<日本代表女子 2006.5.9〜25 デンマーク遠征試合結果>

 
  試合結果 :   5/15(月)   5/16(火)   5/19(金)   5/23(火)



◆5/23(火)

日本代表  22 (12- 9, 10-14) 23   GOG
  
  前半 後半 合計
飛田 0 0 0
勝田 0 0 0
田代 0 0 0
佐久川 1 0 1
坂元 2 0 2
水野 2 0 2
東濱 2 0 2
田中 2 2 4
大前 0 0 0
小野澤 1 0 1
谷口 0 2 2
早船 1 1 2
金城 1 0 1
小松 0 0 0
長野 0 2 2
上町 0 2 2
中村 0 1 1
合計 12 10 22
  デンマークトップリーグの強豪、GOGと2回目の試合を行った。前回5月14日の対戦は、30対29で日本が勝利した。今回はGOGとしても負けられず、タフなゲームとなることが予想された。
日本は、前回成功した3:2:1DFに対して予想される相手のから走りやポストプレーへの対応と攻撃における細かいコンビネーションを練習し、試合に臨んだ。
前半、日本は、ダイナミックな攻撃から早船選手が起点となり、相手防御を崩して得点を重ねた。GOGは、6:0DFの低くなったところから積極的にロングシュートを狙い、得点。前半の15分過ぎから、日本は3:2:1DFで相手のリズムを崩し、速攻をからめて先行し、3点リードで前半を折り返した。
後半は、6:0DFでのロングシュートに対する対応を確認したが、前に出られず失点。後半10分すぎから3:2:1DFやダブルマンツーマンをしかけ、成功し先行しながら試合を進めるが、残り10分で同点に追いつかれた。残り1分同点の場面で、GOGのタイムアウト。日本は継続してダブルマンツーマンで相手を追い詰めるが、長くキープされた後の、ポストへ入ってきたサイドに得点されて1点リードされた。残り、12秒で日本のタイムアウト。攻撃の意思統一をして望んだが、DFにからまれながら打った金城のシュートは、枠の外へ。1点差で試合を終了した。
 全ての試合をベンチ入り全員がバウワー監督の戦術に対応しながら、全ての試合に接戦することができるようになった。今後は、攻撃でのパスの精度、局所の強さ、特にポストでのボールキープを課題とし、ゲームをよみながら対応していく試合を重ねていくことが重要であろう。





◆5/19(金)

日本代表  20 (13-12, 7-12) 24   Aarhus
  
  前半 後半 合計
飛田 0 0 0
勝田      
田代 0 0 0
佐久川 0 0 0
坂元 1 0 1
水野 0 0 0
東濱 1 0 1
田中 2 2 4
大前      
小野澤 1 0 1
谷口 1 0 1
早船 3 3 6
金城      
小松 2 1 3
長野 1 0 1
上町 0 0 0
中村 1 1 2
合計 13 7 20
  デンマークのトップリーグへ返り咲き、チームとして充実しているAarhusと対戦した。日本チームは、攻撃の展開時のパスの精度に焦点をあて、集中力を持ったゲームを行うことを第1の課題としてゲームに臨んだ。
前半、日本は、高さのある相手の防御に苦戦しながらもダイナミックな展開からカットインで7mスローを獲得するなどして得点を重ねた。防御では195cmの右利きのエースを坂元らが前に出てつぶしながら、その下のスペースをコンパクトに守り、簡単には得点を許さなかった。しかし、展開された後の1対1の局面でミドルシュートやカットインを許し、一進一退のままゲームが進んだ。
後半、大きい相手に対し大きくパラレルプレーで揺さぶってから、チャンスを見つけるようにとの指示どおり、中村、田中、早船が相手をゆさぶり、粘り強く展開したが、ポストパスを拾えず、なかなか得点に結びつかない。防御では、相手の動きを6:0DFの真ん中に入った中村がよく読み、全体が連動しながらしぶとく守った。そんな重いゲーム展開の中、早船がロングシュート、カットインなどで得点し、さらにAarhusの退場時にリズムに乗るかと思われたが、ここでサイドシュート、7mTを外し、流れを逸した。その後も、粘り強い防御と田代の好セーブなどにより、相手ついていくが残り3分半で1点差リードされ、相手チームのタイムアウト。この時間からは7mTをとられやすいことを念頭におき、特にポストに対する防御を確認したが、Aarhusもゴールを狙いながら丁寧に展開し、最終的にポストで7mTを獲得。7mTを決められ2点差に。その後、ラインを上げ積極的な防御を試みるも2点追加され、4点差でゲームを終了した。
よく日本チームを分析していたAarhusとの対戦は、審判を含めタフな試合となった。その中で粘り強くゲームを展開し、特に防御に進歩がみられたが、局所でのよみや力強さで相手が勝り、勝敗を分けた。チームも集中力を高めてきているが、ゲームでのよみ、パスの精度、局所での強さに対して各個人がさらに研ぎ澄まされることをバウワー監督は求めている。





