≪ 第14回女子アジア選手権(2013年世界選手権予選) ≫

<戦 評>

予選ラウンド   12月7日  12月8日  12月9日  12月11日  12月12日    Aグループ星取り表  Bグループ星取り表

メインラウンド   12月14日  12月16日


12月16日(日)

3位決定戦
 
   日本 21 ( 7- 8, 14-12) 20 カザフスタン
B組1位(5勝)           B組2位(4勝1敗)
 
戦評

 アジア選手権最終日3位決定戦はカザフスタンとの対戦。
 勝てば来年の世界選手権出場が決まる一戦は、前半カザフペースのスタートになり、リーグ戦同様追う展開となった日本は、カザフのキーマン
9番にマンツーを仕掛ける。しかしポストに連取され7分1−3となる。日本はOFでのミスが目立ちなかなか得点を奪えず苦しい展開が続いたが、この日スタメンの飛田が好セーブを連発しロースコアな展開になる。13分過ぎ3−6となったところから互いに得点が奪えず、重ぐるしい時間帯が続く。ここで抜け出したい日本だったが、逆にOFミスから速攻で失点をしてしまい22分3−7とされてしまう。離されたくない日本は藤井のロングで4−7とすると、その後1点返されるが終盤連続得点を奪い7−8で前半を終える。

 後半、OFスタートの日本は速い展開からサイドにずらしきっちりと高橋が決め、8−8と同点に追いつくと、そこから一進一退の攻防が続くが6分過ぎ左サイドの田辺シュートを決め10−9とこの試合初めてリードを奪う。15分に連続得点で14−11とさらにリードを広げると、そこから34点差を行き来する展開が続く。しかし22分過ぎ東濱が退場となり、この間に差を詰められ24分19−17とされる。踏ん張りたい日本は、後半も絶好調の飛田が好セーブで流れを呼ぶと、東濱が勝負所でシュートを決め、差を広げ27分21−17とする。終盤カザフの猛追があったが21−20で逃げ切り終了。

 
個人得点:東濱:8点、藤井:4点、高橋:3点、上町・田邉:2点、稲葉・石野:1点

12月14日(金)

準決勝
 
   日本 25 (12-13, 13-15) 28 中国
B組1位(5勝)           A組2位(4勝1敗)
 
戦評

 アジア選手権準決勝の相手は中国との対戦。
 勝てば世界選手権出場が決まる試合は、前半から
1点を争う緊迫した試合展開となる。日本DFはポストあつく守るシステムで中国に対応し、OFでは機動力を活かし揺さぶりからチャンスを狙うスタイルで中国DFを崩しにかかる。中盤まで、1点差を行き来する展開が続いたが、23分過ぎ日本が連続得点で11−9と初めて2点差としたところで、中国がタイムアウト。タイム後、落ち着きを取り戻した中国に、3連続得点を許してしまい27分11−12と逆転を許してしまう。29分横嶋のポストプレーがペナルティとなり、これを藤井がきっちり決め12−12の同点。しかし終了間際ロングを決められ12−13で前半を折り返す。

 後半、立ち上がりから中国にロングを立て続けにハイコーナーに決められるが、日本もクイックスタートで応戦し序盤一進一退の攻防が続く。しかし11分過ぎから中国に連続得点を許してしまい、13分過ぎ19ー23と4点差をつけられたところでタイムアウトを要求。タイム後1点返し、反撃に出たいところであったが日本の足が止まりだしOFでの単調な仕掛けやミスが重なり4連続失点をしてしまい20分20−27と引き離されてします。

終盤、日本も追いすがるが25−28で終了。

 
個人得点:藤井:8点、東濱:5点、高橋:4点、横嶋・勝連:3点、上町・稲葉:1点

12月12日(水)

予選ラウンド5
 
   日本 27 (11-12, 16-11) 23 カザフスタン
5勝                4勝1敗
 
戦評

 アジア選手権5戦目はカザフスタンとの対戦。
 勝てば予選リーグ
1位通過が決まる試合は、前半からカザフスタンペースで始まる。日本DF9番の選手に真ん中を自由に突破され足を活かしたDFがなかなか機能せず、4分過ぎ1−4となったところたまらずタイムアウトを要求。タイム後日本は9番にマンツーを仕掛け揺さぶりにかかると、徐々にペースは日本に傾く。しかしOFでのノーマークミスが続き点差を詰めることができない。10分過ぎ3−6の場面で今度はカザフがタイムアウトを要求。このタイムが逆に日本のリズムを呼び、連続得点で点差を詰めるかかる。21分過ぎ横嶋が退場となるが、ここでペナルティを藤間がファイセーブし、流れを渡さない。25分分過ぎにようやく10−10と同点に追いつく。終盤2連続得点を許すが1点返し11−12で前半を折り返す。

