<日本代表女子 2007.10.11(木)〜23(火) オランダカップ>
≪参 加 国≫ 6カ国 A組:オランダ,日本,アイスランド B組:ドイツ,スペイン,ポーランド ≪試合結果≫ 10/18(木) , 10/19(金) , 10/20(土) , 10/21(日) *オランダカップ事前練習マッチ結果
<決 勝>
日 本 30 (12-15, 18-21) 36 ドイツ (A組1位) (B組1位)
【戦評】
〜日本2位〜
オランダカップの決勝でドイツと対戦した。
立ち上がり、日本はドイツの固いディフェンスに攻めあぐみ、5-0とリードを許す。早船のロングシュートで日本も1点目を取るが、除々に点差が開いていく。ここでメンバーを交代し、巻き返しを図ったところ、植垣のロングシュートが決まり除々にペースを握る。追い上げて12-15の3点差で前半を終了した。後半も長野の好リードで植垣、藤井のロングシュート、カットインが決まり、ドイツについていく。ディフェンスも積極的な3:2:1、6:0ディフェンスからのクロスアタックを交互に使い分け、ドイツのミスを誘い、田中・水野らの速攻で点を重ねる。しかし、ドイツも強烈なロングシュート、力強いカットイン、速攻で得点し、日本は追いつくことができず30-36で終了した。
この大会で19点を獲得した植垣が、得点王となった。ドイツチームの激しいコンタクトを体感し、世界選手権に向けて何にもかえがたい経験をした。今今大会では若い世代の選手の活躍が目ざましく、チームとしても今後の飛躍に向けて手応えを感じる大会であった。
《得点者》
植垣9,田中5,谷口・藤井4,小野澤・水野・長野2
小松・早船1
日 本 23 ( 7- 8, 16-12) 20 オランダ (2勝) (1勝1敗)
【戦評】
2,500人の観客の中でホームチームのオランダと対戦した。この試合も相手にリードを許しながらの展開になった。オランダはテンポのよい攻撃からサイドシュートに持ち込むが、GK飛田がことごとくシャットアウトし、点差が広がらない。藤井のロングシュートでじわじわ追い上げ、7-8の1点差で前半を終了した。
後半は、植垣・長野・藤井のバックプレーヤーが機能し、要所でロングシュートが決まる。残り15分からディフェンスを積極的な3:2:1ディフェンスに切り替え、相手のミスを誘い、リードを奪う。植垣と交代した東濱がミドルシュートを連発し、勝利を決定づけた。
この試合に勝ち、A組1位となった日本は、決勝進出となり、明日、初戦で敗れたドイツと再び戦うこととなった。
《得点者》
藤井7,植垣4,田中・東濱3,小松・金城・小野澤・早船・谷口・長野1
<A組結果>
日 本 31 (15-15, 16- 9) 24 アイスランド (1勝) (2敗)
【戦評】
オランダカップ第1戦は、強力なシュートのあるアイスランドとの対戦であった。
日本は前半の立ち上がり、昨日のドイツ戦との練習マッチと同様、ディフェンスの高い壁にシュートを阻まれ、アイスランドに速攻を許してしまう。オフェンスでもロングシュート、またポストを使われ、一時4-12と8点のリードを許した。しかしここからディフェンスの足が動き出し、アグレッシブに相手の攻撃にプレッシャーをかけ、佐久川らの速攻で追い上げ、前半を同点で折り返した。
後半に入っても日本のディフェンスが機能しアイスランドは攻撃の糸口をつかめない。与えてしまった3本の7mスローもGK田代がことごとくシャットアウトし、攻撃では植垣のロングシュート、早船のカットインで得点を重ね、31-24で勝利した。課題としていた、よりアグレッシブな6:0ディフェンスとスピードのある攻撃で相手を翻弄し、日本の持ち味が発揮されたゲームであった。明日はホームのオランダとの対戦である。
《得点者》
田中7,佐久川6,植垣5,早船4,小野澤・小松・藤井2,
水野・谷口・東濱1