◆5/16(火) 

日本代表  31 (10-14, 21-15) 29   Horsens
  
  前半 後半 合計
飛田 0 0 0
勝田 0 0 0
田代      
佐久川 0 2 2
坂元 1 6 7
水野 1 0 1
東濱 1 0 1
田中 1 4 5
大前      
小野澤 0 1 1
谷口 1 1 2
早船 0 2 2
金城 1 4 5
小松 3 0 3
長野 0 0 0
上町 0 1 1
中村 1 0 1
合計 10 21 31
  デンマーク合宿の第2戦をデンマークトップリーグの中堅であるHorsensと行った。
バウワー監督から、昨日と同じ課題で臨むが、日本のプレーに関する情報がすでに流れて分析されているので、相手の対応を頭におきプレーするよう指示があった。特に、相手の速攻やセットの攻撃に対し日本が積極的な防御を行う場合、必ずポストが狙われるので、そのマークについて特に注意があった。
前半、日本は、テンポのあるダイナミックな攻撃を試みるが、パスが乱れリズムがとれず得点が停滞した。その間にHorsensは、ダイナミックな展開から、6:0防御の出遅れたところや孤立した箇所でテクニカルなロングシュートを決め、優位にゲームを展開した。15分過ぎから交代したメンバーが防御を修正し、コンパクトな防御が機能し出したが、パスミスとシュートミスで点が伸びず、前半を10-14で折り返した集中力とゲームでのファイトを求められた後半は、3:2:1DF をひいた10分過ぎから相手のリズムが崩れ、また、攻撃がゴールに向かうようになり、16分に佐久川のサイドシュートで22-22の同点に追いついた。引き続き、金城らのロングシュートと坂元のポストプレーで得点を重ね先行するが、相手エースへのマンツーマン防御で予測的になれず押し込まれロングシュートによる得点を許した。27分から坂元がポストと速攻で3点を挙げ、最終的に32-29で
勝利したが、目指すテンポのあるハンドボールと防御での相手のプレーに対する予測的な対応ができず、まだまだ課題の多いゲームであった。





◆5/15(月) 

日本代表  30 (15-18, 15-11) 29   GOG
  
  前半 後半 合計
飛田      
勝田 0 0 0
田代 0 0 0
佐久川 0 2 2
坂元 2 0 2
水野 0 2 2
東濱 1 2 3
田中 2 1 3
大前      
小野澤 1 0 1
谷口 1 1 2
早船 2 2 4
金城 5 1 6
小松      
長野 1 1 2
上町 0 2 2
中村 0 1 1
合計 15 15 30
  デンマーク合宿における最初のゲームを、デンマークトップリーグの強豪GOGと行った。
バウワー監督が昨年度から継続しているアグレッシブな防御とダイナミックな攻撃を軸にした組織的戦術の骨格をもとに、相手プレーをよみ、対応するゲームを目指した。
前半開始から早いテンポのゲームとなった。15分までは攻撃が機能し、得点を重ねたが、6:0DFが後手となり、GOGのダイナミックな展開からのポストを中心にしたプレーを守りきれず、13-10とリードされた。ここから得点チャンスでのシュートを連続して外し、20分で15-10とじりじり引き離された。20分過ぎから切り替えた積極的な3:3DFが機能し、金城の速攻、ロングシュートなどで徐々に差をつめ、東濱のカットインで3点差として前半を終了した。
ポストに対する守りとさらに激しい防御を行うことを確認し、臨んだ後半、10分すぎから6:0DF→3:2:1DFに変化する防御がGOGのペースを崩し徐々に追い上げた。後半22分、坂元の速攻プレーにからんだGOGが2分間の退場となり、この間に谷口のポストで獲得した7mTを金城が決め同点、早船から水野へのスカイが決まり逆転に成功した。残り2分で前半から続けてきた積極的な戻りの防御によりパスをインターセプトした田中が速攻を決め、2点差とし勝負を決定付けた。ミスの多さに課題が残るものの、ベンチ入りしたメンバー全員で60分間ハイテンポなプレーで戦い勝利を収めたことは、更なる発展に向けて足がかりとなるであろう。    






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