<第16回アジア競技大会>

男子戦評  

予選ラウンド  11/13(土) 11/14(日) 11/16(火) 11/18(木) 11/20(土)   星取り表

決勝ラウンド  11/23(火):準決勝 11/26(金):3位決定戦  


11月26日(金) 3位決定戦

  日本 27 (13-10, 14-10) 20 サウジアラビア     試合記録
  A1位                 A2位

戦評
 

 アジア大会、3位決定戦・サウジアラビア戦。

 準決勝のイラン戦と同様にゲーム開始直後から宮アにマンツーを仕掛けるサウジに対し、門山の速攻で先制すると5分過ぎまで3−3の同点。流れをつかみたい日本はGK松村の連続セーブから村上・豊田が得点し5−3とリードする。中盤に一時8−9と逆転を許すが、サウジに退場者が出る間に野村・門山・宮アと連続得点で12−9。松村に代わって入ったGK坪根も好セーブを連続し、前半を13−10で折り返す。
 前半終了間際に岸川がDFで危険プレーと判断され、レッドカードで退場し、不利な状況だったが富田がポストシュートを決め14−11。
さらに村上・末松らの連続得点で20−14とリードを広げるとサウジは門山にもDFをつけダブルマンツーに。DFの広くなったスペースを末松が効果的に攻め込み得点を重ねる。しかし23分過ぎ、末松が速攻で相手と接触しながら放ったシュートが相手GKの顔面に当たるとこれを危険プレーと判断されレッドカード。不利な状況にも海道・豊田がゴール。最後は試合終了間際に13mから打った宮アのロングシュートが決まり、27−20で勝利。
 両チーム合わせて12回の退場者が出る荒れた試合となったが12年ぶりにメダルを獲得し、大会を終えることができた。

得点: 8点:豊田、5点:末松、4点:門山、3点:宮ア、野村、2点:村上、1点:海道、富田

11月23日(火) 準決勝

  日本 29 (16-15, 13-15) 30 イラン     試合記録

  A1位                B2位

戦評


 アジア大会、準決勝・イラン戦。
 武田のミドルで先制すると、豊田・岸川の連続得点で4−1とリードする。7分過ぎ、宮アの連続得点6−3となるとイランは宮アにマンツーマンDFを仕掛け、5対5での攻防となる。その後は村上・豊田・岸川・野村らの得点で20分まで13−7と6点リードする。しかし22分過ぎ、お互いに退場者を出してしまうと、この間に3連続失点を許し13−10。日本は門山のカットイン、岸川のミドルで加点するが、ミスからの連続失点で前半を16−15の1点差で折り返す。
 後半、イランは宮ア・門山にダブルマンツーを仕掛け、OFのリズムを崩しにかかり、5分過ぎに18−19と逆転を許す。しかし、広くなったDFのスペースをうまく利用し、門山が得点。さらに相手のパスミスを宮アが速攻を決め20−19。DFではベテランGK坪根が好セーブを連発し、両チームとも1点を争う試合展開となる。中盤は宮ア・武田・豊田らで加点するが一歩抜け出すことができない。残り10分を切り、末松のミドルで28−28の同点に追いつくとDFが踏ん張りを見せ、相手のミスを誘う。

シュートチャンスを得るもののゴールを決めることができず28−29と1点ビハインドに。残り2分、豊田のサイドシュートで再び同点。一気に逆転に持ち込みたい日本は残り1分、7mTのチャンスを得る。しかし、これを相手GKに阻まれてしまい、残り2秒で逆転ゴールを決められ29−30でタイムアップ。
 3位決定戦は再びサウジアラビアとの対戦。 

得点: 7点:豊田、6点:岸川、5点:宮ア、3点:門山、2点:末松、村上、武田、野村


11月20日(土)

  日本 36 (16-14, 20-14) 28 サウジアラビア     試合記録
  4勝1敗               3勝1敗1分

戦評

 
アジア大会、予選リーグの最終戦はサウジアラビア。
 開始直後、門山・宮アの豪快なミドルで2−0と先制。DFではGK松村の3連続セーブなどで開始10分で5−5の同点。相手のラフプレーで宮アが一時、負傷交代する場面もあったが村上・豊田・武田らの連続得点で20分までに11−5とリードする。このまま勢いに乗りたい日本だが、3連続失点で13−11と2点差に詰め寄られる。悪い流れを野村・富田らの得点で凌ぎ、前半を16−14の2点リードで折り返す。
 後半立ち上がり、日本は退場者をだしてしまい、16−16の同点に追いつかれるが、すぐに宮崎・村上らの得点で19−17と再び2点リードする。サウジは徐々にスタミナを奪われ退場する場面が多くなると末松・門山らの得点で26−21。残り10分を切り、またもサウジに退場者が出ると、ここで一気に野村・東長濱らの得点で33−24と9点差。試合終了間際にはダメ押しの岸川のポストシュートが決まり36−28で勝利した。
 最終戦のカタール−中国の試合が25−25の引き分けだったため勝点8で予選Aグループの1位通過が決定した。準決勝はBグループ2位のイランと対戦する。
得点: 7点:門山、6点:豊田、野村、5点:宮ア、4点:村上、3点:末松、2点:武田、1点、岸川、富田、東長濱

