<平成14年度 全日本男子ハンドボールチーム強化活動計画>

男子日本代表監督  田口 隆

☆今後の強化の進め方

【目 標】
 1)パリ・ベルシー国際トーナメントでのヨーロッパ・アフリカのトップクラスからの勝利
  (僅差の戦い…60分間戦い抜く)
     ※ 参加予定国・・・日本・フランス・デンマーク・チュニジア

 2)アジア大会での韓国からの勝利

 3)世界選手権出場国からの勝利
     ※ 世界選手権直前にヨーロツパ各地で行われる大会に参加する

【強化施策】
 1)国内・海外強化合宿による、基本プレーの精度アップ
   内容:前記参照

 2)全日本強化活動・所属チームでの強化活動に連携を持たせ、基礎体力・応用体力の向上
  (個別のトレーニング処方の作成・実施・結果判定)

 3)国際試合の経験を多く積む

【具体的強化施策】
 ◇コミュニケーション作り
  定期的な監督会議実施     (1回/月) 4月〜8月
  全日本スタッフによるチーム訪問(1回/月) 11月〜3月
  全日本監督による強化計画説明会 3月末〜4月初 日本リーグ所属全選手対象

◇国際試合の経験を多く積む
 4月 アジアナショナルサーキット   3試合
 6月 パリ・ベルシー国際トーナメント 3試合
 6月 親善試合(フランス1部リーグ)  4試合
 7月 フランスシリーズ(日本国内)  6試合
 8月 ドイツ遠征(プンデスリーグ他) 10試合
 9月 外国人選抜チーム(案)     2試合
 10月 アジア大会(プサン)      6試合
 1月 欧州遠征(世界選手権直前)   8試合  計40試合

◇国内強化合宿の実施
 基礎体力・応用体力の向上については、所属チームにおいて責任を持ってもらう。
 全日本強化活動期間においては、主に個人・チームコンビネーションの向上を目指した
 トレーニングにする。

☆今後の対策について

  アジア大会を目指す中で、今回の反省部分である基本プレーの精度アップに多くの時
 間を費やし、チームの仕上げを9月に入ってからの時期に行うぐらいのプランが最適で
 はないか。(この間にアジアサーキット・フランスシリーズ・欧州遠征と試合を重ねて
 いくが、チーム全体でのプレーは現行のままにとどめ、個人ないし少数でのコンビプレ
 ーの精度アップを図る。)
  ◆ ディフェンス
   ・バックプレーヤーのディフェンス向上
   ・サイドプレーヤーのディフェンス向上
   ・大型選手の更なるパワーアップ
   ・アグレッシプなディフェンスでの姿勢の体得

  ◆ オフェンス
   ・バックプレーヤーのシュートカ向上
   ・サイドプレーヤーのシュートカ向上
   ・ポストプレーヤーのスピード向上およびアグレッシプな攻撃姿勢
   ・ボールがない状態でのプレーの質の向上
   ・速攻の精度向上
   ・サウスポーバックプレーヤーの確保(茅湯の復帰など)

  ◆ 全体
   ・60分間プレーできる選手の育成
   ・心肺機能の向上
   ・パワーの向上
   ・試合経験を更に積む
    (対戦相手のレベルを上げる・大会出場の機会を増やす・アウェーでの過酷な試
     合環境など)