<2010年8月 日本代表男子海外遠征 試合結果>
2010年8月5日(木)〜23日(月) 海外遠征(フランス、デンマーク)
■試合結果 8/9(月) 8/10(火) 8/12(木) 8/14(土) 8/16(月) 8/17(火) 8/18(水) 8/19(木) 8/20(金)
◆8/20(金)
日本代表 31 (10-10, 21-11) 21 Faaborg(デンマーク)
<戦評>
デンマークリーグ2部上位のHolteとの対戦。
前半、末松の3連続得点で3−1とすると、中盤はGK浦和の連続セーブから野村・森らが得点し8−5。しかし、20分過ぎから速攻でのミスから失点し、8−9と逆転されるものの、門山が連続得点し、前半を10−10−の同点で折り返す。
後半、またもミスから失点のピンチとなるが、後半から入ったGK甲斐が好セーブし、この危機を乗り越え10分まで14−14の同点。12分、海道がカットインを決めると富田・今村と3連続得点で17−14。さらに20分、Holteに退場者が出る間に野村・小澤海道らの4連続得点で24−17。甲斐と交代したベテランGK坪根もDFとの連携から安定したセービングを見せ31−21の10点差で
勝利した。これで今回の遠征での成績は5勝3敗1分とした。
チームはいったん解散となるがアジア大会・世界選手権に向けトレーニングしてきたことを所属チームでも継続することが重要であろう。
<個人得点>
野村6,末松5,今村4,富田・海道・小澤・門山3,
猪妻2,武田・森1
◆8/19(木)
日本代表 27 (12-12, 15-12) 24 Faaborg(デンマーク)
<戦評>
デンマークリーグ2部上位のFaaborgとの対戦。
立ち上がり、武田のミドルで先制するものの、相手DFを崩すことができず、末松がカットインを決めるが18分までに2−8とリードされてしまう。しかし徐々に日本の3−2−1DFが機能しだし、門山・猪妻の連続得点で7−11とすると、続けて3連続速攻で10−11と1点差まで詰め寄る。前半終了間際、日本に退場者が出てしまうが、残り4秒で小澤がサイドシュートを決め12-12と同点で折り返す。これは午前中のトレーニングの成果が表れた得点だった。
(午前中に元デンマーク代表選手からの指導があった)
後半は15分まで互いに得点を重ね19−19の同点。16分、武田がミドルを決めると、GK坪根の好セーブから門山・小澤の連続得点で23−19。さらに野村・富田らの得点で加点し27-24で勝利。
残り1戦、これまでトレーニングしてきた成果をすべて出して戦いたい。
<個人得点>
門山7,末松・小澤4,富田・武田・今村3,
野村2,猪妻1
◆8/18(水)
日本代表 26 (15-13, 11-14) 27 Vejle(デンマーク)
<戦評>
滞在先の地元チーム、デンマークリーグ2部Vejle(ヴァイレ)との対戦。序盤、セットOFで得点を重ね、10分で6−6の同点。15分過ぎ、猪妻・門山の連続得点で8−7とリードすると中盤以降はGK坪根の好セーブもあり、このリードをキープし前半を15−13と2点リードで折り返す。
後半、5分に連続失点で16−16と同点にされるものの猪妻・岸川・末松の連続得点で19−16と再びリードする。このリードを保ちたい日本だったが、連続失点で19−19の同点に追いつかれると、12分にミスからの失点で20−21と逆転されてしまう。その後、お互いに得点を重ね、1点を争う展開に。
残り5分を切り、海道・武田の得点で26−26と同点に追いつく。勝ち越したい日本は速攻に持ち込むもののシュートミスから逆速攻で失点し、26−27。残り1分を切り相手のチャージからラストチャンスを得るもののシュートまで持ち込むことができずに試合終了。残り2戦、今遠征で勝ち越しができるよう戦っていきたい。
<個人得点>
末松・武田・猪妻5,富田・門山3,野村2,
岸川・海道・今村1
◆8/17(火)
日本代表 31 (16-16, 15-12) 28 Midtjylland(デンマーク)
<戦評>
