<機関誌2007年12月号巻頭言>


休む間はない! 夢は掴み取るもの!



            (財)日本ハンドボール協会理事(常務理事)  伊藤 宏幸 
                 (総務副本部長・総合企画・財務・10万人会担当)

kantogen-0712

 今年最大のビッグイベントであった北京オリンピックアジア地区予選で、女子は韓国に30
年振りに勝利したものの開催国カザフスタンに惜敗し、この大会でのオリンピック出場権を
逃すことになりました。オリンピック出場権獲得に向け残された道は、この12月にフランス
で開催される世界選手権大会で優勝、もしくは7位内に入り来年3月に開催予定のオリンピ
ック世界最終予選で3組(各組4チーム)に分かれて行われる予選で2位以内に入る事。こ
れが自力でオリンピックに行く最後の手段となります。険しい道には変わりありませんが、
選手・スタッフの頑張りに大いに期待すると共に、皆様方の更なるご支援とご声援を宜しく
お願い致します。

 また男子のアジア地区予選は、地元愛知県豊田市で開催され、大会そのものは無事滞りな
く終えることが出来ました。

 この大会の開催にあたり各方面、関係各位の方々の多大なる支援を頂きました。改めて、
熱き大きなご声援を頂いたサポーターの皆様、協賛会社、大会委員さらに地元愛知県、豊田
市はもとより、全国各地から支援して頂いたハンドボール関係者・愛好家の皆様に衷心より
御礼申し上げます。

 残念ながら男子はオリンピック出場の夢は途絶えましたが、休む間はありません。

 いつまでも敗戦を引きずることなく、早期に次のロンドンオリンピックに向けた強化に入
らなければなりません。

 その為にも、強化はもちろん諸事業を円滑に推進するには、安定的な財源の確保が必要で
あり、その基盤の確立のもとで運営していかなければならないと思います。

 しかしながらスポーツ界を取り巻く環境は、まだまだ厳しい状況にあります。ましてオリ
ンピックに出場出来ないとなると、さらに厳しい状況になるのは明らかです。

 平成20年の予算編成にあたっては、中長期を見据えると共に事業内容を良く精査し、費用
対効果を見極め“選択と集中”を図らなければならないと考えています。

 また総務の課題として@記録の整理・充実、A環境問題への取組み、B事務局の更なるパ
ワーアップ、総合企画では@プロジェクト21の推進、財務では@予算の在り方の再検討、が
んばれハンドボール10万人会では@会員増への施策検討、A会員特典の見直し等々課題は山
積みですが、課題解決のスピードアップを図りながらひとつひとつを確実にやり遂げて行き
たいと思います。

 オリンピック出場の夢を夢で終わらすことなく、夢を掴み取るべく挑戦して行きましょう!!

 微力ですが皆様方のご支援を頂きながら、日本協会スローガンである「JUMP TO THE
WORLD(世界に跳びだせ)」を合言葉に頑張ります。今後とも宜しくお願い致します。



  (財)日本ハンドボール協会機関誌「ハンドボール」2007年12月号より転載