東日本大震災復興支援      日本協会創立75周年記念

 <第32回全国クラブハンドボール選手権大会・西地区大会>

「とどけよう スポーツの力を東北へ!」

戦評:  男子: 決勝  3位決定戦  準決勝      女子:決勝  3位決定戦


男子

決勝

ボンチフェローズ 28 (13-13, 15-11) 24 沖縄クラブ
大阪府                       沖縄県
戦評
 開戦早々、ボンチフェローズの2番小島がシュートを決めると、すぐに沖縄クラブ6番中河がポストシュート。序盤、両チームは全く互角の白熱の攻防を繰り広げる。途中、11分過ぎ、沖縄クラブ15番玉那覇の速攻、GK12番山本の好セーブからの攻撃がつながり初の連続得点、沖縄クラブが1点リードを奪って試合が進む。しかし、終盤ボンチフェローズは相手7mスローを、交代したGK1番小島が阻止。逆に、その直後に得た7mスローを15番関山が決めて、前半を1313の同点と両者譲らず折り返した。
 後半、徐々にリズムに乗ったボンチフェローズは9番吉田からの3連続得点で3点差を開ける。ここで沖縄クラブはタイムアウト。そして、勢いを取り戻し13番宮里の連続速攻などで追い上げ、2点差まで詰める。しかし、ボンチフェローズはGK1番小島の好セーブ、17分過ぎの沖縄クラブの退場による数的優位を生かし、逆転をゆるさない。終盤詰め寄られるも17番岩城などの速攻などで、沖縄クラブの最後まで闘志あふれる追撃を振り切り、中盤につくったリードを守り、優位に試合を進めたボンチフェローズが栄冠に輝いた。



3位決定戦

HC春日井 17 (10- 7, 7- 7) 14 中央クラブ
愛知県                  香川県
戦評
 立ち上がり、両キーパーの好セーブがあり互角の攻防。HC春日井、13番伊藤のロングシュート、中央2番大滝、11番竪石、HC春日井10番木全のシュートなどが決まり3−3。中盤、HC春日井10番木全の連続シュートと13番伊藤のシュートで加点。中央は、15番のスカイプレーなどで追撃するも、点差が縮まらない。終盤、HC春日井は7番萩原、14番片山、9番内野、中央は6番熊野、9番十河がシュートを決める。HC春日井16番早川、中央12番好井の両キーパーの反応がよく、両チームともシュート本数は多いながらも、得点にできず、3点差で前半終了。
 後半立ち上がりHC春日井13番伊藤、21番石井が連続得点。対する中央は、9番十河の連続シュート等で応戦。一進一退、点差が縮まらない。残り10分中央は、作戦タイムを取るが、状況は変わらない。HC春日井が、10番木全のステップシュート、速攻等で点を上げれば、中央は17番井上の連続サイドシュート等で得点を重ねる。残り2分、HC春日井に退場者。17−14の3点差。両チームとも作戦を練るも得点には結びつかず、そのまま試合終了。HC春日井の3位が決定する。



準決勝

ボンチフェローズ 18 ( 7- 6, 11-11) 17 HC春日井
大阪府                      愛知県
戦評
 HC春日井のスローオフで試合開始。序盤、HC春日井は5番石渕のシュートで先制。対するボンチフェローズは6番松山のカットインで応酬し、GK12番元村の好セーブなどで流れを作り、10分過ぎには5番山盛のポストシュートで6−2とリードした。HC春日井はたまらずタイムアウト。これによりボンチに向いた流れを断ち切り、14番片山のカットインから3番近藤まで4連続得点で20分過ぎについに同点とした。ボンチフェローズは10分以上無得点であったが23分過ぎに2番小島の速攻で久しぶりに加点。前半をボンチフェローズ 7―6 HC春日井で折り返す。
 後半、HC春日井10番木全のロングで同点。対するボンチフェローズは、4番近藤のポストシュートなどで対抗。しかし、中盤HC春日井は、GK16番早川の好セーブもあり、リズムをつかみ6連続得点で15−11とリードを広げ、試合の流れが決まったかに見えた。しかし、ここからボンチフェローズが追撃を開始。4連続得点で20分過ぎには同点に。両チーム一歩も譲らぬ攻防の中、終盤ボンチフェローズ9番吉田が得点、17番岩城が追加点を上げ、HC春日井の追撃を振り切り、決勝へ駒を進めた。



