入場者数 3,245名
<男 子>
日本代表 27 ( 9-18, 18-18) 36 韓国代表 ランニングスコア
戦評:
韓国の3−2−1ディフェンス隊形に対し、日本は一線ディフェンスでの立ち上がりであった。
韓国は世界選手権ベストエイトのメンバー7人を加えたチーム構成であったが、日本は若手中心の
メンバー構成。このためか韓国は序盤外からのシュートで様子を伺う出だしであった。一方、日本
は果敢に攻めるもミスを連発。5分過ぎ、韓国はポストに落として初得点、試合が動き始めた。
日本もすぐさま岸川のカットインで反撃に転じた。ここからは、両チーム持ち味を出し一進一退の
展開。15分過ぎで8対8の同点であったが、流れはここから変わった。このあたりから日本は
ミスを連発し、これを韓国が速攻に持ち込み5連続得点。たまらず酒巻監督はチームタイムアウト
を取るが、流れは変わらず、その後も韓国は着々と得点を重ねていき、結局9対18で前半を折り
返すことになった。
後半立ち上がりから、日本は前田を投入した。開始早々、韓国のミスから速攻で得点を挙げるが、
流れは変わらなかった。韓国は、日本のミスからの速攻、ジョン・スヨンのロングやスカイプレー
で着々と加点していった。日本は、韓国のディフェンスを破れず、外から打たされる展開となった。
後半18分には、16対31とこの試合最大の15点差をつけられてしまった。この後は、日本も
韓国のミスを拾い速攻で追いすがるが、韓国もカットインプレーなどでコンスタントに加点して行
き、結局27対36の9点差でタイムアップとなった。
内容的には、最終得点差以上に差のある試合となったが、若手プレーヤーの可能性を見出せたこと
が収穫となった。
<女 子>
日本代表 32 (16-12, 16-15) 27 韓国代表 ランニングスコア
戦評:
日本のスローオフで試合開始。韓国は3−2−1のディフェンス。日本は一線ディフェンスで、
攻撃は巻に代わって藤井が入るといった布陣でのスタートであった。立ち上がり、レフェリーは、
効果的にイエローカードを使ったり、スローの位置を正すなど、丁寧なレフェリングでゲームを
コントロールしていたことが目立った。先手は7mスローで韓国が取ったが、日本もすかさず、
3連取で3対1と先手を奪い返した。しかし韓国も7分過ぎから北京代表キム・オナのカットイン
プレーなどで応酬、前半20分には、9対9と互角の展開となった。ここから、日本は植垣の、
カットイン、速攻、ロングと多彩な活躍で、14対10と韓国にリードする。韓国も踏ん張り、
立て続けに7mスローを獲得するが、日本は飛田がファインセーブを連発、韓国に得点を与え
なかった。そして、前半終了直前、藤井から東濱に渡るスカイプレーを見事に決めて、16対12
で折り返した。
後半に入ると、韓国は一線ディフェンスでのスタート。逆に日本は、植垣、東濱のロングシュート
を中心に着々と加点した。8分ごろには、日本リーグシュート率1位の横嶋を投入、すぐさま得点を
挙げた。続いて樋口も投入されたが、これもすぐさま得点を挙げるなど、黄監督の采配も光った。
その後も植垣、藤井、東濱で着実に加点。韓国もユ・ヒンジ、若手のイ・スルキで踏ん張るも、25分
過ぎには31対23と試合の大勢を決めた。終盤韓国も巻き返しを図ったが、32対27で日本の
快勝となった。
北京オリンピック5人を含む韓国を相手に、若手の台頭もあった試合でもあり、今後の女子代表に
期待の持てる1戦となった。