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<第17回ジャパンオープンハンドボールトーナメント>
(Japan Open Handball Tournament)
<スポーツ祭東京2013第68回国民体育大会ハンドボール競技リハーサル大会>

「とどけよう スポーツの力を東北へ!」

< 男子戦評  女子戦評 > <男子結果 女子結果>  < 男子勝ち上がり表   女子勝ち上がり表 >


最終日:8月13日(月)

 決勝

Honda  23 (13- 8, 10-12) 20  長崎社中
(三重県)                 (長崎県)
 
 戦評
 開始早々、Honda11番野嶋選手のステップシュートが決まるが、すぐに長崎社中11番三宅選手のロングが決まる。その後両チーム2点加える。長崎社中はHonda1番大畑選手のファインセーブに阻まれ5点差まで引き離される。長崎社中はHondaの固いセットディフェンスに攻めあえぐも、速攻から得点を重ねる。一方Hondaはセットプレーからのロングシュート、要所でのポストプレーにより得点差を6点まで広げる。前半終了間際、長崎社中は巧みなパス回しからのスカイプレーにより得点し、13−8の5点差につめて前半を終える。
 後半始めに長崎社中8番竹田選手の連続得点で差を3点まで詰める。後半8分にHonda8番伊藤選手の2分間退場により長崎社中は数的優位になるも、Honda19番鶴見選手サイドからのスピンシュートにより差を縮めることは出来ず。後半20分に速攻から長崎社中9番小川選手の連続得点により1点差となる。長崎社中の猛攻もHondaの堅い守備とサイド・ポストプレーにより23―20でHondaの優勝で終わる。

 

 3位決定戦

HC岐阜  25 (13-12, 12- 8) 20 FST  
(岐阜県)                (東京都)

 戦評
 前半FSTはディフェンスからの速攻と19番生川選手のミドルシュートで得点を重ね、HC岐阜はダブルポストを利用したセットプレーで得点していった。
スローペースな展開が続き同点のまま後半20分過ぎ、HC岐阜はFST19番生川選手に高めディフェンスをつけた。それによりFSTの得点力が少し落ちHC岐阜の1点リードで前半終了。
 後半開始直後HC岐阜がリズムをあげ、対応できずにいるFSTに4点差をつけた。後半13分にはFSTお得意の速攻で2点差に詰めるがHC岐阜GK田平選手のファインセーブにより攻めきれない。その間に豊富な攻め手を持つHC岐阜がじりじりと点差を広げ、後半28分には6点差となった。そこから攻撃的なディフェンスと速攻で猛追を見せるが、時すでに遅く5点差でHC岐阜の勝利となった。

 

3日目:8月12日(日)

 準決勝

Honda  20 ( 9- 6, 11- 6) 12  HC岐阜
(三重県)                (岐阜県)
 戦評
 Honda5番河瀬選手が先制すると、次の攻撃でHC岐阜8番近藤選手がすぐに得点し追いつく。前半9分1点差でHonda5番河瀬選手退場もHC岐阜は同点のチャンスをいかせず、その後2点差に差がひらく。互いに得点を重ねたものの、要所でHC岐阜の放ったロングシュートはHondaの高いシュートブロックに阻まれ、差を縮められず。一方、Hondaはコンビプレーを巧みに使い、差を広げ9対6で前半を終える。
 後半は両チームのキーパーのファインセーブから始まる。後半4分Honda11番野嶋の鋭いカットインシュートにより試合が動き始める。後半6分にはHC岐阜9番の退場により、数的優位となったHondaは得点し、差を広げる。後半10分にはHonda5番河瀬の退場により、HC岐阜は差を縮めるチャンスを得たがいかせず、逆にHonda13番瀬元のブラインドシュートが決まり7点差に広がる。その後もHonda優位の展開が続き得点を重ねる。終盤にはHonda9番高見選手、10番青山選手、18番齋藤選手が退場となり、HC岐阜の数的優位な時間帯が長くあったものの、差を詰め切れず20対12でHondaが勝利を収める。
 
 

長崎社中  33 (15- 9, 18-14) 23  FST
(長崎県)                  (東京都)
 戦評
 ゲームは両チームとも激しいコンタクトの応酬から始まった。FSTが7番香田のミドルシュートで先制、長崎社中は11番三宅のカットインで応戦。両チームとも速いパス回しで7分まで4−4の展開。長崎は15番貝本(昌)のサイドシュート、11番三宅のループシュートで13分過ぎに8−4とリードを奪う。この間GK12番古田の好セーブが光る。21分FSTはタイムアウトをとり局面の打開を図るが長崎の勢いは止まらない。FSTは19番生川が豪快なカットインで6点差に縮めて前半終了。
 後半6分過ぎまで双方速攻を重ねて長崎リード20−14。11分長崎は4番松永の速攻で突き放す。13分FSTは9番桜田カットインで1点を返し24−14。長崎の運動量は衰えず、17分9番小川のスカイプレーなどで着実に加点する。22分FSTは5番根本のポストシュートで1点を返して29−21。27分長崎は6番大山の連続速攻でFSTを突き放す。長崎社中は3年連続決勝進出を果たした。

 準々決勝

Honda  23 (13-10, 10-11) 21  チーム群馬
(三重県)                (群馬県)
 戦評
 群馬7番齋藤のロングで先制すると、すぐにHondaも13番のカットインで追いつく。Hondaが8番のサイド、5番のポストの連取でリードを奪うが、群馬9番今井のカットイン、10番田中のロングでタイに戻す。シーソーゲームの展開となった10分過ぎ、スコア6−6の場面でHonda8番伊藤の速攻がきれいに決まると、11番野嶋のミドル、5番河瀬のポスト等の四連取で10−6と勢いに乗る。群馬はたまらずタイムアウトを請求し、Honda11番青山にマンツーマンをつけて反撃に出るが、流れを大きく変えることは出来ず13−10で前半終了。
 後半、Honda11番青山にはスタートからマンツーマンで守備がつくものの、9番高見のポスト、8番伊藤のサイド、9番高見のサイドの三連取。16−10とリードを拡げる。しかし群馬も7番齊藤のロング、13番堀口のロング、5番小間のポスト等で点差を縮めにかかる。Hondaに2名の退場者が出た20分過ぎ、数的有利を活かし群馬は9番今井のポスト、10番田中のサイドの連取で19−21の2点差まで詰め寄る。試合終了間際、勢いに乗る群馬の追撃をなんとか凌ぎたいHondaはコートプレーヤーが7名になってしまう痛恨のミスをしてしまい、退場者が出るものの、王者の意地で最後まで守り抜き23−21で勝利を収めた。