11月18日(木)

  日本 54 (26-13, 28-13) 26 インド     試合記録
  3勝1敗               4敗

戦評

 
アジア大会の4戦目はインド。
 相手のパスミスから村上が速攻を決め先制。
インドのゆっくりとしたセットOFにリズムを崩され失点するものの、富田・宮ア・野村・武田と連続得点で加点、15分

までに13−6とリードする。その後もインドのミスを速攻に持ち込み、森・宮ア・東長濱が得点し前半を26−13で折り返す。
 後半も攻撃の手を休めず、末松・豊田・岸川らが加点。DFもGKを中心に安定した連携で失点を抑え、8分までに32−15とリードを広げる。残り10分を切ってからも藤田・海道・豊田・門山・野村らの連続速攻で得点を積み重ね、グループリーグ下位のインドに54−26で勝利した。

得点: 8点:豊田、宮ア、6点:末松、5点:東長濱、4点:武田、富田、3点:村上、岸川、森、野村、門山、2点:藤田、海道

11月16日(火)

  日本 27 (12-10, 15-12) 22 中国       試合記録
  2勝1敗               1勝1敗1分け

戦評

 
アジア大会の3戦目は地元の中国。会場は中国サポーターで埋まり、完全アウェイの雰囲気での試合となる。
立ち上がり、中国にポストシュートを決められ先制されるが、すぐに宮アのミドルで同点。日本は早いパス回しからスピードを活かしたプレーで得点。対する中国は高さを活かしたプレーで得点していき、15分すぎまで7−7の同点。20分過ぎ、日本はシュートミスから連続失点で9−10と逆転されるが、前半終了間際に豊田・野村・末松が3連続得点し前半を12−10で折り返す。
 後半、村上の連続得点で14−10。5分過ぎには中国が不正交代で退場者を出す間に岸川・宮アの得点で18−13。さらに富田の連続得点で20−14とし徐々に点差を広げていく。中盤には森・豊田・末松・東長濱らの5連続得点で25−16と9点差をつける。その後ミスから3連続失点するが、藤田のポストが決まり26−19。試合終了間際、日本が退場者を出す間に連続失点するものの27−22で中国に快勝した。
得点: 6点:豊田、5点:宮ア、3点:村上、2点:末松、岸川、富田、野村、東長濱、1点:藤田、森、門山

11月14日(日)

  日本 64 (28-10, 36- 4) 14 モンゴル       試合記録
  1勝1敗               2敗


戦評

 アジア大会の2戦目はモンゴル。

 立ち上がりから積極的なDFで相手のミスを誘い、末松の
速攻で先制すると、野村・海道・富田・武田と4連続得点で5−1。中盤以降もGK浦和を中心としたDFが機能し、森・門山らの5連続速攻などで得点を重ね、前半を28−10で折り返す。
 後半も豊田・東長濱・村上・藤田らの6連続得点で34−10。その後も宮アらが11連続で得点し、リードを広げていく。GK松村好セーブを連発し、64−14で勝利。中日を挟み、16日に地元・中国と対戦。予選リーグ突破をかけ、負けられない戦いとなる。一日、しっかりと調整をし、中国戦を迎えたい。
得点: 9点:宮ア、8点:末松、7点:村上、森、6点、豊田、藤田、5点:野村、4点:東長濱、3点:岸川、海道、門山、2点:武田、1点:富田

11月13日(土)

  日本 27 (17-17, 10-16) 33 カタール       試合記録
  1敗                  1勝

戦評

 アジア大会の初戦はカタール。
 立ち上がり、門山・宮崎の得点で4−4の同点。カタールはポストにボールを集め得点を重ねていく。15分、DFシステムを3−2−1に変更し相手のリズムを崩そうとするが、速攻で村上が負傷退場してしまうなどなかなかリズムにのれず11−14とリードされてしまう。流れを変えたい日本は宮ア・野村・末松らの得点で加点し、前半を17−17の同点で折り返す。
 後半5分まで豊田・富田・門山のゴールで20−20とするが、ミスからの失点で20−22。その後も宮崎、野村らの得点で食らいつくものの退場者をだしてしまい20分で23−26。
21分、海道のカットインが決まり24−26。何とか追いつきたい日本だが、焦りからかミスが多くなり、それを速攻に持ち込まれ、連続失点で25分で25−32と7点差に。残り5分を切り、宮崎が連続得点するが、27−33で敗戦。大事な初戦で勝点を得ることができなかった。
得点: 9点:宮ア、8点:野村、4点:村上、2点:門山、1点:豊田、末松、海道、富田

※第16回アジア競技大会公式HP http://www.gz2010.cn/en



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