沖縄クラブ 19 ( 9- 9, 10- 7) 16 中央クラブ
沖縄県                  香川県
戦評
 立ち上がり、両ゴールキーパーの好セーブで得点許さず。開始2分中央7番池浦のシュートをかわきりに、3番高田、15番三谷、7番池浦のシュートで4−0。その後、沖縄6番中河、15番玉那覇、5番宮里のシュートで挽回し、1点差に迫る。両者互角の攻防で、開始13分5−5の同点に。ここで、中央は1回目の作戦タイム。直後3番高田、2番大滝の連続シュートが決まる。また、15番三谷のシュートで3点差に。その後、沖縄13番宮里忍の連続シュートで1点差に。ここから両者互角の攻防。残り1分、13番宮里忍のサイドシュートで1点、更に追加点を加え、9−9で前半終了。
 後半開始5分は、両チームともディフェンスが良く得点を許さない。沖縄はパスカットや、中央のミスにつけいり、3番新里、6番中河が速攻を決め3点差にする。ここで中央は作戦タイム。しかし、沖縄は得点を許さず、更に連続得点を決め、後半10分15−10と5点差に。中央も食い下がり、17番井上のシュートで食い下がり、その後一進一退の攻防。点差が縮まらない。残り5分、攻めに苦しむ沖縄の間隙を縫って、中央3番高田、10番大西の速攻で食い下がるが、追いつけず19−16で沖縄が勝利した。




女子

決勝

レキオクラブ 24 ( 9- 9, 15-11) 20 HC長崎
沖縄県                    長崎県
戦評
 HC長崎のスローオフで決勝戦開始。序盤レキオクラブ15番伊良波、8番佐久川のスタンディング、5番赤峯のサイドで得点すれば、HC長崎は2番野津手カットイン、9番小川のサイド、13番河合のサインプレーと一進一退の攻防を繰り広げ、前半24分過ぎ8−8の同点。ここでHC長崎が速攻のチャンスを得て、2番野津手が速攻。このまま1点リードで折り返すかと思われたが、レキオクラブは終了間際、タイムアウトからのセットプレイで11番伊波がサイドシュートを決め9−9の同点で折り返した。
 後半も、両者譲らず、互角の展開。しかし、レキオクラブは6分過ぎのHC長崎の退場によるチャンスを生かし、3連続得点を挙げ、試合を優位に進める。HC長崎も14番竹上のシュートなどで必死に追い上げるが、なかなかその差は埋まらない。その後もレキオクラブは、HC長崎の退場時の数的優位で着実に加点し、リードを広げた。終盤、HC長崎も12番谷口などの連続得点で追い上げるが、中盤チャンスを生かしたレキオクラブが、試合の流れを渡さずに最後まで押し切って、栄冠を手にした。



3位決定戦

BRHC 20 (11-10, 9- 9) 19 HC岡山
岐阜県                岡山県
戦評
 立ち上がり、BRHC9番伊藤、HC岡山2番小野のシュートが決まる。その後5分間膠着状態。BRHCは、8番濱田、9番伊藤、HC岡山は、10番白神、2番小野の連続シュートで3−3になり、得点が動き出す。すると、BRHCは11番佐藤、15番菅谷、HC岡山は10番白神、2番小野のシュートでお互いに得点を重ね、残り5分で9−9の同点に。HC岡山は同点に追いつくも、逆転まではゆかず、前半11−10で終了する。
 後半立ち上がり、BRHC11番佐藤のロングシュート、8番濱田の速攻で連続加点。HC岡山は2番小野のロングシュートで食い下がる。その一進一退の攻防。1点差のまま中盤へ。BRHC9番伊藤のポストシュート、15番菅谷、11番佐藤の連続ロングシュートなどで得点、4点差になる。これに対して、HC岡山、4番守安のテクニカルシュート、6番北川のポストシュートで追撃。残り5分で20−15。これからHC岡山4番守安、6番北川の3連続得点、更に、7番宇野の速攻で1点差まで追いすがるが、惜しくもここで、タイムオーバー。BRHCが1点差で勝利をものにし、3位になる。



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