 

HC岐阜  33 (14- 6, 19- 9) 15  FSTO
(岐阜県)                 (開催地・東京都)
 戦評
 0−6DFのHC岐阜と1−2−3DFのFSTO。お互い相手のDFを崩すことが出来ず得点が入らないまま時間が過ぎてゆく。開始6分、HC岐阜5番宮崎のミドルでようやく先制点が決まると、その後も5番宮崎・10番山下が続けて決めて4連続得点を奪う。12分、FSTOが2番鈴木のロングでようやくこの試合初めての得点を決めると、すぐに4番小川が速攻を決めて2連続得点。その後はシーソーゲームが続いていたが、26分、FSTOの15番齋藤・13番角屋が続けて退場となり、数的有利になったHC岐阜が得点を重ね14−6で前半が終了。
 後半開始早々からFSTOは退場者が続き、5人でプレイする時間が続く間にHC岐阜は点差を開いていく。FSTOの1−2−3DFも徐々に攻略され始め、HC岐阜はDFをずらしてきっちりサイドシュートにつなげてさらに点差を広げていく。HC岐阜・サイドの13番小川が11得点を決める大活躍で、33−15でFC岐阜の勝利。

 

FST  31 (16-11, 15-15) 26  HC岡山
(東京都)               (岡山県)
 戦評
 HC岡山は、FSTのディフェンスを崩し切れず、苦しい立ち上がりである。HC岡山は15番倉藤、3番佐々木などを中心に得点を重ねていくが、FST3番三村の速攻や10番高嶋のセットからのカットインプレーなどにより、前半10分過ぎに9対4、20分過ぎに12対7と徐々にFSTに点差が開き、16対11で前半を終了する。
 後半に入り5分過ぎからHC岡山GK安井の好捕と13番河西のロングシュートなどにより15分には20対22と2点差となる。その後両チーム退場者が続き一進一退の攻防を繰り返すが、HC岡山は同点に追いつくことができず、後半15対15と同点であったが、最終的に前半の得点差を詰めることができず26対31でFSTが勝利した。

 

長崎社中  27 (12-10, 15-10) 20  FOG

(長崎県                   (千葉県)
 戦評
 13、14回連続準優勝のFOGと15、16回連続準優勝の長崎社中の注目の一戦。長崎は序盤から岩尾将のミドル、三宅のカットイン等で得点を重ね、8分過ぎまでに6−0と快調な滑り出しを見せる。FOGは長崎の動きの速いDFと相手GK古田の好守でゴールをなかなか奪えない。10分過ぎからFOGは高いDFからリズムを取り戻し、内野のミドル、小川雄のポスト、杉浦の速攻など4連続ゴールを含め、21分には8−8の同点とする。その後長崎はFOGの退場に乗じ、2点差リードで前半を終える。
 後半FOGは6分過ぎ13−13と追いつくが、長崎はアグレッシブなDFからの速攻などで7連続得点を上げて完全にペースをつかむ。FOGは中盤以降、連続して退場者を出したのが痛く、7点差を追う残り5分からマンツーマンDFを試み、小川隼の連続ミドルで追い上げるが、及ばなかった。長崎社中がFOGを退け準決勝に駒を進めた。

 

2日目:8月11日(土)

 2回戦


Honda  28 (13- 8, 15- 8) 16  HC和歌山
(三重県)                (和歌山県)
 
 戦評
 前半はHONDAが開始1分に9番高見のサイドで先制するが、HC和歌山(以下和歌山)もすかさず5番大串のカットインからのループで同点に追いつく。序盤は両チーム一進一退の攻防となるも、前半10分過ぎからHONDAの素早いパス回しからの攻撃が機能し始め、8番伊藤の速攻、5番河瀬のポストなどで得点を重ねて行き、16分頃にはHONDAが9−4と大きくリードを奪う。ペースを掴んだHONDAが抜け出すかと思われたが、HC和歌山も9番山上の速攻や3番保坂のロングなどで反撃すると、前半終了間際にはGK馬場のビッグセーブが飛び出すなど盛り返しを見せ、前半は13−8で折り返す。
 後半はHONDA優位の試合展開。代わって入った12番GK吉村康の好守からチームに勢いが生まれ、スピードに乗った速攻で確実に点差を広げていく。13番瀬元のカットイン、18番齊藤のロングなどが冴え渡り、完全に試合を支配したHONDAが危なげなく準々決勝に駒を進めた。

 

チーム群馬  37 (18-14, 19-16) 30  渡辺組
(群馬県)                    (神奈川県)
 
 戦評
 開始5分でチーム群馬が5対1と渡辺組からリードを奪う。しかし、渡辺組も威勢のよいDFで、16分過ぎに10対9の1点差に迫り、たまらずチーム群馬がタイムアウトを請求する。タイムアウト後、チーム群馬が2連取から流れを引き戻すかに思われたが、渡辺組は25分に13対13の同点とする。27分にチーム群馬が1点差としたところで、渡辺組が反撃のワンマン速攻。そのロングパスをチーム群馬GKの堀口が、センターラインまで出てきながらのインターセプトに成功。その後チーム群馬が7mTを獲得するなどで流れを引き戻し、18対14で前半を終了する。
 後半は、渡辺組18番鳥山の得点からスタート。開始5分間で渡辺組は3点取るものの、対するチーム群馬は1点。しかしそのままで引き下がらないチーム群馬は、2点連取を重ね、じわじわと点差を広げていく。23分には、試合最大の7点差まで点差がひらく。渡辺組も相手のミスからの速攻で点を返すが、そのままリードを守ったチーム群馬が勝利した。

 

FSTO  25 (11-16, 14- 8) 24  徳山クラブ
(開催地・東京都)          (山口県)
 
 
 戦評
 前半は1点ずつ互いの得点が積み上がっていくまさにシーソーゲームの様相を呈する。しかし15分過ぎ、スコア7−7の場面で徳山GK佐伯の好パスから15番松田がカットインを決めると、勢いに乗った徳山は再び15番松田の速攻、10番木曽のミドルの三連取でFSTOを引き離しにかかる。FSTOも9番佐々木の速攻、13番角屋のロング等で追い上げを図るものの、徳山ディフェンスをなかなか崩すことができない。逆に徳山11番杉田に連取を許し、前半は16−11の徳山リードで折り返す。
 後半は321ディフェンスにシフトしたFSTOが息を吹き返す。積極的な守備で徳山のリズムを崩すと、13番角屋のロング、6番服部の速攻など四連取でスコアを16−18まで縮める。2点差のまましばしのこう着状態を挟んだものの、25分過ぎにFSTO9番佐々木のミドル、13番角屋のロング等でついに23−22と逆転に成功。その後最後まで粘り強く守りぬいたFSTOが25−24の接戦を制し、ベスト8に名乗りを上げた。

