高松宮記念杯男子第58回・女子第51回
平成27年度全日本学生ハンドボール選手権大会

< 概評 >   

 3日目:11月9日(月)  4日目:11月10日(火)  5日目:11月11日(水)


11月11日(水)

 決勝

  男子

日本体育大学 33 (17-16, 16-13) 29 早稲田大学
 
   概評: 函館インカレ負けなしで昨年の2回戦敗退の屈辱から這い上がってきた3年ぶり23度目の優勝を狙う日本体育大学と、
春、秋の関東リーグ戦で思うような結果が出せず苦しいシーズンだったが、今年のインカレでは他を寄せ付けない圧倒的な強さ
で決勝まで駒を進 め、2012年の福岡インカレの雪辱に燃える早稲田大学の頂上決戦。日本体育大学のスローオフで試合開始。
開始40秒日本体育大学7番福田のシュートが先 制点となる。立ち上がり打ち合いになるも、日本体育大学の得意のディフェンス
から速攻でリードを広げる。しかし早稲田大学も5番東江を中心に、17番伊舎 堂などの得点で一進一退の攻防に。2点リードされ
早稲田大学は11分にタイムアウトをとる。3番桐生、5番東江などの得点で追い上げるが、日本体育大学の 速いリスタートで寄せ
付けない。19分早稲田大学は5番東江のゴールで逆転に成功するが、直後に日本体育大学7番福田から20番金丸へのスカイ
プレーが決 まり同点とし会場をわかせる。20分過ぎに日本体育大学は早稲田大学5番東江にマンツーマンディフェンスをつける。
早稲田大学は28分4番福岡の逆転ゴー ルが決まると、日本体育大学はタイムアウトを申請。その後日本体育大学は20番金丸、
13番比嘉の連続得点で17対16で前半を終える。
  後半開始、早稲田大学8番川島の7mスローで逆転するも、直後に日本体育大学10番大橋のゴールで追 いつく。早稲田大学は
連続得点でリードを広げるが、日本体育大学も16番友兼のセーブから流れを掴み、7分には20番金丸から13番比嘉へのスカイ
プレー が決まり、またも会場をわかせる。早稲田大学は8番川島などの得点で粘るが、日本体育大学は20番金丸の連続ゴール
でまたも逆転する。14分に日本体育大 学6番康本が2分間退場の隙に、早稲田大学17番伊舎堂のゴールで同点に追いつく。21分
日本体育大学10番大橋の連続得点で2点差とされると早稲田大学 はタイムアウトをとる。22分早稲田大学は5番東江のゴールで
同点に追い付く。逆転を狙う早稲田大学だが、日本体育大学16番友兼が連続セーブで阻止す る。その後も日本体育大学の速攻
は衰えることなく続きリードを広げていった。60分の熱戦を終えるブザーがなると、33対29で日本体育大学が3年振り 23度目の優勝
を決めた。両校共に素晴らしいゲームとなった。これで日本体育大学は函館インカレ4連覇を達成し、函館不敗神話をまた新たに
作りあげた。

 

 決勝

  女子

大阪体育大学 30 (13-11, 17-10) 21 東京女子体育大学
 
   概評: 決勝は3年連続4回目の優勝を狙う大阪体育大学と6年ぶり17回目の優勝を狙う東京女子体育大学との対決と
なった。前半は東京女子体育大学のスローオフで試合開始。先制は東京女子体育大学2番石井の得点。立ち上がりから
両チームとも一歩も譲らない展開と なった。ゲームが動いたのは23分。大阪体育大学がペナルティーを獲得。これを6番
佐々木が決め2点差とし、さらに4番秋山がゴールを決め3点差とリード を広げた。その後東京女子体育大学が1点を追加
して13対11で大阪体育大学が2点リードのまま前半終了。
 後半は大阪体育大学6番佐々木の2連続得点でスタート。そこから大阪体育大学は5点を追加し9点差と した。流れを変え
たい東京女子体育大学は13分にペナルティーを獲得。これを2番石井がゴールを決め、さらにパスカットから2番石井が
ゴールを決めた。5 番川畑のロングシュートなども決まっていたが東京女子体育大学の反撃もここまで。大阪体育大学の
かたい守りを打開できずシュートがはいらない。大阪体育大 学はこのまま逃げ切り3年連続4回目の優勝を果たした。


 

11月10日(火)

