<第19回世界女子ハンドボール選手権大会>

■試合結果
◎予選ラウンド
      12/5(土)   12/6(日)   12/7(月)   12/9(水)   12/10(木)
◎本戦ラウンド・プレジデントカップ
12/12(土) 12/13(日) 12/14(月) 12/15(火)
◎準決勝・決勝・順位決定戦
12/17(木) 12/18(金) 12/20(日)
■星取表 < 予選ラウンド  , 本戦ラウンド・プレジデントカップ > 
 


  ■12/20(日)

   【決 勝】

ロ シ ア   25 (14-11, 11-11) 22   フランス

   【3-4位決定戦】

ノルウェー   31 (15- 9, 16-17) 26   スペイン

  


  ■12/18(金)

   【準決勝】

フランス   27 (12-10, 15-13) 23   スペイン
 
ロ シ ア 28 (17-12, 11- 8) 20 ノルウェー




  ■12/17(木)

   【順位決定戦】

<5位-6位決定戦>
デンマーク 33 (20-15, 13-16) 31 韓 国
 
<7位-8位決定戦>
ド イ ツ 35 (20-13, 15-12) 25 ルーマニア
 
<9位-10位決定戦>
ハンガリー 41 (17-15, 24-10) 25 オーストリア
 
  <11位-12位決定戦>
  アンゴラ   26 (14-14, 12-11) 25   中 国




  ■12/15(火)

   【本戦ラウンド】

     <グループT>

ド イ ツ   25 (12-13, 13- 8) 21   アンゴラ
(A組3位 2勝3敗) (B組3位 1勝4敗)
 
フランス 35 (19-12, 16- 8) 20 オーストリア
(A組2位 4勝1敗) (B組2位 1勝4敗)
 
ロ シ ア 30 (13-12, 17-13) 25 デンマーク
(B組1位 4勝1敗) (A組1位 3勝2敗)

     <グループU>

ハンガリー   25 (14-10, 11-11) 21   中 国
(C組3位 1勝2敗2分) (D組3位 5敗)
 
ルーマニア 34 (13-19, 21-15) 34 韓 国
(C組2位 2勝2敗1分) (D組2位 2勝1敗2分)
 
ノルウェー 27 ( 8-14, 19-10) 24 スペイン
(C組1位 4勝1敗) (D組1位 3勝1敗1分)

  

   【プレジデントカップ】

<13位-14位決定戦>
スウェーデン 33 (12-10, 11-21) 31 チュニジア
 
  <15位-16位決定戦>
ブラジル   31 (19-17, 12-12) 29   日 本
<戦評>
 世界選手権最終戦、15−16位決定戦。東濱のカットインで先制する。ブラジルは個人の身体能力が高く、スピードあるサイドの速攻、また大型バックプレーヤーのロングシュートと満遍なく得点をあげてくる。日本も藤井、植垣を中心に、田邉が速攻で得点をあげるなど、前半は一進一退の展開を繰り広げるが、前半はブラジルの2点のリードで折り返した。
後半は前半と対照的に両チームともにディフェンスを積極的な内容に変えたが、それにより両チームともにミスが発生し思うように攻撃ができない。後半9分過ぎ、高橋の速攻で21−21の同点に、さらに新城のサイドシュートで連続得点を奪い、22−21とし、この試合初めてリードを奪う。その後も日本は粘り強くディフェンスを行い、石立の速攻、藤井のロングシュートで得点を奪うが、ブラジルもカットイン、ポストシュートで得点をあげる。後半16分過ぎ、ディフェンスで若干の疲れがでた日本に対し、ブラジルのポスト、サイドシュートなどで4連続得点を奪われ、後半20分には25−29の4点差になる。日本はそれでも粘りをみせ、東濱のカットイン、田邉の速攻、藤井のロングシュートで残り5分28−29の1点差に追い上げる。その後、両チームともに決定打を決められず、残り1分30秒となったところで、ブラジルに2連続カットインを許し、日本も田邉のサイドシュートで得点を奪うが、2点差で敗退となり16位で大会を終えた。