 

HC岐阜  25 (14-11, 11- 9) 20  EHC
(岐阜県)                 (愛媛県)
 
 戦評
 両チームのGKのナイスセーブから幕を開けたこの試合は、各チームともによく足が動いた激しいDFで、さらにどちらもGKが得点を許さない状況が続く。前半20分で7対7というロースコア、一進一退の展開が続く。HC岐阜が2点連取で飛び出すかと思いきや、EHCがそうはさせまいとまた食らいつく。その後HC岐阜が7mTを獲得するなどして、前半終了を14対11の3点差で折り返す。
 EHCは後半に入り2連続得点するが、対するHC岐阜は5分まで得点することができない。取っては取られての状態が続く。お互いに苦しい展開が続くが、HC岐阜が前半のリードを保ったまま、試合終盤へ向かう。EHCは、2分間退場もあり、前半リードされた点差を今一歩詰めることができず、時間が過ぎる。両チームとも、気迫のあるDFをみせたものの、本国体開催へ意欲を燃やすHC岐阜が勝利した。

 

HC岡山  24 (11-11, 13-10) 21  大同クラブ
(岡山県)                  (愛知県)
 
 戦評
 先制は1分大同クラブ渡邊のポストシュート。6分HC岡山河西のポストシュートで逆転2−1。14分過ぎまで4−4、HC岡山GK安井、大同クラブGK高木の好守が光る。一進一退の攻防が続いたが残り1分から、HC岡山内藤の速攻、大同クラブ佐藤のポストシュート、終了間際HC岡山倉藤のサイドシュートが決まる。同点で前半を折り返す。
 後半6分HC岡山、内藤の3連続得点で15−14とリード。7分、退場者が出て大同クラブ4人で守る。8分HC岡山16−15。18分大同クラブ下山の7mスローで同点、17−17。20分過ぎから試合が動き始め、HC岡山の速攻による4連続得点で25分に22−18。大同クラブの猛攻をHC岡山はGK安井を中心とした堅守でしのぎ、3点差で勝利をおさめた。

 

FST  29 (13-10, 16-14) 24  洛北クラブ
(東京都)                (京都府)
 
 戦評
 FSTのスローオフで試合開始。亀山のサイドシュート洛北クラブが先制する。西山のロング、太田の速攻、亀山のサイドシュートで洛北クラブが4連取する。追うFSTは根本の7m、三村の速攻、香田のカットインで応戦。その後、互いに得点を取り合い、15分過ぎで5−8、20分にはFST香田の連続得点で8−9。22分にFST高嶋のポストシュートで9−9の同点となる。FST根本の7m、速攻で2連取するも、洛北クラブ辻崎ステップシュートで応戦。前半終了間際FST篠田のステップシュートが決まり13−10で折り返す。
 後半先制はFST高嶋のカットイン。双方点を取り合う展開となるが徐々に点差が広がり、FST横山のシュートが決まったところで19−13となり、6分50秒洛北クラブタイムアウト。14分過ぎFST桜田の退場により、流れが洛北に、21分には24−23の1点差に迫る。両チームとも互いに多数の退場者を出したものの、それを制したFSTが勝利した。

 

FOG  38 (20-11, 18-10) 21  スワロークラブ
(千葉県)               (兵庫県)
 
 戦評
 スワロークラブのスローオフで始まる。初得点はFOGのサイドシュートによる1点である。その後、スワロークラブの三浦が豪快なロングシュートを4連続決めリードする。リードされたFOGは富久と酒井を中心に、速攻を絡め徐々に得点をあげ12−7と再度リードする。さらにFOGのキーパー田中の好セーブとパス回しがさえ、シュートチャンスを確実に決めて16−8と点差を広げる。残り5分を切ったところで、お互い一進一退の展開となった。前半は、20−11で折り返した。
 後半は、FOGのスローオフで始まり、開始30秒で相手の反則により7mスローを決める。後半7分過ぎたころFOGの速攻がさえ26−12とさらに点差がひらく。スワロークラブは7mスローを決め流れを変えようとしたが、FOGのスピードを止めることができなかった。大勢は変わらずFOGが勝利した。

 

長崎社中  31 (14-10, 17-13) 23  氷見クラブ
(長崎県)                   (富山県)
 
 戦評
 立ち上がり5分間、両チーともGKの好捕により氷見2点長崎社中1点と得点が取れない。その後、両チームとも堅実なディフェンスとGKの活躍により、常に氷見が追う展開である。長崎社中7番岩尾、11番三宅、氷見4番長野らが得点するが、互いに引き離すことができない。前半24分過ぎ10対10と氷見が追いつくが、その後、長崎社中の4連続得点により前半14対10と長崎社中の4点リードで折り返す。
 後半に入っても、互いの堅実な守備により一進一退の状態が続くが、8分過ぎから氷見のミスによる長崎社中の速攻、12分の氷見4番長野の退場により15分経過したところで長崎社中が22対15とリードを広げる。その後、氷見5番酒井の連続得点、長崎社中の速攻と互いに点を取り合うが、氷見は得点差を詰めることができず、長崎社中31点、氷見22点で長崎社中が勝利をおさめる。

 

1日目:8月10日(金)

 1回戦

Honda  24 (11- 9, 13- 7) 16  (株)トクヤマ
(三重県)                (山口県)

 
   
 戦評
 Honda は前半、(株)トクヤマ 19番の前永に先制点を許すと、パスとシュートのミスが目立ちリズムに乗り切れなかった。しかしキーパー大畑の好セーブからリズムを取り戻す。オフェンスでは6番竹田のミドルシュートを中心に得点を重ね、ディフェンスでは河瀬・青山・齋藤のシュートブロックが高確率で成功し(株)トクヤマの攻撃を阻むなど、丁寧に守り続けた。
 後半立ち上がり、ミスが少なく落着きを取り戻したHondaは竹田を中心に得点を重ねるが、(株)トクヤマ14番中谷の好プレーから点差を広げられない。
後半中盤、 Honda竹田のファールから数的有利の時間帯に(株)トクヤマが追い上げをみせる。一時2点差まで詰められるも冷静な試合運びで竹田・瀬元らが得点を重ねリードを広げた。(株)トクヤマは自由なパス回しができず、 Hondaの高いディフェンスの前に容易に得点できなかった。終始丁寧なディフェンスでトクヤマに簡単な得点を許さなかった Honda が勝利した。