<B組結果>
ドイツ 31 - 20 スペイン (1勝) (2敗)
<練習マッチ結果>
ポーランド 23 - 21 オランダ
≪練習マッチ≫
日 本 19 ( 5- 20, 14-15) 35 ドイツ
【戦評】
ヨーロッパ選手権5位のドイツと、オランダカップ初戦で対戦した。
日本は多彩なシステムを駆使し、ドイツの防御をゆさぶるが、ディスタンスシュートが高い壁にひっかかり、思うように得点ができない。攻めあぐむ中で出るミスを速攻につなげられ点が開いていった。
後半、相手防御を広げ、早船のカットイン、水野、佐久川らのサイドシュートで得点するが、点差は縮まらず19-35で敗退した。
ドイツは世界の頂点を狙うために強化が進んでおり、パワー、スピード共に圧倒的な面もあったが、日本選手が萎縮し力を出し切れなかったのは残念である。オリンピックを狙うためにも、よりタフでアグレッシブなゲームができるよう、次のアイスランド戦に臨みたい。
《得点者》
谷口・藤井3,田中・小野澤・水野・金城2,小松・佐久川・早船・東濱・植垣1
<A組結果>
オランダ 24 - 22 アイスランド (1勝) (1敗)
<B組結果>
ポーランド 32 - 31 スペイン (1勝) (1敗)
日 本 29 (17-18, 12-14)32 オランダ代表
【戦評】
オランダカップの前に、オランダ代表チームとテストマッチを行った。
オランダカップの3日目にオランダとの対戦が予定されており、今日の試合については我々のベーシックな戦術に焦点を当てて戦う事が事前のミーティングで確認された。
超満員の観客の中、テンポの速いゲームが展開された。体格に勝るオランダは、日本の6:0ディフェンスに対してプレッシャーをかけながらボールを展開し、ロングシュート、サイドシュートで得点。それに対し日本も多様なシステムから金城のロングシュートで得点を重ねた。15分を過ぎ、じわじわと点差をあけられ、18分には14-10となったが、日本はメンバーチェンジをしながらテンポを落とさず攻撃し、点差を縮め、17-18の1点差で前半を終了した。
後半もオランダのリードで進んだが、10分過ぎから日本は積極的な3:2:1ディフェンスでオランダのミスを誘った。小野澤・小松の速攻や、セットでは早船の活躍で逆転に成功した。しかし残り7分から自分たちのミスで速攻を許し、32−29で惜敗した。
オランダカップを前に、多くのチャレンジすべき材料を得ることができた。明日は大会の行われるロッテルダムに移動し、今日の試合を観ながらミーティングし、初戦のドイツ戦に備えたい。
《得点者》
金城・小野澤6,早船4,佐久川・谷口3,東濱・小松2
水野・長野・藤井1
・10/15(月)
日 本 39 (20-10, 19- 7)17 GIBO Greep/KWIEK
【戦評】
ヨーロッパの強豪チームが集まるオランダカップを前に、オランダ1部の中堅チームKWIEKと練習試合を行った。
ゲーム感覚を取り戻し、戦術を確認することが目的となるが、それ以上にメンタルのトレーニングとして、ペースの掴みづらいゲームを自分達でモチベーションを高め、戦うスイッチを入れていく事に焦点を当てるようにと、バウワー監督から話があった。
前半の出足、速攻でKWIEKに先制点を取られるが、長野のカットインで同点とし、GK田代の落ち着いたキーピングから藤井・植垣の強打で除々にペースを掴んだ。こまめに選手交代を行いながらペースを落とさず攻撃し、39対17で勝利した。自分達でペースを作り、良いパフォーマンスを発揮していたが、パスの精度やディフェンスのアグレッシブさ等が更に求められる。明日はオランダのナショナルチームとテストマッチを行う。更にステップアップし、良い状態でオランダカップを迎えられるようにしたい。
《得点者》
藤井8,長野6,谷口・植垣5,田中4,水野3,
佐久川・金城・小野澤・東濱2