<得点者>
 藤井9,植垣6,田邉4,東濱・高橋3,新城・石立2
  <17位-18位決定戦>
  ウクライナ   34 (13-11, 21-18) 29   コートジボアール
 
<19位-20位決定戦>
アルゼンチン 35 (18- 9, 17-17) 26 コ ン ゴ
 
<21位-22位決定戦>
タ イ 27 (13-13, 14-10) 23 カザフスタン
 
<23位-24位決定戦>
チ リ 32 (14- 6, 18-15) 21 オーストリア




  ■12/14(月)

   【プレジデントカップ】

    <PC1グループ>

コ ン ゴ   33 (14- 9, 19-13) 22   オーストラリア
(A組6位 2勝3敗) (B組6位 5敗)
 
ブラジル 44 (27- 9, 17-10) 19 タ イ
(A組5位 4勝1敗) (B組5位 1勝4敗)
 
スウェーデン 34 (16-17, 18-14) 31 ウクライナ
(A組4位 5勝) (B組4位 3勝2敗)

     <PC2グループ>

アルゼンチン 22 (10- 7, 12- 9) 16 チ リ
(D組6位 2勝2敗1分) (C組6位 5敗)
 
チュニジア 33 (15-10, 18-10) 20 カザフスタン
(C組5位 4勝1分) (D組5位 2勝3敗)
日 本   32 (16-11, 16-20) 31   コートジボアール
(C組4位 3勝1敗1分) (D組4位 2勝2敗1分)
<戦評>
 アフリカ代表のコートジボアールとの一戦を迎えた。コートジボアールは新興勢力ではありながら、先日はチュニジアを一時追い詰めるなど、大会屈指の体格とパワーで、非常に高い潜在能力を有している。不気味な存在ではあるが、先日の敗戦を引きずらず、思いきりの良い戦いを誓い、ゲームに向かった。
 立ち上がり、コートジボアールのスピーディーでパワフルな展開に苦戦を強いられながらも、相手の戻りの悪さをついた速攻と、横への揺さぶりを強調した攻撃で、10分まで6-3と辛くもリードを保つ。その後も双方持ち味を発揮し、お互い譲らないまま、23分までに11-9と均衡した展開が続く。最初に抜け出したのは日本、GK田代の好セーブをきっかけに坂本、東濱、上町と連取し5点差をつけると、そのままのリードを保ち、16-11で前半を終える。
 後半の出だしも日本ペース。キャプテン藤井の連取などで、開始5分には20-12とリードを広げる。ここで一気に勝負をつけるかに見えたが、コートジボアールも引き下がらない。この日、脅威の14ゴールをあげた、9番の大型ながら巧さもあわせもつポスト・Gondoの活躍で、徐々に日本を追い詰める。さらにはパワーヒッターの5番Mamboが良く機能し、23分にはついに同点に。ここから日本もよく粘り、必死にもぎとった7mスローを上町がしっかりと決め29-28、しかし直後にコートジボアールエースMamboの強引なプレーで再び同点。すかさず日本も高橋の粘り強いサイドシュートで30-29とすると、落ち着くまもなく9番Gondoのポストで同点。その後も互いに一歩もひかないまま伊藤、Gondoで取り合い、残り1分30秒で日本が7mスローをもぎとった。シューターは上町、惜しくもGKに阻まれピンチかと思われた瞬間、ルーズボールを高橋ががっちりつかみ、上町が押し込んで32-31、残り1分の防御が始まる。この日、再三苦しめられたGondoによって強引なポストプレーを徹底してくるが、最後は意地で守り通し、苦し紛れのロングシュートを田代が落ち着いて阻止し、試合終了。苦しみながら価値ある白星を勝ち取った。
 チュニジアにつぎ、プレジデントカップ予選リーグを2位で終了し、15位-16位決定戦への進出が決まった。相手はヨーロッパ勢に肩を並べる実力を示しているブラジルとなった。厳しい戦いは必至だが、最後まで日本の目指すハンドボールを追求し、全力で戦い抜きたい。