 

HC和歌山  27 (17-12, 10-14) 26  北送会
(和歌山県)                  (長崎県)

 

 戦評
 開始5分間は早い展開で、両チーム点の取り合いとなった。
HC和歌山の高めに出てくるディフェンスに対応できず北送会はじりじりと離される前半18分ごろ、12−8HC和歌山リードの場面でファウルにより2人の退場者を出してしまう。しかし、HC和歌山はチャンスを活かすことができず点差を広げられなかった。この後も両チームは速いテンポで試合を進め北送会はカットインやロングシュートで得点を重ねるが、HC和歌山はパスカットやリスタート、ポストプレイにより点差を広げ17−12でHC和歌山のリードで前半は終了した。
 後半の立ち上がりは北送会がペースを変え、緩急をつけてきた。北送会両サイドの活躍やポストプレイで差を2点差まで縮めるがHC和歌山の巧みなパスプレーで付かず離れずの展開。後半27分にはHC和歌山の退場により1点差にまで詰め、ラスト1分HC和歌山のGKがはじいたボールを北送会8番木村がキャッチし同点になるかと思われたがチャージングとなりそのまま試合終了となった。

 

渡辺組  29 (17-10, 12- 6) 16  Y.S.C
(神奈川県)               (秋田県)

 
 戦評
 両者立ち上がりは拮抗したが前半は渡辺組7点リードで折り返す。
渡辺組はディフェンスからのスピーディーな攻撃への転換で攻撃の機会を多く作るも、Y.S.C 赤平の好セーブに点差を広げられない時間が続いた。しかし20番木村の多彩なプレーが光り前半終盤に点差を広げた。
 Y.S.Cは佐藤を軸にオフェンスを組み立てるが、渡辺組の守備的且つ積極的ディフェンスの前になかなか点差を縮められない展開となった。

 

チーム群馬  39 (20-15, 19-16) 31  北志クラブ
(群馬県)                    (福井県)
 
 戦評
  チーム群馬2番佐藤の速攻で幕を開けたこの試合、開始からチーム群馬のDFがよく機能し、速攻に持ち込む展開となった。対する北志クラブは、ポストへのトリッキーなパスで得点につなげたいものの、パスをなかなか通すことができない。相手のミスから速攻の機会を得るものの、チーム群馬GK1番堀口のナイスセーブに阻まれてしまう。チーム群馬はOFも速いパス回しからの展開で得点を重ね、北志クラブとの点差を大きく広げたいところだが、北志クラブもくらいつき、前半は15対20チーム群馬リードで折り返す。
 後半もチーム群馬は速攻で点数を重ねる。北志クラブは、ミスが多くなってきたチーム群馬のミスを得点につなげる。逃げ切りたいがなかなか離れない点数、重なるミスにたまらず、チーム群馬は17分に4点差になったところでタイムアウトを請求。そこからリズムを取り戻し、得点を重ねたチーム群馬が勝利した。
 

徳山クラブ  34 (17-15, 17-15) 30  甲府クラブ
(山口県)                   (山梨県)
 戦評
 徳山クラブ・甲府クラブともにキーパーの好セーブが目を引いた試合。
徳山クラブは三代と木曽を中心に全員が得点源となるチームであり、統率のとれた変則5:1DFで簡単には得点の機会を与えなかった。
一方甲府クラブは日原・古屋に加え、左ウィング森脇・田中のサイドシュートで得点を重ねる。ただし、両チームともにパスミスが頻発し失点するシーンが多くみられた。
後半、佐伯と三代の冷静な試合運びから、木曽と杉田のミドルシュートを得点源とし徐々に点差を広げていった徳山クラブ。
点差を広げられたくない甲府クラブは、サイドからピボットプレーヤーの中継を行いDFのミスを誘うなどの好プレーをみせる。
試合終盤、同点からシーソーゲームとなったが徳山クラブが僅差の接戦を制した。

 

FSTO  33 (13-13, 16-16) 32  金沢市役所ハンドボール部
(東京都)  (1-3 延長 3-0)    (石川県)
 
 戦評
 両チーム開始から2分半点数が入らない状況を金沢市役所ハンドボール部(以下金沢)が2連続の速攻で得点し均衡を破ったが、すぐさまカットインや速攻でFSTOが4点を返し逆転する早い展開となった。前半10分時点で金沢はイエローカードが3枚与えられ苦しくなったが7番サイドの油谷や9番小林の活躍で前半23分には3点差にまで広げた。しかしFSTO5番のポスト伊藤を絡めたOFで前半残り30秒で同点に追いつきそのまま前半終了。
 後半は9分に金沢がファウルにより退場者を出すと、FSTOはその好機を逃さずきっちり決め3点差に。その後は後半23分には金沢9番小林のロングシュートが決まり同点に追いつき金沢が2点リードを得た。1点差金沢リードの場面でノータイムのPTをFSTOの5番伊藤が確実に決め延長戦へ。延長前半は開始直後金沢2点を先取しそのリードを保ったまま延長後半に。延長後半30秒でFSTOがPTを得て1点差に迫る。そのあと両チーム一歩も引かない攻防を繰り広げたが残り1分のところでFSTOが逆転しそのまま試合終了。

 

EHC  33 (17-13, 16- 8) 21  八光自動車工業(株)
(愛媛県)               (大阪府)

 
 戦評
堀上の7mで先制した八光自動車は6分過ぎまでに4−1とし序盤ペースを握る。EHCは井上のジャンプシュートなどで応戦するも3−7とリードされた13分過ぎにタイムアウトを請求する。これがゲームの流れを引き寄せる。直後EHCは池田の速攻などで6連取し、逆転に成功する。八光は高野のカットイン、奥のポストシュートで得点するが、勝負どころでミスが目立ち、逆速攻にあう。このままEHCがリードして前半終了。
 後半も試合の主導権はEHCが握る。 八光は得点機をEHCのGK奥川の好守に阻まれ、連続得点が出来ない。一方EHCは6分過ぎに4連続得点を重ね、18分には福田の速攻で10点差とする。終盤八光は粘り強い好守で反撃を試みるが、大勢は変わらずEHCが勝利した。