デンマークリーグ1部のMidtjylland(ミッデラン)との対戦。
デンマークに入りOF・DFともにトレーニングしてきたことが試合で表現できているためチームの雰囲気が非常に良い。
今試合はGK坪根の連続セーブでリズムをつかむと15分過ぎに富田・今村・岸川の連続得点で11−7とリードする。その後もリードを保ったまま試合は進んでいくが、24分、日本の退場の間に失点すると、その後もミスからの3連続失点で、前半を16-16の同点で折り返す。
後半、日本は小澤・富田・今村らの速攻で加点し、相手の体力を奪っていくが、Midtjyllandも粘りを見せ、9分まで22-22の同点。12分、今村の速攻で23点目を決めると、高智・武田らの連続得点で27−24とする。ゲーム中盤、相手との競り合いで高智が目尻をきり、負傷退場する場面もあったが、GK甲斐の好セーブ、海道の巧みなパスワーク、門山の豪快なミドルと、個人技術を活かし31−28で勝利した。
<個人得点>
今村7,富田5,末松4,小澤3,藤田・岸川・野村・猪妻2
高智・武田・海道・門山1
◆8/16(月)
日本代表 29 (13-12, 16-16) 28 Arhus(デンマーク)
<戦評>
デンマークリーグ1部のArhus(オーフス)との対戦。
立ち上がり、フランスとのプレースタイルの違いに対応が遅れ5分まで門山・野村の得点で2−3とするが、そこから相手エースに連続ミドルを決められるなど4連続失点で2−7とリードされる。しかし、徐々にDFでリズムをつかむとGK浦和の連続セーブをきっかけに末松・高智・門山らの4連続得点で6−7。さらに21分、野村らの得点で9−9の同点に追いつく。その後、日本に退場者が出る間に10−11と逆転されるが、前半終了間際Arhusに退場者が出ると、欧州遠征初参加の今村の得点や岸川の豪快なミドルなどが決まり、前半を13−12の1点リードで折り返す。
後半、高智・猪妻・今村の3連続得点17−14。12分、武田・森らの速攻で21−16とこの日最大の5点差をつけるものの16分、日本に退場者を出ると、攻撃でリズムがとれず3連続失点で24−22。しかし、GK甲斐の好セーブから相手陣内に早くボールを持ち込みそこからまた、早いパスワークで末松・小澤が得点し26−22。さらに海道の連続得点で28−23と再び5点差。残り5分を切り地元の意地を見せたいArhusに1点差まで詰め寄られるが29−28で勝利。これまで取り組んできたトレーニングの成果が見られた試合となった。
<個人得点>
高智・末松・今村・野村・門山4,海道3,
富田・武田・岸川・小澤・森・猪妻1
◆8/14(土)
日本代表 25 (14- 9, 11-15) 24 Aix-en Provence(フランス)
<戦評>
フランス2部リーグ1位のAix-en Provenceとの今遠征2回目の対戦。
フランスでの最後の試合を勝利で終わりたい日本は立ち上がりからGK松村を中心としたDFが機能し、12分過ぎまで失点を2点に抑える。OFでは門山のミドル、末松の7mT、岸川・村上らの速攻などバランスよく得点し、5−2とリード。中盤は相手に退場者が出る間に野村・森が得点。前半終了間際に日本は退場者を出してしまうが、ここを門山、村上の得点で凌ぎ前半を14−9と5点リードで折り返す。
後半、藤田・猪妻らの得点で17−11とし、さらにリードを広げたい日本は高智のミドルなどで加点するが、一人退場している間に連続失点で19−17と2点差に詰め寄られる。18分、浦和の7mTセーブで会場をわかせるものの、26分に22−22と同点に追いつかれてしまう。ここから日本は踏ん張り、岸川のミドル、野村のカットインで24−23。最後は海道のカットインが決まり25−23と2点差。残り30秒に1点返されるが25−24でタイムアップ。前半からホームよりのジャッジのなか、価値ある勝利となった。この勢いを継続し、デンマークに乗り込みたい。
<個人得点>
野村6, 猪妻3, 村上・高智・末松・岸川・海道・門山2
前田・武田・藤田・森1
◆8/12(木)
日本代表 24 (13-13, 11-14) 27 Nimes(フランス)