<得点者>
  藤井・高橋・上町・植垣5,東濱・田邉3,新城2,
  坂元・仲宗根・巻・伊藤1

 




  ■12/13(日)

   【本戦ラウンド】

     <グループT>

フランス   24 (12-14, 12- 9) 23   ロ シ ア
(A組2位 3勝1敗) (B組1位 3勝1敗)
 
アンゴラ 28 (14-14, 14- 9) 23 デンマーク
(B組3位 1勝3敗) (A組1位 3勝1敗)
 
ド イ ツ 29 (12-14, 17-12) 26 オーストリア
(A組3位 1勝3敗) (B組2位 1勝3敗)

     <グループU>

スペイン   26 (14-12, 12-13) 25   ルーマニア
(D組1位 3勝1分) (C組2位 2勝2敗)
 
ノルウェー 34 (18-10, 14- 9) 19 中 国
(C組1位 3勝1敗) (D組3位 4敗)
 
韓 国 28 (11-17, 17-11) 28 ハンガリー
(D組2位 2勝1敗1分) (C組3位 2敗2分)

   【プレジデントカップ】

     <PC1グループ>

ブラジル   36 (20-20, 16-10) 30   ウクライナ
(A組5位 3勝1敗) (B組4位 3勝1敗)
 
スウェーデン 66 (26- 8, 40-13) 21 オーストラリア
(A組4位 4勝) (B組6位 4敗)
 
コ ン ゴ 32 (12-11, 20-13) 24 タ イ
(A組6位 1勝3敗) (B組5位 1勝3敗)

     <PC2グループ>

チュニジア   39 (14-16, 25-11) 27   コートジボアール
(C組5位 3勝1分) (D組4位 2勝1敗1分)
 
アルゼンチン 25 (15-12, 10-12) 24 日 本
(D組6位 1勝2敗1分) (C組4位 2勝1敗1分)
<戦評>
 試合開始2分、新城のサイドシュートで先制するも、その後、アルゼンチンの粘りのディフェンスを攻略できず、日本らしいボールを動かしての攻撃ができない。不利な体勢でのシュートをGKに阻止され、逆にアルゼンチンの連続速攻を許し、5分過ぎには1−3とリードを許す。その後は植垣のロング、藤井のロングで得点をあげるが、アルゼンチンも攻撃でポストシュート、カットインと得点を重ね、20分過ぎまで9−12と常にアルゼンチンがリードして前半が進む、20分過ぎ、新城に代わって入った田邉の連続速攻で得点をあげるが、12−15の3点リードを奪われ前半を終了する。後半開始、藤井のロングで得点をあげるが、前半同様にアルゼンチンの粘りのオフェンスにどうしても連続得点を奪えない。途中、石立を投入し4−2ディフェンスで積極的にボールを奪いに行く。ディフェンスを変えたことでアルゼンチンの攻撃にミスが出始め、後半7分過ぎからの石立、藤井、田邉、佐久川の連続得点により、この試合初めて18−18の同点に追いつく。その後は両チーム共に得点をあげるが、後半19分過ぎ、東濱のカットインが決まり、23−22とこの試合初めてアルゼンチンからリードを奪う。この後は両チーム共に意地の張り合いとなるが、日本は決定打を決めることができない。残り2分を切ったところで再度アルゼンチンにリードを奪われ、24−25とリードを許す、日本は最後の攻撃に望みをつないだが得点を奪うことができず惜敗となった。

<得点者>
  藤井8,植垣・田邊4,新城・佐久川・東濱2,坂元・石立1
カザフスタン   32 (18-18, 14- 8) 26   チ リ
(D組5位 2勝2敗) (C組6位 4敗)




  ■12/12(土)

   【本戦ラウンド】

     <グループT>

フランス   33 (15- 9, 18-15) 24   アンゴラ
(A組2位 2勝1敗) (B組3位 3敗)
 
ロ シ ア 34 (16-13, 18- 9) 22 ド イ ツ
(B組1位 3勝) (A組3位 3敗)
 
デンマーク 30 (15-16, 15-11) 27 オーストリア
(A組1位 3勝) (B組2位 1勝2敗)

