<機関誌2011年3・4月号巻頭言>


「全てのベクトルを「強化」に」



                (財)日本ハンドボール協会会長      渡邊 佳英 


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 この度、会長に再任されました。引続き日本ハンドボール協会にご支援賜りますようよ
ろしくお願いいたします。また、このたびの東日本大震災で被災された皆様へ心よりお見
舞い申し上げます。

 日本ハンドボール協会は、今年度も引続き「強化」に全てのベクトルを合わせ、最大の
目標であるオリンピック常時出場、世界選手権常時出場、そしてメダル獲得の実力をつけ
るべく総力を結集し、10月に男子は韓国、女子は中国で開催されますロンドンオリンピッ
クアジア予選において、出場権を得るよう取り組んでいきます。また3月にフランスハン
ドボール連盟とパートナーシップ契約を締結しましたが、今後フランスとの交流も深めて
いきます。さらにハンドボール競技の注目度アップ、競技人口アップ等に向け以下の内容
について役員一丸となって活動を続けていきます。

◆強化は、ロンドンオリンピック出場権獲得に向け、代表チームを更にブラッシュアップ
 し全力で戦い抜きます。また、NTSの徹底と「JHAジュニアアカデミー」の連結により、
 ジュニアからの強化と6年後、11年後に備えた指導方針の一本化を図ります。さらに強
 化システムの見直しを柱に短期・中期の具体策の明確化と、指導者・スタッフの育成・
 拡大についても取り組みます。

◆審判は、国際レフェリーの早期育成は急務であり、国際基準のヤングレフェリー育成を
 最重点に取り組みます。

◆指導普及については、「普及活動事業」と「指導者育成事業」を2本柱と捉え、「小学
 生・中学生大会の拡大」、「NTSとの連携・周知徹底」、「マスターズ大会の組織充実」、
 「車椅子大会の充実」等に取り組み、競技人口アップにつなげます。

◆国際は、東アジアハンドボール連盟との結束を更に強固にし、「アジア地域の発展」をベ
 ースに行動し、IHF、AHFに従来の提案はもちろん、新しい提案を投げかけます。また、 
 IHF、AHFとの関係を密にする活動も行います。

◆マーケティング・広報は、バリューアップ活動によるハンドボールの注目度アップ、マ
 スコミへのアプローチ、新しいスポンサーの獲得・拡大等に取り組みます。

◆日本リーグは、「プロの興行集団」を目指し、日本のトップゲームをたくさんのファン
 に披露すると同時に、昨今の社会情勢の変化に対応するため「新デイビジョンの拡大・
 育成」に今年も取り組みます。

◆総務は、公益財団法人化に向けて役員の育成・充実と事務の整備に取り組みます。

◆財務は、政治、経済、社会的価値観等の前代未聞の激変を踏まえ、中期展望に基づいた
 予算の執行を考え実行します。

◆がんばれ20万人会は、「ハンドボールのバリューアップ」、「ハンドボール界総力を
 あげての日本代表応援」等の本来の目的を踏まえ、諸策を見直し20万人を目指します。

 以上、今年度も皆様の幅広いご支援を賜りますようよろしくお願いいたします。



  (財)日本ハンドボール協会機関誌「ハンドボール」2011年3・4月号より転載