 

HC岐阜  27 (15-12, 12-11) 23  HC岩手
(岐阜県)                  (岩手県)

 
 戦評
 伊藤のロングシュートで先制したHC岐阜は5分過ぎまでに3−1とリードした。
HC岩手は8分に邉のステップシュートで3−3に追いついた。両チームの堅守が光り、20分までに8−8、一進一退の攻防が続いた。HC岐阜は20分から連続得点したが、HC岩手もすぐに追いつき、24分には再び10−10の同点。2点リードされたHC岩手は残り30秒でタイムアウトをとったが、HC岐阜はHC岩手のスカイプレーを阻止し速攻につなげ、3点リードで前半を折り返した。
 後半6分までにHC岩手は速攻で3点をあげたが、HC岐阜もセットから得点を返し10分には15−18と再び3点のリード。HC岩手は14分すぎから4連続得点を重ね、18分には21−20とついに逆転した。この間GK工藤の堅守が光った。その後HC岐阜は名嘉の速攻などで再逆転に成功。終盤HC岐阜の勢いが勝りHC岩手を突き放した。

 

HC岡山  32 (17-14, 15-14) 28  熊本教員クラブ
(岡山県)                 (熊本県)

 
 戦評
 熊本教員クラブのスローオフで試合開始。HC岡山は河西のポスト、清水の左サイドシュートで2点先行。一方の熊本は森下のジャンプシュート、上原の速攻で対抗する。10分まで5−5と互角の展開。その後熊本は嘉古田のサイド、松岩のロングシュートが決まり、岡山は内藤、佐々木がミドルで得点し両チームともにチャンスを確実にものにしていく。20分過ぎ岡山が永野のカットインで11−9と2点リードしたところで、熊本がタイムアウトを請求し流れを変えようとする。その後は一進一退の攻防が続き、岡山3点リードで前半終了となる。
 後半開始早々松岩がロングを決めた熊本は続く速攻のチャンスでシュートに躊躇を見せたりして、なかなか勢いに乗れない。中盤も岡山の足は止まらず、得点機会では確実に決めていき、20分には27−22とする。熊本は藤本の速攻や坂本のミドルで追いすがる。しかし岡山は終盤も落ち着いた試合運びで点差をキープし、熊本教員クラブを退けた。
 

大同クラブ  32 (13-11, 19- 7) 18  埼玉教員クラブ
(愛知県)                   (埼玉県)
 
 戦評 
 埼玉教員クラブのスローオフで試合開始。先制得点は埼玉教員クラブ永田の速攻。大同クラブ酒向のミドルシュートで応戦。その後1点ずつ得点し、大同クラブGK戸塚の好セーブに阻まれ6−2となる。19分過ぎ埼玉教員のタイムアウトを機に、松島、後藤、藤の速攻による連続得点で8−7の1点差に迫り、22分には8−8の同点。一進一退の攻防が続き、大同クラブ佐藤のサイドシュートの連続得点により13−11の2点差で前半終了となる。
 後半開始は大同クラブ熊谷のポストシュートで先制し3点差のまま攻防が続く。9分30秒大同クラブ酒向のサイドシュートが決まり4点差となったところで中谷が負傷し出血したため試合が一時中断となる。試合再開後、埼玉教員のスピード感あふれる好守で粘り強く反撃を試みるが、大同クラブの重量感あふれるセットプレー徐々に点差が離れされ結果的には14点差で試合を終える。
 

FST  29 (13-10, 16-11) 21  山形新球会ハンドボールクラブ
(東京都)                (山形県) 
 
 戦評 
 開始4分FSTは桜田のシュートで先制する。7分山形新球会は矢作のサイドシュートで2−2の同点に追いつく。FSTは10分過ぎ篠田、文屋らの3連続速攻が決まり6−3とする。FSTはスピードあふれるパス回しからノーマークを作り得点を重ね、23分には10−6。山形は24分FSTが一人退場になった場面で古澤の7メートルと矢作のカットインで2点差につめる。その後一進一退の攻防で13―10、FSTのリードで前半を終えた。
 山形は後半開始4分14−13に追い上げたが、FSTは4分過ぎから10分にかけて5連取し19−13。FSTは運動量の多さと攻撃のスピードで点差を広げた。山形も粘り強く応戦したが、残り6分 FST永沼の好セーブもあり5点差は縮まらない。山形は様々なデイフェンスを試みるも、最後は退場者を出して点差が広がった。

 

洛北クラブ  36 (19- 9, 17-12) 21  FHC
(京都府)                   (福岡県)
 
 戦評
  洛北17番井上のステップシュートでゲームが始まった。その後、洛北は立て続けに速攻が決まり、一気にリードを広げる。2分過ぎ、FHC14番小田のシュートが決まり反撃が始まる。両チーム、キーパーの好セーブがあり、一進一退のゲームが続く。中盤、洛北の速攻・ポストプレイが決まりだし、得点差を広げる。FHCの反撃も洛北キーパーの好セーブに阻まれ、前半10点差で終わる。
  後半は洛北の13番原木、9番奥井の速攻が決まり、洛北のリードはさらに広がった。FHCも17番住田のジャンプシュートが続けて決まり、ジリジリと追い上げる。しかし、洛北の堅い守りとキーパーの好セーブに阻まれ、得点差はなかなか縮まらない。後半の中盤過ぎにFHCのパスカットからの速攻、ポストプレイが決まりだし、追い上げるも、反則退場者が出るなど反撃が断たれ15点差で試合終了となった。

 

FOG  37 (23-10, 14-16) 26  香川クラブ
(千葉県)                (香川県)

 
 戦評
 昨年度準優勝のFOGと香川クの対戦は、香川のスローオフで開始。FOGは7番杉浦、10番内野の速攻などで立ち上がり一気に5連続得点を挙げる。FOGの高いデフェンスに攻めあぐねる香川は、4分にたまらずタイムアウトを請求。その後、香川は4番國廣などの3連続得点で反撃するも、FOG1番のキーパー田中の好セーブもあり、点差は縮まらない。前半終盤には、再びFOGは2番小川など8連続得点を挙げ、前半を13点差で折り返す。
 後半は一進一退の展開となるが、香川は5番松本などの3連続で反撃するも、ゲーム展開を大きく変えられない。FOG1番のキーパー山岡の好セーブがあるものの、得点差は一向に縮まらない。逆に、FOGは終盤に、3連続でゲームを決め、そのまま11点差で終了した。香川は闘志あふれるプレイを展開したが、昨年度準優勝の自力を発揮したFOGが順当に2回戦に勝ち進んだ。