     <グループU>

ルーマニア   40 (21-12, 19- 7) 19   中 国
(C組2位 2勝1敗) (D組3位 3敗)
 
ハンガリー 21 ( 8-10, 13-11) 21 スペイン
(C組3位 2敗1分) (D組1位 2勝1分)
 
韓 国 28 (13-14, 15-13) 27 ノルウェー
(D組2位 2勝1敗) (C組1位 2勝1敗)

   【プレジデントカップ】

     <PC1グループ>

ブラジル   45 (20- 7, 25- 5) 12   オーストラリア
(A組5位 2勝1敗) (B組6位 3敗)
 
ウクライナ 38 (20-16, 18-14) 30 コ ン ゴ
(B組4位 3勝) (A組6位 3敗)
 
スウェーデン 49 (19- 8, 30-10) 18 タ イ
(A組4位 3勝) (B組5位 1勝2敗)

     <PC2グループ>

チュニジア   32 (13-12, 19-10) 22   アルゼンチン
(C組5位 2勝1分) (D組6位 2敗1分)
 
コートジボアール 28 (15-12, 13- 7) 19 チ リ
(D組4位 2勝1分) (C組6位 3敗)
 
日 本 33 (15-11, 18- 6) 17 カザフスタン
(C組4位 2勝1分) (D組5位 1勝2敗)
<戦評>
予選ラウンドを4位で終え、プレジデントカップに進んだ日本の相手はカザフスタン、アジア勢同士の戦いとなった。大会屈指の大型選手を要するカザフスタンは、今大会も体型の利点を活かした戦いを重ねている。日本は体格差をカバーすべく、機動力を武器として戦いに挑んだ。
立ち上がり、日本は植垣、新城、藤井、坂元、東濱とバランスよく得点を重ね、5-2とリードし、危なげなく試合を進めるかのように見えた。しかしカザフスタンも粘り、持ち前の大型ポストを活かしたダブルポスト攻撃で反撃を開始。4連取を含め、19分には6-9とし、瞬く間にカザフスタンがリードした。タイムアウトをはさみ立て直しをはかった日本は、カザフスタンのダブルポスト攻撃を積極的な防御で抑え始め、25分からの5連取で15-11と4点リードで前半を終えた。
後半立ち上がり、石立をゲームメーカーとした大きな展開が機能し、3連取により18-11と一気にリードを広げた。その後13分まで、双方とも相手の攻撃によく対応し、一進一退の展開が続く。抜け出したのは日本、疲れの見え始めたカザフスタンからミスを誘い、14分過ぎから6連取。22分、カザフスタンに1失点を許したものの、再び6連取と速攻を主に連取し、カザフスタンを退けた。
出だしでは厳しい戦いの様相を呈していたものの、終わってみれば33-17と大差で勝利をおさめることが出来た。満足することなく明日からの戦いに備えたい。

<得点者>
  藤井9,田邉5,新城4,佐久川・坂元・巻3,上町2,高橋・植垣・東濱・石立1




  ■12/10(木)

   <Aグループ>

ブラジル 36 (19-13, 17-15) 28 コンゴ
(2勝3敗) (5敗)
 
フランス 29 (10-10, 19- 5) 15   ドイツ
(3勝2敗) (3勝2敗)
 
スウェーデン 27 (14-10, 13-13) 23 デンマーク
(3勝2敗) (4勝1敗)

   <Bグループ>

タ イ 25 (13-10, 12- 8) 18 オーストラリア
(1勝4敗) (5敗)
 
ウクライナ 32 (15-17, 17-14) 31   オーストリア
(3勝2敗) (3勝2敗)
 
ロシア 23 (11-12, 12- 9) 21 アンゴラ
(5勝) (3勝2敗)

   <Cグループ>

チュニジア   34 (21- 7, 13- 9) 16   チ リ
(1勝3敗1分) (5敗)
 
ノルウェー 25 (14-12, 11-12) 24 ルーマニア
(5勝) (4勝1敗)
 