 準決勝

  男子

日本体育大学 31 (14-13, 17-11) 24 日本大学
 
   概評: 日本体育大学のスローオフで試合開始。日本体育大学14番佐藤のゴールで先制点を奪う。その後もお互
いに点を取り合い拮抗したゲーム展開となる。日本大学はパスカットから速攻に繋げるが、日本体育大学16番友兼
のセーブに何度もチャンスを活かせない。日 本体育大学は点差を離しにかかるが、日本大学の3-3ディフェンスに
阻まれる。27分日本大学7番小西のゴールで同点に追いつく。日本体育大学は7番福田 のゴールで勝ち越して14対13
で前半を終える。
 2分、日本大学にペナルティーのチャンスが与えられるも、日本体育大学16番友兼のセーブで同点を許さない。その後も
日本大学は積極的にゴールを狙うも、なかなか点が決まらず、逆に日本体育大学は速攻で点差を広げてゆく。日本大学は
2番水町、11番小澤を中心に攻撃を組み立てるが、お互いに譲らない展開。日本大学は大事な場面でミスが多くなり、
シュートまでなかなかいけない。日本大学は23分にタイムアウトを取り流れを変えようとするが、ここでも日本体育大学16番
友兼がそれを許さない。25分を過ぎても日本体育大学の速攻は衰える事なく展開される。そして60分間の戦いは31対24で
日本体育大学が勝利し、函館インカレ4連覇に王手を掛けた。

 
早稲田大学 42 (17-15, 13-15) 33 筑波大学
          (4-1 延長 8-2)

   
   概評 早稲田大学のスローオフで試合開始。先制は早稲田大学8番川島のサイドシュート。早稲田大学はディ フェンスから
速攻でペースを掴むと、5番東江の連続得点などで点差を広げた。7分で7対5と点差をつけられた筑波大学はタイムアウトを申請。
その後筑波大 学は10番田中、15番徳田らが点を決め点差を徐々に縮めた。前半終了間際に筑波大学14番瀬川のステップ
シュートが決まり17-15と2点差につめて前 半を折り返した。
 立ち上がりは拮抗した展開となった。両チームのゴールキーパーが好セーブを連発。7分に筑波大学15番徳田が連続で同点、
逆転ゴールを決めた。この後一進一退の攻防が続き、両者譲らない展開に。しかし早稲田大学が攻守をみせ3連続得点で引き
離す。筑波大学はタイムアウトを取ったが、直後に点を決められ4点差にされた。筑波大学は徐々に点差を詰め、10番田中の
得点で1点差までつめた。しかし、27分に早稲田大学5番東江がペナルティーを決め2点差とする。その後筑波大学10番田中が
1点差として、残り5秒で筑波大学2番服部が同点ゴールを決め30対30とし延長に突入。
 延長前半早稲田大学の3連続得点で差を広げる。一方筑波大学は果敢に攻めるも、早稲田大学1番中野の好セーブにより
得点できない。しかし終了間際、筑波大学13番小柳がゴールを決め4対1で延長前半を終える。
 延長後半が始まっても早稲田大学の勢いは収まらない。8番川島、17番伊舎堂の得点などで差を広げる。筑波大学は冷静さを
失ってしまい、早稲田大学1番の好セーブも連発し得点が伸びない。その後も組織としての動きが出来ずに、早稲田大学に連続
失点をしてしまう。終わってみると9点もの大差をつけて早稲田大学が勝利した。この試合を通して早稲田大学8番川島は14得点
の大活躍をみせた。明日の決勝で2年ぶり5度目の悲願に向けての準備は整った。

 
  
 
 

 準決勝

  女子

大阪体育大学 33 (21- 5, 12-13) 18 筑波大学
 
   概評: 筑波大学のスローオフで試合開始。大阪体育大学6番佐々木のゴールで先制する。その後 筑波大学も
得点するが連続失点で6分にタイムアウトをとる。直後に筑波大学にペナル ティーが与えられるも大阪体育大学
1番森村のセーブで得点できず。その後も筑波大学は 連続失点、得点もとれずに12分に2枚目のタイムアウト。
大阪体育大学は速攻やディフェンス の空いたスペースを上手く使い、着々と得点をかさね、前半を21対5でリード
して折り返した。
 後半開始、筑波大学16番関澤の連続セーブで粘りをみせる。9分大阪体育大学15番木村の 2分間退場から流れ
を掴みたい筑波大学だが、大阪体育大学の粘り強いディフェンスから なかなか連続得点を奪えない。19分筑波
大学は最後のタイムアウトをとる。その後はお互い に点を取り合い、33対18で大阪体育大学が決勝へと進んだ。
大阪体育大学6番佐々木、10番 北原がそれぞれ9点ずつとる活躍をみせた。  

