<日本代表女子 2007.6.7〜20 オランダ・スイス遠征試合結果>

 
  試合結果 :   6/9(土)  ,  6/10(日)  ,  6/12(火)

              6/16(土) ,  6/17(日)  ,  6/18(月)



◆6/18(月)

   日 本    35 (15-13, 20-14)27    OTMAR

【戦評】
 ヨーロッパ遠征の最終戦をスイスリーグ4位のOTMARと行った。長身で状況判断のよい選手がいるOTMARはカザフスタンを想定しトレーニングするのによい相手である。
 藤井のディスタンスシュート、佐久川、大前の両サイドの速攻およびサイドシュートなどで先行していくが、相手の長身選手のディスタンスシュートに対応できず、徐々にリードをつめられ15対13で前半を終了した。
ハーフタイムで長身選手の6:0防御に対して真ん中を広げていく戦術を確認し臨んだ後半は、東濱のセンターからのサイドハンドシュートによる連続得点を皮切りにコンスタントに得点し、35対17で勝利した。
ヨーロッパ遠征は、10日間で8試合というハードなスケジュールであったが、様々なレベルのチームと試合をしながら、全員がチームの戦術の中でプレーできるようになり、全体のレベルが向上した。また、プレッシャーのかかる強い相手との試合で、集中力を発揮し、プレーすることができたことは、オリンピック予選を前に良い経験となった。

《得点者》
大前8,佐久川・藤井6,小野澤4,植垣3,小松・水野・東濱2,
長野・伊藤1






◆6/17(日)

   日 本    29 (15- 9, 14- 9)18    スイスナショナルチーム

【戦評】
 男子ヨーロッパ選手権予選のスイス対ベラルーシの試合の前座として、スイスのナショナルチームと試合を行った。日本は6:0DFでポストを堅く守りながら、相手のエースのディスタンスシュートを分析どおり勝田が堅実にセーブし、ペースを握った。中盤、小松のサイド、速攻、リバウンドの4得点で9対4とリードを奪ったが、ライン内防御による7mスローなどで4連続得点され1点差まで詰められた。ここでメンバーをスイッチし、代わって入った藤井、東濱の活躍で再びリードを広げ、15−9で前半を折り返した。
 後半も堅い6:0防御から、時に変化し3:2:1防御でさらに相手のミスを誘い、佐久川、大前の速攻でリードを広げた。安定した防御で相手の得点を押さえ、29対18で勝利した。
1000人近い観衆の中で、プレッシャーを受けながらもゲームを支配し勝利できたこと、課題となっていたコミュニケーションが良化したこと、交代で入る選手も含め全員が戦術の枠組みの中で自分の力を出せるようになってきたことなど、成果の感じられる試合となった。
なお、この試合のベストプレーヤーとして藤井選手が選ばれた。

《得点者》
小松6,藤井5,山田・東濱3,佐久川・金城・早船・水野2,
坂元・大前・谷口・長野1






◆6/16(土)

   日 本    29 (11-11, 18-13)24    スイスナショナルチーム

【戦評】
 オランダよりスイスへ移り、スイスのナショナルチームと試合を行った。立ち上がり、攻撃のテンポが上がらず、いいチャンスを作れない日本に対し、体格の勝るスイスは、日本の防御の薄くなったところをフェイントで押し込みペースをにぎった。日本は攻撃のシステムから作ったチャンスで藤井、早船がロングシュートを決め、前半を11対11で折り返した。後半、相手の攻撃をよんだ堅い6:0防御と勝田の好セーブにより、佐久川の速攻、サイドでの得点でペースを掴かんだ。後半20分、大前の速攻での連続得点で25対18とし、試合を決定付けた。ベンチ入りした選手全員で試合を作り、後半に速攻で相手を引き離すことができたことが大きな成果となった試合であった。

《得点者》
佐久川7,藤井・早船5,大前4,谷口3,山田・植垣2,長野1






◆6/12(火)

   日 本    30 (15-12, 15-10)22    van der Voort/QUINTUS

【戦評】
 オランダリーグ1位のチームと試合を行った。立ち上がり日本は、攻撃での素早い揺さぶりから、ポストで坂元が得点しペースを作るが、ロングシュートが決まらず、膠着状態となった。しかし相手の要となる大きなポストと強引なカットインを止め、速攻で相手にプレッシャーをかけた。小松の4得点にからむ活躍で徐々に点差を広げていったが、ミスからの逆速攻で点差を詰められた。後半も勝田の好セーブから小松の速攻で徐々にペースを掴み、セットの攻撃でもセンター長野の好リードから相手の固いディフェンスを揺さぶり続け、坂元のポスト、早船のカットインなどで得点を重ねた。藤井のロングシュートも有効に決まり、30−22で勝利した。細かいパスミス、ゲームのよみをベースにしたより積極的なリーダーシップに課題が残るが、相手に傾きそうなゲームの流れを我慢しながら自分達のゲームにしたことが成果であった。

《得点者》
小松6,藤井5,坂元4,金城・水野・早船・谷口3,植垣2,長野1





◆6/10(日)

   日 本    48 (23- 9, 25-11)20    Zeeman Vastgoed/SEW

【戦評】
 オランダ1部リーグのチームとゲームを行った。前半、飛田の安定した好セーブからゲームを支配し、速攻により点差を広げた。後半も素早いとびだしから組織的な展開。また、多彩な攻撃システムを駆使し点差を広げた。10分毎にメンバーが交代し、ゲームにおける戦術のストラクチャーを徹底し、全員が自動的に組織的なプレーを展開できることが狙いであった。60分間集中力を切らさず、ハイテンポのゲームを展開した。

《得点者》
植垣7,大前6,佐久川・金城・谷口・藤井5,
小松・坂元4,伊藤3,早船2,山田・水野1





◆6/9(土)

   日 本    34 (20- 9, 14-11)20    LACO/V&L

【戦評】
 オランダ1部リーグのチームとゲームを行った。小松のサイドシュートで先制の後、速攻、セットの攻撃でコンスタントに得点し、前半10分で7−1とリードした。その後、相手の力強い1対1に押し込まれ得点を許すが、前半残り5分、相手の退場を機に4連取し、20−9で前半を折り返した。
前半同様、後半も多彩なシステムからの攻撃と6:0ディフェンスから3:2:1ディフェンスへの変化をトライしながら全員で戦い、34−20で勝利した。バウワー監督はから、後半残り15分について集中力が落ちたことについて指摘があった。昨日到着し、疲れもあるのだろうが、どんな状況、どんな相手でも、高い集中力を保つことを要求された。

《得点者》
早船5,小松・水野・大前4,佐久川・藤井・植垣3,
山田・小野澤・東濱2,坂元・長野1



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