 後半、日本は3分13−13と同点に追いつく。ここから一進一退が続くが、9分カザフの中心選手である9番が3回目の退場でレッドカードとなる。ここで日本はリズムを掴むと、11分18−14と突き放しにかかる。しかしカザフも粘りを見せ中盤3点差4点差をいききする緊迫した試合展開となる。20分23−18と初めて5点差とすると、終盤まで互いに点を取り合い27−23で終了。

 
個人得点:東濱:7点、藤井:6点、横嶋:4点、高橋・稲葉:3点、上町・原:2点

12月11日(火)

予選ラウンド4
 
   日本 37 (21- 4, 16- 4) 8 トルクメニスタン
4勝                4敗
 
戦評

 アジア選手権4戦目はトルクメニスタンとの対戦。

 前半立ち上がりから、トルクメニスタンは藤井にマンツーを仕掛けてくる。しかし日本はあわてることなく、広い55をシンプルに攻撃し得点を重ねていく。DFでは足を使い相手チームのキーマンである7番・17番を徹底的に守り失点を許さない。5分過ぎ5−0となったところで相手チームがタイムアウトを要求。中盤以降も日本のペースは変わらず25分過ぎ19−2と大きくリードを奪う。終盤日本はDFで集中力が欠けたプレーで失点する場面があったが21−4で前半を折り返す。

 後半、前半同様藤井にマンツーを仕掛けてくるが動じることなくテンポよくボールを回し点差を広げていき12分過ぎ29−5となる。中盤メンバーを入れ替えたところでDFの連携ミスによる失点があったものの大勢に影響はなく、終盤も着実に点差を広げ37−8で終了。

 
個人得点:横嶋:6点、勝連・後藤:5点、上町:4点、高橋・藤井・田邉:3点、石野・永田:2点、
       稲葉・前田・東濱・原:1点

12月9日(日)

予選ラウンド3
 
   日本 48 (23-11, 25- 7) 18 インド
3勝                1勝2敗
 
戦評

 アジア選手権大会3戦目はインドとの対戦。

 前半序盤から日本は、DFで機動力を活かし厳しい当りでインドOF陣の足を止める。そこから速攻・セットOFで着実に得点を重ね前半10分過ぎに10−3とリードを奪う。中盤、インドの4番エースの強引なプレーに対して後手に回ってしまい得点を許してしまう。しかし点差を詰めるにはいたらず23−11で折り返す。

 後半に入っても、日本DFは厳しい当りはかわらずインドは攻め手に欠き、日本ペースで進み得点を量産する。中盤、相手に連続得点を許す局面があったが、日本の優位は変わらず48−18で勝利。

 
個人得点:田邉:9点、上町・藤井・勝連・原:5点、高橋・横嶋:4点、
       稲葉・石野・東濱:3点、前田:2点

12月8日(土)

予選ラウンド2
 
   日本 31 (20-13, 11-14) 27 ウズベキスタン
2勝                1敗
 
戦評
 アジア選手権大会2戦目はウズベキスタンとの対戦。

 前半、日本は高橋のサイドシュートで幸先よくスタートを切る。中盤までは日本ペースで試合が進むが、そこからウズベキスタンの左エース5番に苦戦し始める。ポストをからめたOFに後手にまわってしまい同じ失点を繰り返してしまう悪い展開となる。しかし終盤日本の機動力が息を吹き返し連続得点を奪い、前半20−13で折り返す。

 後半立ち上がりから日本は、よく足を使い相手OF陣の出足を止めると速攻につなげ9点差まで点差をつける。しかし、ここからサイドシュートがことごとくラインクロスの判定が続き、リズムを狂わせられる。中盤、3点差まで詰められる局面まで追い込まれる。ここが踏ん張りどころの日本は、タイムアウトを取り落ち着きを取り戻すと終盤連続得点を重ね、31−27で勝利。

 
個人得点:勝連:7点、高橋:6点、藤井:5点、横嶋:4点、後藤・東濱:3点、
       石野・田邉・永田:1点

12月7日(金)

予選ラウンド1
 
   日本 69 (39- 1, 30- 0) 1 クウェート
1勝                1敗
 
戦評

 栗山監督新体制となり、初めての国際マッチとなったアジア選手権大会、初戦はクウェートとの対戦となった。

 前半、日本は初戦の固さもなくスムーズに入り、クウェートOFの芽を摘み速攻へつなげ序盤から圧倒する。中盤以降もペースは変わらず得点の9割以上を速攻で積み重ね、前半を39−1で折り返す。

 後半も日本のペースは変わらず、大学生で初参加となった原も落ち着いたプレーをし、得点を量産する活躍をみせる。後半の30分は一度も相手にチャンスを与えることなく、クウェートに69−1で勝利。

 
個人得点:原:13点、田邉:12点、勝連:9点、石野:8点、横嶋:6点、
       上町・前田・後藤:5点、高橋:3点、稲葉:2点、藤井:1点

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