<第49回全日本総合ハンドボール選手権大会(女子の部) 戦評>
<12月23日(第4日最終日・決 勝)>
イズミ 37 (15-13, 22-18) 31 大崎電気
大崎電気が金、宋のシュートで一歩リードしたが、イズミ・林、洪のシュートで追いつき、その後大崎の宋のミドルシュート、センター金とポスト江連のコンビで加点。イズミは洪のロング、ミドルシュートが当たりだし、23分宋の2分間退場となり、イズミが2点差で前半終了。
後半5分大崎・宋、金のシュートで追いつくが、イズミ・洪のシュートが当たりだし、速攻で青戸、中村のサイドで突き放す。大崎・宋のシュートなどで28分3点差まで追いつくが、最終的には6点差でイズミが大崎を下した。
<12月22日(第3日・準決勝)>
大崎電気 30 (13-14, 17-15) 29 ジャスコ
互いに得点を重ねる中、前半はジャスコ1点リードで折り返す。後半21分、ジャスコ土師の退場で、大崎・江連のポストシュートなどで、3点リード。しかし、ジャスコも粘り、28分、29分に山形が得点し、追いつき、延長戦かと思われたが、終了間際に大崎・宋のシュートが入り、ゲームセット。終始、観客観客を沸かせたゲームであった。
イズミ 34 (15-12, 19-18) 30 立山アルミ
スタートよりイズミ・洪にマンツーがつけられ、立山・崔、イズミ・林の打ち合いとなる。後半13分からは、イズミは林、洪にダブルマンツーをつけられたが、逆に加点し、一時7点差になった。
しかし、そこから立山は7点連取し、同点になり、残り5分でイズミ・林が退場になったがサイド、ポストシュートで加点し、イズミが逃げ切った。
<12月21日(第2日・2回戦)>
ジャスコ 34 (14-10, 13-17) 31 日立栃木
(3-2 延一 4-2)前半開始から両チーム共、リズムをつかめぬままにいたが、徐々に日立のミスからジャスコがリズムをつかみ、速攻、セットプレーと得点を重ねた。日立栃木もエース白を中心にねばりを見せたが、ジャスコの4点リード(14-10) で前半を折り返した。
後半に入ると日立が本来の力を発揮し、ジャスコの2番山形、8番池田の連続退場をきっかけに流れをつかみ逆転に成功した。日立1点リードのまま両者一歩もゆずらない展開が続くが、後半終了間際ジャスコ7番辻の速攻がきまり、延長戦に突入した。
延長戦に入ってから日立の粘りも力つき、最後は3点差をつけジャスコが勝利をおさめた。
大崎電気 27 (11-17, 16- 8) 25 北國銀行
ロケットスタートを見せた北國が次々と点を重ね、6−1としたところで、大崎、たまらずタイムアウトをとり立て直しを図るが、北國の勢いは止まらず一方的な展開となると思われた。
しかし、ここから北國のミスが目立ちはじめると大崎10番金、13番栄のミドル、カットインで応戦し前半を大崎の17対11で折り返した。
後半に入り、大崎がじわりじわりと追い上げをはかり、後半17分ついに13番栄のシュートで同点に追いついた。その後は、大崎13番栄、北國11番田中(美)を中心とした点の取り合いで一進一退の攻防が続いた。同点のまま延長に入ると思われたが、退場者を出しながらも、果敢に攻め続けた大崎が2点差をつけ逆転勝利をおさめた。
立山アルミ 31 (13- 7, 18-17) 24 オムロン
立ち上がり、互いにサイドシュートで簡単に得点をし、1対1の同点で始まり、得点の取り合いになるかに見えたが、その後キーパーの好守もあり、一進一退の展開になった。立山アルミのディフェンスが良く、15分過ぎから4連取し、その後も立山アルミ13番柳の活躍で13対7で前半終了。
後半、オムロンはセットプレーで得点を上げ、リズムに乗り、4点差まで詰め寄ったが、立山アルミ13番柳がマンツーマンされるも、4番崔のがんばりで再び差を広げ、オムロンを退けた。エース2枚と1枚の差がそのまま出た。
イズミ 36 (18-12, 18-21) 33 大和銀行
開始早々、イズミの堅いディフェンスからの速攻、スカイプレー、多彩なパスワークによってイズミペースで試合が運んだ。しかし、イズミ8番岩本が退場すると、大和が速攻2連取などで追い上げたが、イズミのディフェンスを崩しきれないまま、6点差(18−12)で前半を終了した。
後半に入り、両者とも退場者続出の荒い展開となったが、終始押し気味のイズミが大和を引き離していき、終盤大和の追い上げがあったものの、36対33でイズミが勝利をおさめた。
イズミ、7番林、11番洪のパスプレー、ステップシュート、ロングシュートが観客を魅了した。