 

スワロークラブ  31 (16-14, 15-12) 26  宮城クラブ
(兵庫県)                    (宮城県)
  
戦評
 スワロークラブのボールで試合が開始された。開始早々スワロークラブ4番中本のジャンプシュートで先制する。宮城クラブも速いパス回しから6番安齋のサイドシュートで応戦。スワロークラブは15番三浦の4連続ゴールや17番波多野のサイドシュートで序盤をリードする。終盤宮城クラブも6番安齋、13番大宮のサイドシュート、3番和田のジャンプシュートで1点差に詰め寄る。スワロークラブも15番三浦の切れ込んでのシュート、17番波多野のサイドシュートで2点差に広げて前半を終了した。
 後半は互いに速攻が決まり、一進一退の攻防が続く。スワロークラブの速攻が決まりだし、宮城クラブはたまらずタイムアウトをとる。相手エースの三浦にマンツーマンでディフェンスにつく作戦が功を奏して1点差まで詰め寄る。終盤スワロークラブは速攻など4連続ゴールで一気に宮城クラブを引き離した。宮城クラブも最後までねばりを見せ、白熱した試合展開が繰り広げられた。
 

氷見クラブ  39 (18-12, 21- 6) 18  清商クラブ
(富山県)                   (静岡県)
 
戦評
 氷見のスローオフで始まったゲームは、氷見が先行して動きだす。立ち上がり、1点ビハインドの氷見は、5番酒井らの4連続得点で逆転、更に相手のミスに乗じて4番長野らの速攻による5連続得点で一気に引き離しに掛る。中盤には、5点差を付けられた清商は反撃を試みるも点差は詰められず、逆にパスカットからの速攻を浴び、20分過ぎには8点差にまで広がる。25分にはタイムアウトを請求し流れを変えたい清商は、10番山村などの連続得点で点差を詰めるも、前半を6点差で折り返す。
 後半、一気に得点差を詰めたい清商であったが、氷見12番キーパー釣石の好守もあり中盤には6連続失点を重ね、ゲームは完全に氷見に傾く。意地を見せたい清商であるがノーマークシュートを決められず、15番近藤の単発シュートで反撃するも、怪我もありぎりぎりの人数での戦いには体力面でも限界にあった。終わってみれば、21点差のゲームであった。最後まで力を抜かず、氷見の若さ溢れる脚力が光った一戦であった。

 

長崎社中  40 (19- 9, 21-13) 22  つくば学園ハンドボールクラブ
(長崎県)                  (茨城県)
 
 戦評
 長崎7番岩尾の速攻で試合が始まった。序盤は長崎のエース三宅、4番松永の連続ゴールで試合を有利に進めた。つくばも15番吉川の豪快なジャンプシュートで応戦し、白熱した試合展開となった。つくばはゴールキーパーの糟谷が好セーブを連発し、流れを必死に止めるも、スピードに勝る長崎が徐々に試合をリードしていった。終盤つくばのパスミスが目立ち、長崎は速攻から3連続ゴール奪い、一気に得点差を広げた。
 後半は序盤から長崎の速攻が次々に決まり、一方的な試合展開になった。つくばも15番吉川の3連続ゴールで必死に食らいつくも、長崎の素早いパス回しにディフェンスが翻弄され、なかなか得点差が縮まらない。終盤はつくばの4番安部のジャンプシュートで対抗したが、長崎8番竹田のサイドからの3連続ゴールで引き離されてしまった。長崎は最後までスピードが落ちず、元気あふれるプレーを見せてくれた。


女子戦評

最終日:8月12日(日)

 決勝

香川銀行T・H  24 (10- 7, 14-11) 17  HC高山
(香川県)                     (岐阜県)
 戦評
 HC高山のスローオフにて試合が始まる、開始早々HC高山9番宮ノ腰のディフェンス突破から二点先取する、香川銀行THの堅い守りから相手のパスミスを誘い素早い攻撃にてすかさず同点とするが、HC高山の持ち味で有る速攻にて2点差とし両チーム一進一退の攻防戦がHC高山のリードで後半20分過ぎまで続く、前半終盤に香川銀行TH9番藤井のロングシュートにてこの試合初めてリードし速攻と終了間際、ペナルティスローを7番筑後が決め3点差とし前半を終える。
後半開始早々、香川銀行TH9番藤井、14番太田の連続得点にて始まる。
両チーム後半も衰える事無く、堅いディフェンス、速い攻撃の中、ミスの少ない香川銀行THが着実に点を重ねゲームの流を導こうとするが、4連続のノーマークシュートを決めきれず後半中盤へと試合が進む中、HC高山5番池之端が退場となり一人少ない中香川銀行THはすかさず点を取りに行く、その後HC高山も粘り強く点をかせねるが、決勝に相応しく両チーム攻守共に勝るものが有りミスの少ないチームが勝者となった。

 

 3位決定戦

徳山クラブ  23 (11-10, 12- 8) 18  京都クラブ
(山口県)                   (京都府)
 戦評
 徳山クラブのスローオフにて始まるが、両チーム重い立ち上がりとなり両エースのロングシュートも枠をはず等の点の取り合いとなる序盤を迎える、点が開いたのは前半の15分過ぎ、徳山クラブ8番中倉の速攻を機に林、新宮と連続得点としセットプレーにも
落着きを取り戻す、一方の京都クラブも5番上村のパスカットから亀山、岩田により連続得点としチームペースを取り戻すが、両チームの持ち味を出せぬまま前半を終える。
 後半の立ち上がり、京都クラブ7番鐘ケ江のコンパクトなステップシュート、ミドルシュートと2連続得点にて同点としシーソーゲームなる。
後半15分過ぎ徳山クラブ7番エース小松のロングシュートにより2点リードとする。
京都クラブは速攻、サイドシュート等粘り強く点を重ねる。
20分過ぎ、徳山クラブの6番佐伯の投入によりエース小松のロングシュートもひと際決まりだす、また、佐伯自身も味の有るロングシュートを決めチームを3位と導く。

 

2日目:8月11日(土)

 準決勝


香川銀行T・H  39 (23- 6, 16- 7) 13  京都クラブ
(香川県)                     (京都府)
 