<戦評>
フランス1部リーグのNimesとの対戦。
立ち上がり、ミスからの逆速攻0−3とされてしまうが11分までに村上・武田・前田・野村らの得点で5−3。中盤はシュートミスからの連続失点で5−7と逆転されるとそのまま追いかける試合展開が続き、末松・門山らの得点で加点するが、前半は13−13の同点で折り返す。
後半、海道・猪妻の連続得点で15−13とすると13分の高智の得点まで20−18と2点リードを保つ。しかし、ここから連続ミスで7連続失点してしまい、22分で20−25とされてしまう。何とか得点を奪いたい日本だが相手が2人退場したパワープレーの間にも得点を奪えない。試合終了間際に末松・門山らが得点するものの24−27で試合終了。前・後半を通じて10本以上のノーマークのシュートミスとイージーミスがあった。初戦同様、大型GKに対するシュートが課題となった。今遠征で、トレーニングマッチを重ねていきこの課題を克服していきたい。
<個人得点>
末松6, 野村4, 村上・猪妻・門山3,
高智2, 前田・武田・海道1
◆8/10(火)
日本代表 25 (10-10, 15-15) 25 Aix-en Provence(フランス)
<戦評>
フランス2部リーグ1位のAix-en Provenceとの対戦。
開始1分、高智のミドルで先制すると末松・岸川らの得点で10分で4−2とリードする。相手はクイックスタートを仕掛けてくるが、中盤はGK松村の連続セーブもあり、20分で6−5とロースコアな試合展開となる。その直後、日本は退場者を出す間に連失点で逆転されてしまうが野村・前田・村上の得点で加点し、前半を10−10の同点で折り返す。
後半2分、相手に退場者が出ると末松の連続得点で13−11。さらに6分には門山の連続得点で16−14。中盤以降、海道・野村らの得点で点差を広げたいところだが3点差を付けられる場面でのシュートミスからリズムがつかめず接戦を強いられてしまう。23分、高智のミドルが決まり23−22と1点リード。1点を争う場面だが、連続スから速攻に持ち込まれ、28分に23−25と逆転されてしまう。さらにパスミスから再び速攻に持ち込まれるがGK坪根のファインセーブでこのピンチを乗り切ると、それを前田が速攻で決め、24−25。残り1分、同点に追いつきたい日本は門山のパスカットから藤田が速攻を決め25−25の同点で試合終了。苦しい試合展開のなか、負けない試合をすることができた。
<個人得点>
末松・野村6,高智4,村上・前田・門山2
藤田・岸川・海道1
◆8/9(月)
日本代表 30 (17-13, 13-18) 31 Saint-Raphae(フランス)
<戦評>
フランス遠征の初戦、対戦するチームは昨年フランスリーグ1部4位のSaint-Raphael。
立ち上がり、相手が様子をうかがっているうちに宮アのミドル高智・岸川らの連続速攻で4−1とリードする。8分過ぎシュートミスから連続失点で5−5と同点に追いつかれるがGK浦和の連続セーブでリズムをつかむと、野村・富田・門山らの連続得点で9−6とする。前半終了間際、相手のノーマークシュートがGK松村の顔面にあたり負傷交代する場面もあったが大事に至らず前半を17−13と4点リードで折り返す。
後半、リードを広げたい日本は相手のミスを速攻に持ち込むがシュートが決まらない。8分、エース宮アが負傷交代してしまうと徐々にと点差を縮められ、12分、20−20の同点に追いつかれる。中盤以降、お互いに1点を争う試合展開のなか、海道・末松を中心とした早いパスワークが機能し、得点するもののリードを広げることができない。残り15秒、30−30の同点で相手がタイムアウトを請求。何とか同点で試合を終えたい日本だったが残り2秒、カットインを決められ30−31で敗戦。早いパスワークから相手DFを崩せていたが、サイドシュートの確率が低かった。ヨーロッパの大きいGKに対してのサイドシュートが今後の課題であろう。
<個人得点>
野村8,末松6,門山5,富田3,宮ア・岸川2,
高智・武田・森・猪妻1