ハンガリー 35 (15-14, 20-14) 28 日 本
(3勝2敗) (1勝3敗1分)
<戦評>
予選ラウンドの4試合を終えて、1勝1分2敗と、本戦ラウンド進出への望みをつないで迎えた第5戦、ハンガリーとの対決が幕を開けた。双方この試合に勝てば本戦ラウンド進出という重要な一戦だけに、ゲーム前から両チーム共、より気合の入った様子であった。
開始早々、機先を制したのはハンガリー。速攻を絡めたエースTothの活躍で0-3と一気にリードした。しかし、この世界選手権の経験を通したくましさを増した日本チームは、気迫の衰えをまったく感じさせず、GK田代を中心とした堅い守りから速攻へつなぎ、佐久川、植垣の連取で食い下がる。前半戦の中盤、3点差〜4点差を繰り返しながら必死に食い下がり、徐々に焦り出したハンガリーにつけいく。20分、植垣の豪快なシュートでついに1点差に迫る。その後も、藤井、佐久川の連取で一進一退の状態が続き、前半終了間際、2点ビハインドで迎えた最後の攻撃を、仲宗根の職人技ともいえるランニングシュートで一点差に迫り、前半を終了した。
課題の後半立ち上がり10分。これまでの日本チームなら、ここで一気にねじ伏せられるパターンが多かったが、この日の日本チームは驚異的な粘りを見せた。エースコンビの藤井、植垣が炸裂し、機動力あるディフェンスで守り、GK田代も好守を連発。後半18分を経過して2点のビハインドをキープした。しかしなかなかリードを奪えないまま、ラスト10分に突入。ここからハンガリーは、日本の細かなミスやシュートミスを見逃さず、速攻に転じる。残り8分から5分にかけて3連取を許し、26-32と突き放される。残り5分、粘る日本だったが、点差を縮めることができず28-35で試合終了となった。
予選リーグ最終順位を4位とし、惜しくも本戦ラウンド進出は逃したが、ヨーロッパ勢相手にも互角に戦える局面を見出すなど、収穫も多い戦いとなった。残るプレジデントカップの4試合、ここで成長の証を示したい。

<得点者>
  藤井8,佐久川・植垣7,東濱・巻2,新城・仲宗根1

  <Dグループ>

カザフスタン 28 (12-11, 16-13) 24 アルゼンチン
(1勝4敗) (4敗1分)
 
中 国 35 (18-11, 17-10) 21   コートジボアール
(3勝2敗) (1勝3敗1分)
 
スペイン 28 (15-15, 13-12) 27 韓 国
(5勝) (4勝1敗)




  ■12/9(水)

   <Aグループ>

フランス 29 (14- 9, 15-13) 22 コンゴ
(2勝2敗) (4敗)
 
デンマーク 28 (14- 9, 14-12) 21   ブラジル
(4勝) (1勝3敗)
 
ドイツ 33 (18-12, 15-15) 27 スウェーデン
(3勝1敗) (2勝2敗)

   <Bグループ>

アンゴラ 36 (21- 5, 15-11) 16 タ イ
(3勝1敗) (4敗)
 
ウクライナ 40 (19- 4, 21- 3) 7   オーストラリア
(2勝2敗) (4敗)
 
ロ シ ア 32 (17-10, 15- 9) 19 オーストリア
(4勝) (3勝1敗)

