<機関誌2005年12月号巻頭言>


大きな夢に向かって



                 (財)日本ハンドボール協会常務理事  西窪 勝広 

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 今年7月より常務理事という役割を拝命し、日本ハンドボールリーグ機構の副委員長と
して、企画・運営の業務にあたっております。3月までオムロンそして日本代表監督とし
て現場で指揮を取っていた者が、日本ハンドボール協会の運営に携わる事で責任の大きさ
を痛感しております。

 日本ハンドボールリーグ機構に所属する各企業がハンドボールチームを保有する意義を
確固たるものにする為には、保有するチームが常にチャンピオンチームを目指すことであ
り、また日本をオリンピックに出場させる原動力になることが条件であると考えておりま
す。その為にも日本ハンドボールリーグ機構が夢のある運営で、チーム保有の意義と選手
個々のモチベーションを高める事が、日本の強化に繋がると確信しております。

 まず、いかに多くの方に会場へ足を運んでいただけるか、国際イベント等でマスコミに
いかに数多く取り上げてもらえるか企画立案し、1つ1つマーケティングと連携をとりな
がら課題を解決し、感動を与えられる環境づくりに遇進してまいります。厳しい環境での
企業チーム保有ではありますが、各チームが生き残りをかけ、色々な企画を打ち、地域に
密着した活動を実施しています。

 如何にハンドボールという価値観を自らが作り上げ、各セクション・各チームがそれぞ
れの文化や価値観を認め合い、個々の長所を伸ばすとともに弱点を補い合い、ハンドボー
ル競技の発展に結び付けていかなければ、明るい未来はないと強く感じます。そのために
も企業チームは取り巻く環境の株主・従業員・取引先・顧客・社会を主なステークホルダ
ーと考え、チームとして各ステークホルダーの期待に応える大きな責任があります。日本
ハンドボールリーグ機構としてもその役割を自覚し、日本リーグの活性化の為に私自身も
先見力・洞察力・創造力を高め、企画・運営に注力して参ります。チームの所属する県内
だけでなく、全国各地に各チームが足を運び、ファンの皆様にいかに満足していただける
か、また自分達がいかに生き残る為にどのような行動しなければいけないか、チーム・選
手個々も強く肌に感じ、日々努力しています。

 私達の夢はやはりオリンピック出場です。日本ハンドボールリーグ機構の活動で、これ
からの未来に向かってハンドボールの公器性をいかに認めていただけるか、そして子供達
が希望を持ってハンドボール活動に打ち込める環境づくりを一日も早く確立するかが大き
な責務と認識しております。多くの皆様から数多くのお知恵を頂きながら、微力ではござ
いますが、大きな夢に向かって努力して参ります。


  (財)日本ハンドボール協会機関誌「ハンドボール」2005年12月号より転載