<第1戦>
マケドニア 27 (15-10, 12-15) 25 日 本 今大会の初戦。立ち上がりから互角の展開。しかし、堅さのとれない全日本は 10分過ぎからミスを連発する。これを確実に得点され、20分には6対12とリード を許す。その間、決定的チャンスを作るのだが、シュートミス・パスミス等でリ ズムに乗れなかったのが痛かった。結局、前半を10対15で終了。 後半10分までに前半同様、決定的チャンスにミス(7mスロー3本を止められ る)。苦しんでいた全日本に日本から総勢60名を超す大応援団が後押し。そこか ら全日本の猛攻撃が始まった。GK山下のファインプレー。アタックディフェン スからのパスカット。ミスを誘っての速攻と、みるみるうちに点差を縮め、22分 にはついに同点に追いつく。しかし、粘るも逆転するにはいたらず、25対27で終 了。自分たちのハンドボールを展開しながら詰めの甘さを欠き、自滅という形で 星を落としたが、2戦目以降に十分に期待のもてる内容であった。 全日本女子ハンドボール監督 伊藤宏幸 日本の得点: 田中(美音)6,沖土居5,上出4,小松3,田中(由)2, 倉知2,青戸1,中村1,山下1<第2戦>
デンマーク 28 (13- 8, 15- 7) 15 日 本 第2戦は前回の世界チャンピオン、地元のデンマーク。大勢のサポーターで埋 めつくされた中でゲームが始まった。デンマークのスピード豊かな速攻を防いで、 なんとかセット勝負に持ち込みたい全日本であったが、前半だけで7本の速攻を 許す苦しい展開で前半を終了(8対13)。 後半に入りますます勢いに乗るデンマークに対して、決まったと思われた攻撃 をオーバーステップやブロッキングと判定され、それに戸惑い、なかなかペース をつかめない全日本。中盤以降、徐々に点差が開き、結局15対28で終了。 こういった判定に中でも自分たちのプレーが出せて勝っていってこそ、世界の トップクラスの仲間入りができるのだと痛感したゲームであった。そういった面 でも完敗ではあったが、残り3戦に全力を注ぎたい。 全日本女子ハンドボール監督 伊藤宏幸 日本の得点: 田中(美音)5,上出2,小松2,中村2,沖土居1, 田中(美代)1,山下1,田中(由)1<第3戦>
日 本 22 (10- 8, 12-14) 22 アンゴラ 前日、ドイツ相手にすばらしい試合をして引き分けたアンゴラに対して、立ち 上がりから積極的にアタックディフェンスを仕掛けてペースをつかむ。しかし、 前日と同様、大事なところでノーマークシュートを失敗して大量リードを奪えず、 10−8で終了。 後半に入り一進一退を繰り返す。15分過ぎからディフェンスの運動量が落ちた ところで5連取され、16−21とリードされる(後半22分)。ここから開き直った のがいい方に流れ、次々と速攻が決まり、1点差まで追い上げる。残り1分を切 って、アンゴラのボール。敗戦を覚悟したとき、アンゴラのロングシュートをG K山口が好セーブ。それを速攻に持ち込む。残り10秒。サイドを走る沖土井にボ ールが渡り、同点ゴール!! 執念の引き分けに持ち込んで、決勝トーナメントに望みをつなぐことができた。 残り2戦、全力をぶつけて戦いたい。 全日本女子ハンドボール監督 伊藤宏幸 日本の得点: 田中(美音)7,上出5,沖土居3,田中(美代)3,小松2, 中村1,田中(由)1<第4戦>
ド イ ツ 32 (12-10, 20-12) 22 日 本 立ち上がりポストで先制されるが、田中(美代子)のロングシュートが決まり 同点。そこから一進一退が続く。ドイツのセットオフェンスを豊富な運動量で良 く守っていたが、フリースローからロング・ポストで失点を重ねた(前半10−12)。 後半、早い時間に追いつきたい全日本に、10分から立て続けれ退場のチャンス が。しかし、この間、1得点、1失点で追いつくことができなかった。しかし、 20分まで5点差。まだまだチャンスがあったのだが、逆に速攻を浴び、点差を広 げられ、結局22対32で終了。 残念ながら決勝トーナメント進出ならなかった。明日のアルゼンチンをアジア 予選に向けて新たなスタートにしたい。 全日本女子ハンドボール監督 伊藤宏幸 日本の得点: 田中(美代)10,上出3,沖土居3,田中(由)3,山下1, 田中(美音)1,中村1<第5戦>
日 本 34 (17- 6, 17- 9) 15 アルゼンチン 予選リーグ最終戦。アジア予選に向けてのスタートの意味でも勝っておきたい 全日本。立ち上がりから速攻を連発。昨日までのプレーが嘘のように伸び伸びと した選手たち。前半を17対6で折り返す。 後半に入っても日本の猛攻は止まらず、次々とアルゼンチンゴールに襲いかか る。自力に勝る全日本が34対15で勝利。 予選リーグ、5戦1勝3敗1分で終了(第5位)。目標としていた予選リーグ を突破し、5位入賞は果たせなかったが、自分たちの持っている力を出せれば十 分に戦えることがわかった大会でもあった。今後さらに精進し、シドニーオリン ピックのチケットを手に入れたいと思います。 日本からはるばる応援に来ていただいた皆さん、そして、日本の関係者の皆さ ん、どうも有り難うございました。 全日本女子ハンドボール監督 伊藤宏幸 日本の得点: 山崎8,山下7,倉知4,青戸3,上出3,宮本3, 沖土居2,熊谷2,田中(由)2