 戦評
 京都府のスローオフで始まる。香川県6番中久保、9番藤井の速攻で試合開始から得点を重ねる。京都府の得点後香川県は前半15分まではリスタートを徹底して仕掛け成功させる。香川県はセットオフェンスに持ち込まず早い攻めに徹し、20分には14-6とリードする。中でも香川県4番藤井の速攻得点6点は目を見張るものがある。京都府もよく攻めるが前半は23-6香川リードで終了。
 後半も香川県は速攻に徹し、前半同様、失点後は必ずリスタートした。これに対し京都府もよく守り、リスタートによる失点を防いだ。しかし香川県は、なおもマイボールからの速攻に徹しよく走った。京都府1番GK深井は香川県の速攻ノーマークシュートなどをよく止め、好守が光った。香川県が速い攻めに徹した結果、39-13の大差がついてしまったが、京都府も善戦した。

 

HC岐阜  32 (13- 8, 19- 9) 17  徳山クラブ
(岐阜県)                 (山口県)
 
 戦評
 試合開始早々、HC高山の速攻にて2点先取にて始まるが、徳山クラブの粘り強いディフェンスとセットプレーにて同点とした後は、両チームの持ち味を出し合い序盤は僅差の攻防となり、中盤の15分過ぎまで、HC高山のスピード有る攻撃に3枚のイエローカードを貰いながらも粘りのディフェンス行う徳山クラブだが、18分過ぎHC高山9番宮ノ腰のスピード有る切り込みにて、徳山クラブ5番新宮が退場となりその間HC高山に2点を入れられ3点差とされ、更にHC高山の持ち味で有る速攻にて6点差とされるが、徳山クラブ6番佐伯の味の有るセットプレイにて得点し5点差とし前半を終える。
 後半中盤まで徳山クラブは、HC高山の堅いディフェンスに4得点と苦戦する一方の、HC高山は9番宮ノ腰のロングシュートを機に、3番小田のポストシュート等にて11得点とし終始リードを保ちながら試合を行う。徳山クラブの粘り強い追撃を振り切り、HC高山は決勝へと駒を進め、徳山クラブは3位決定戦へと回る。

 

 準々決勝


香川銀行T・H  40 (23- 6, 17-12) 18  野辺地クラブ
(香川県)                     (青森県)
 
 戦評
 青森県のスローオフで開始。香川県はNo9藤井のパスカットから速攻で1点目をあげ7分過ぎまで6対0と一方的なスタートをきる。青森県は7分、No7佐々木のミドルシュートで初得点をとる。香川県は6・0ディフェンスだが、ボールに対するつめが激しく早い。青森県はボールが回らず、パスカットされ、ほとんど香川県の速攻をあびる。香川県No14太田の本日5点目となる速攻ノーマークシュートなどで18分には16対2と大きくリードする。香川県はここでスタートメンバーを大巾に交代させる。香川県のディフェンスはさらに前に出るかたちとなり、青森県はボールを回すことができず、前半は23対6で終了。
 後半、香川県は前半終わりでのメンバーでスタート。青森県はNo7佐々木からNo13冨吉へのポストプレーなどで、後半13分まで後半は7対7の互角。しかし、逆にポストへのパスカットなどをねらわれ香川県に速攻を許す。試合は40対18で香川県の勝ち。青森県の18得点中、No7佐々木は11点をとり、またポストへのアシストパスなどで孤軍奮闘した。

 

京都クラブ  22 (13-13, 9- 8) 21  JJ GANG
(京都府)                   (福井県)
 
 戦評
 試合開始18秒、京都府10番山本のステップシュートで試合は動き出す。福井県も3番上田のシュートですかさず応酬。6分福井県が6対3とリードし試合の流れをつかんだかに見えたが、京都府も13番西林のサイドシュートらで12分同点に追いつく。中盤は京都府が速攻・サイドシュートなどの連続得点で優位に進めるが、福井県もポスト・ロングシュートで21分に同点。その後も一進一退の攻防が続き、前半は13対13の同点で折り返し。
 後半の立ち上がりのペースをつかんだのは京都府、3連続得点により5分で16対13。しかしながら時間帯により流れが両チームに動き、21分再度同点。29分福井県7番臼井のロングシュートが決まりまたもや同点。延長戦かと思われたが残り1秒、京都府が2番坪井のフリースローからのロングシュートが決まり、22対21で京都府の勝利。

 

徳山クラブ  28 (14-10, 14- 8) 18  Layzy's
(山口県)                   (埼玉県)
 
 戦評
 両チームお互いに固いディフェンスの中、Laysy’sのパスミス、シュートミスにより徳山クラブの速攻、ポストプレー等にて徳山クラブが着実に点を重ね前半の序盤を迎えるが、前半の中盤に、8点差の流を変え様とLaysy’sはタイムアウトを要求、Layzy’s2番五月女のインターセプトから、着実に点を重ね4点差にて前半を終了する。
 後半、両チームの粘りの有る攻防により点の取り合いにて試合は進むが、後半25分過ぎ徳山クラブ11番井上のロングシュートと7番小松の要所々のロングシュートにより攻守共に勝った徳山クラブが準決勝に駒を進める。

 

HC高山  33 (17- 5, 16- 8) 13  GET"S
(岐阜県)                (兵庫県)
 
 戦評
 両チーム攻守共に劣らぬ接戦の攻防にて、前半が始まる。
試合がうごいたのは、HC高山9番宮ノ腰のディフェンスの間よりすり抜けるシュートからで有った、パスカットからの速攻、セットプレーに点を重ねる。
一方、GET‘Sの方も粘り強くセットプレー、速攻と点を重ねるが、前半20分過ぎ試合の流れを変えようとするHC高山のタイムアウト後、持ち味で有る速攻にて徐々に点差を開き前半をおえる。
 後半、立ち上がりからGET‘Sの粘り強い攻撃で点を重ねるも、HC高山のスピードは衰えること無く、後半20分過ぎにメンバーチェンジは有るが、堅い守りとスピード有る攻撃が変わる事は無く、準決勝に駒を進める。

 

1日目:8月10日(金)

 1回戦

香川銀行T・H  29 (14-11, 15- 8) 19  ninfa・kagoshima
(香川県)                     (鹿児島県)
 
   
 戦評
 前半2分、香川 6番中久保の得点からスタートするが、鹿児島も10番高栖、13番山田らの得点で10分過ぎまで5-5の同点で進む。鹿児島は、DFのかたちを6:0、3:2:1、5:1と変化させ、香川は14分から5分間得点できず。その間、鹿児島は11番前田のランニングシュートなどで18分に8-7と逆転する。26分まで11-11で同点だったが、前半残り3分、香川県3連続得点で前半を14-11とリードして折り返す。
 後半、香川は11番鶴海らの連続4得点でスタートし、その間香川のディフェンスが鹿児島両45°をよく止め、鹿児島は開始7分間得点なし。後半18分から香川は10番土井らの5連続速攻で10点差とし、試合の流れを決めた。