 
東京女子体育大学 21 (15-10, 6-10) 20 大阪教育大学
 
   概評東京女子体育大学ボールでスローオフ。先制点は大阪教育大学7番村松の得点。大阪教育大学はミドル
シュートやロングシュートがよく決まっていた。16分に東京女子体育大学が一点差に詰めてきたところでタイムアウト。
直後の攻撃で大阪教育大学7番村松の ロングシュートで2点差とする。しかし東京女子体育大学も粘り強いディ
フェンスから速攻で、19分には同点に追いつき、20分には東京女子体育大学17番 三田の得点で逆転。その後も
東京女子体育大学は得点を量産し、15対10で前半を折り返した。
 後半は序盤、点の取り合いとなった。途中から東京女子体育大学のミスが続き大阪教育大学が得点を重ね一点差
まで詰め寄った。東京女子体育大学はペナルティーを獲得するも得点できず点差をつけることができない。しかし終盤は
両チームともシュートが決まらず21対20で試合終了。東京女子体育大学が決勝進出を決めた。

   

11月9日(月)

 準々決勝

  男子

日本大学 22 (10-10, 12- 9) 19 中京大学
  
   概評: 中京大が6番日比野のシュートで先制。日大2番水町、中京大8番宮田の豪快なロングが決まり得点
を取り合う中、互いに譲らず10−10で前半終了。
 後半に入っても一進一退のゲーム展開が続く中、日大16番GK宮國の好セーブから日大が波に乗り、接戦を
制し日大が準決勝進出を決めた。

 
日本体育大学 33 (11-14, 22-15) 29 関西学院大学
  
    概評: 開始2分、日体大がポストシュートで先制するも、関学大のGKの好セーブにより関学大が6−3と
リードを広げる。その後も関学大GKの好セーブを連発し、14−11で関学大リードで前半終了。
 後半は速攻でリズムを掴んだ日体大が一気に逆転し、33−29で日体大が逆転勝利をおさめた。

 
早稲田大学 30 (16-13, 14-13) 26 大同大学
  
    概評: 早大はボールを持った選手に対して全員が脚を止めずに全員が足を止めずに前を狙い、確実に
セットプレーから得点を重ねる。大同大は何とか高い位置からボールを奪い速攻につなげたが、セット
プレーで的確な判断に勝った早大が、落ち着いた試合を見せ勝利した。

 
筑波大学 35 (16-13, 19-10) 23 朝日大学
  
    概評: 前半は、セットOFの決定率が高い筑波大に対し、初のベスト8進出の朝日大は速攻で
食らい付き、筑波大3点リードで前半終了。
 後半に入り、筑波大がペースを掴み、朝日大の勢いを封じ35−23で筑波大が勝利した。

 

 準々決勝

  女子

大阪体育大学 29 (17-15, 12- 7) 22 桐蔭横浜大学
  
    概評: 両チーム持ち味を出した好ゲーム。大阪体育大が先手を取るも、桐蔭横浜大が追走。17対15
の大体大2リードで前半終了。
 後半7分過ぎから大阪体育大の速攻が決まりだし,10分に速攻を止めに行った桐蔭18番が退場。
同時に不正入場もあり大体大が7点差をつけタイムアップ。

 
筑波大学 29 (12-14, 17- 6) 20 関西大学
 
 
    概評:筑波13番河原畑のロングシュートで試合が始まった。前半12分7−4と筑波大がペースを掴むが
 関西大7番川崎が起点となりペースを掴み、14−12関西大リードで前半終了。
 後半、筑波3番武田の3連取で追いつき、16分からの4連取で一気に突き放した筑波大が29−20で
勝利し準決勝進出。

 
大阪教育大学 22 (16- 9, 6-12) 21 日本体育大学
 
 
    概評: 日体大が速攻から得点を得られず苦戦が続く中、大教大は速攻から確実に得点を重ね、大教大が
16−9とリードして前半終了。
 後半に入り、日体大が果敢に反撃し追撃する。ラスト15秒で1点差まで追い上げたが、大教大が守り抜き
試合終了。

 
東京女子体育大学 33 (15- 8, 18- 4) 12 富士大学
 
 
    概評: 富士大は8番佐久川を中心とした攻撃を仕掛けるが、東女体は安定したDFシステムから速攻で得
点を重ね、徐々に点差を広げた東女体が15−8とリードして前半終了。
 後半に入っても集中力を切らさず守り抜いた東女体が総合力で上回り快勝した。

 

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