBを2位で予選ラウンドを通過し準決勝へ進出。対戦相手はグループAの1位通過チームとなります。韓国との激戦で示した粘り強さと堅守は大きな収穫。攻撃面での精度向上を図り、悲願の初優勝に向けて準決勝に臨みます。

■ 今後のスケジュール(日本時間)
8月27日(水)21:00~ 準決勝 vs ウズベキスタンor中国
8月29日(金)20:00~ 3位決定戦
       22:00~ 決勝
試合はYouTubeで配信予定。
詳細スケジュールは大会ページを参照ください。

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