 

野辺地クラブ  23 ( 7-11, 16- 7) 18  かぶら女子ハンドボールクラブ
(青森県)                    (群馬県)

 
 戦評
 1回戦、試合前は和やかな雰囲気のかぶら女子に対してやや緊張気味の野辺地。両チームとも、初戦の緊張からか立ち上がりはボールが手につかない。先制したのはかぶら女子。2分、4番碓井のロングシュート。野辺地最初の得点は3分、7番佐々木のロングシュート。前半5分4-2とかぶら女子がリード。その後5分間両者無得点。12分、野辺地が4番大山の連続得点で4−5と追い上げる。17分、いったんは6-6と同点となるが、その後かぶら女子の5連続得点もあり、前半は11-7とかぶら女子がリードで終了。
 後半もそのままの流れで進むかに見えたが、後半3分野辺地1番キーパー久保田の好守をきっかけに怒涛の攻撃で12分に同点に追いつき、13分7番佐々木の速攻で15-14と逆転する。かぶら女子も7番堀口のロングシュートや2番中野のサイドシュートで食い下がるが、再度の逆転はできず、23-18で野辺地の勝利。

 

JJ GANG  30 (16-10, 14-12) 22  梅の家
(福井県)                  (東京都)
 
 戦評
 福井県3番上田の連続得点などから前半5分までに福井県は5-1とし、流れに乗る。福井県は下がり気味6-0ディフェンスで守り、GKもロング・ ミドルシュートは確実に抑える。16分過ぎまで福井県は11-2と大きくリードする。東京都は6番勝のミドルシュートで3点目を取り、その後は互 角に点を挙げるが前半15分までのミスが響き、前半は16-10で福井県のリードで終わる。
 後半開始3分過ぎ、東京都は15番井口のポストシュートで5点差まで詰めるが、福井県は3番上田の活躍などで9連続得点を挙げる。福井県は前半 下がり気味のディフェンスから4番中村をトップにした5:1ディフェンスに変化し失点を許さない。その後東京都も頑張りをみせ攻撃するが、結局前 後半とも連続失点が響き、30−22で福井県の勝利となる。


 

京都クラブ  26 (11-11, 15-11) 22  シャトレーゼHC
(京都府)                  (山梨県)
 
 戦評
 先制したのはシャトレーゼ。フォーメーションプレーで3番武藤がノーマークになり、カットインから見事なシュート。対する京都も5番上村のサイドシュートで応戦。両チームスピード感あふれる好プレーで前半7分には同点。その後両チームの堅守が光り、ロースコアの展開だが常にシャトレーゼのリードで進み、前半25分、シャトレーゼ10-7とリード。このまま前半を終えるかと思われたが、そこから京都が速攻を出し前半終了は11-11の同点。
 前半の勢いをそのままシャトレーゼが維持するかと思われたが、後半5分京都が疲れの見え始めたシャトレーゼに速攻をしかけ、後半5分16-13とリード。京都はその後も勢いを増し、後半11分20-14とリード。シャトレーゼはフォーメーションプレーで応戦するも、京都の堅いディフェンスを攻めあぐね26-22でゲームセット。

 

徳山クラブ  31 (15-15, 16-11) 26  小松クラブ女子
(山口県)                   (石川県)
 
 戦評
 両チーム、サイドシュートの応酬により点の取り合いから始まり、速い攻めで小松クラブ女子が終始2点差のリードを保つ。20分過ぎより徳山クラブのミドルシュート・小松クラブ女子の速攻・両エースの打ち合いにより同点にて前半を終了する。
 後半、徳山クラブの速攻により、4点差のリードを保ちながらゲームが進む。動きが悪く足が止まりがちな小松クラブ女子に対し、固い守りからの徳山クラブの攻め、徐々に加点しリードを広げる。終盤、小松クラブ女子相手ミスから速攻など追い上げを見せるが追いつかなかった。

 

Layzy's  24 (13-11, 11-11) 22  那覇西クラブ
(埼玉県)                 (沖縄県)

 
 戦評
 試合開始より、Layzy’sの速い攻防にて一時8点差のリードを保ち、ワンサイドゲームーになるかと思われる様な展開で有ったが、20分過ぎ大城を中心に那覇西クラブも徐々にペースを取り戻し、2差まで詰め寄り前半を終了する。
 後半の立ち上がりは、両チーム共に順当なペースにてゲームは進んだが、那覇西クラブのミスによりLayzy’s得意の速攻にてペースを掴んだかの様に見えた。しかし、那覇西クラブの粘り強いデフェンフとセットプレーからの得点により同点に追いつく。終盤、那覇西クラブにノーマークミスが続き、個人技に勝るLayzy’sが前半の貯金を守り切った。

  

GET"S  35 (19- 9, 16- 9) 18  HC東京VENUS
(兵庫県)                (開催地・東京都)
 
 
 戦評
 両チームの堅いディフェンスと、キーパーの好セーブにより近差の攻防が試合中盤まで続くが、試合開始20分、ゲームが動く。GET‘S・10番の天野のロングシュートによりこの均衡は破られた。HC東京VENUSのノーマークが決まらないのとは対照的に、GET‘Sは着実に点を重ね二度の退場者を出すも10点差とし前半を終了する。
 後半に入っても、GET‘Sの速い出足とセットプレーにてHC東京VENUSのディフエンスをくずし着々と得点を重ねる。 終盤、GET‘Sは、攻守共に気を抜く事も無く点を重ね初戦を勝ち上がった

 

HC高山  39 (23- 3, 16-12) 15  白梅三英芙会
(岐阜県)                 (岩手県)
 
 戦評
 開始早々、小気味の良いパスワークと足を使ったセットプレー、9番の宮ノ腰の多彩なシュートにて着実に点を重ねるHC高山に対し、白梅三英芙会はパスミス、シュートミスと続き、リズムに乗り切れないまま終盤を迎える。
 後半、大きくメンバーを変えたHC高山に対し、サイドシュートにて揺さぶり粘り強く点を重ねる白梅三英芙会であったが、パスワークと攻撃のスピードを誇るHC高山の前に敗退となる。


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