   <Cグループ>

日 本     チ リ
(1勝2敗1分) 38 (19-13, 19- 6) 19 (4敗)
<戦評>
予選ラウンド第4戦、チリとの一戦。本戦ラウンドへ進むため、どうしても落とせないという緊張の中、試合がスタートした。
立ち上がり、プレッシャーからか、動きの硬い日本に対し、高い運動能力を活かしたチリの攻撃が機能する。対する日本は植垣、高橋の連取で開始7分には5-3とリードをするものの、チリの強引なカットインプレーを阻むことが出来ず、13分に再び7-8とリードを許す。その後、タイムアウトを機に立て直しをはかった日本は、石立、新城らの若手の活躍などで、徐々に引き離し、前半を19-13で折り返した。
後半開始早々、エンジンのかかった日本は、唯一大学生で参加する田邉の得点を含む7連取で開始9分には26-13と一気に突き放した。その後も、ディフェンスから速攻を中心に持ち味を発揮し始めた日本は、ベンチ入りメンバー全員がバランスよく活躍し、38-19で今大会初勝利をものにした。
今大会の中でも、屈指の強豪チームが多くそろったCグループで、善戦はするものの、勝利になかなか結びつけることが出来なかったが、待望の一勝をものにすることが出来た。明日のハンガリー戦は大変厳しい戦いになることは間違いないが、勝てば本戦ラウンド進出が決まる。チーム一丸となって全力を尽くしたい。

<得点者>
  藤井・植垣・高橋6,田邉5,新城・仲宗根・石立3,上町・伊藤2,東濱・巻1
ノルウェー   21 (11-11, 10- 7) 18   ハンガリー
(4勝) (2勝2敗)
 
ルーマニア 39 (23-10, 16-12) 22 チュニジア
(4勝) (3敗1分)

  <Dグループ>

コートジボアール 30 (13-13, 17- 9) 22 カザフスタン
(1勝2敗1分) (4敗)
 
スペイン 27 (11- 9, 16- 3) 12   中 国
(4勝) (2勝2敗)
 
韓 国 36 (19-10, 17- 5) 15 アルゼンチン
(4勝) (3敗1分)




  ■12/7(月)

   <Aグループ>

ドイツ 32 (19-12, 13-18) 30 ブラジル
(2勝1敗) (1勝2敗)
 
デンマーク 37 (20-12 17-12) 24   コンゴ
(3勝) (3敗)
 
フランス 23 ( 9-13, 14- 8) 21 スウェーデン
(1勝2敗) (2勝1敗)

   <Bグループ>

ウクライナ 41 (21- 8, 20- 5) 13 タ イ
(1勝2敗) (3敗)
 
オーストリア 28 (16-12, 12- 9) 21   アンゴラ
(3勝) (2勝1敗)
 
ロ シ ア 48 (27- 3, 21- 5) 8 オーストラリア
(3勝) (3敗)

   <Cグループ>

日 本   31 (16-14, 15-17) 31   チュニジア
(2敗1分) (2敗1分)
<戦評>
本戦ラウンドに進出する為には、日本もチュニジアも共に負けられない試合であった。
前半立ち上がり、日本は3−2−1ディフェンスで、チュニジアの強力なロングシューター(No.24)、センター(No.20)から良い形でパスを入れさせない作戦が機能した。悪いポジションでのシュート、テクニカルミスを誘い、またGK田代のファインセーブもありチュニジアに思い通りの攻撃をさせなかった。その間、日本の攻撃はチュニジアディフェンスを横の速い動きで揺さぶり、前半の8分過ぎ、11分過ぎにチュニジアエースNo.24が2回の退場をしたのを機に、東濱の速攻、藤井・植垣のミドルシュートと得点を重ねた。チュニジアが前半のタイムアウト(16分48秒)を取った時には9−6の3点差となった。その後は、日本が常に2点差をキープし前半は16−14で終了した。
後半立ち上がり、日本のシュートミス、テクニカルミスから速攻に繋がれ、4分32秒には18−19とこの試合初のリードを許した。その後はチュニジアに常に2点差をキープされた状況が続いたが、19分過ぎ、上町の7mスロー、東濱のカットイン、高橋の速攻で22分27−27の同点に追いついた。25分には29−29となり残り5分間の戦いとなる。残り5分、藤井のカットイン、サイドシュートで31−29と2点リードするが、27分48秒、ディフェンスで競り合った石立が退場し日本は数的不利な状態になる。その間、チュニジアも粘り強く攻撃し28分4秒、サイドシュートを決め1点差に。残り1分を切ったところでNo.18にロングシュートを決められ31−31の同点で試合が終了する。両チーム共に1枚のレッドカードが出る激しい試合であった。

<得点者>
  藤井10,東濱7,高橋4,植垣・新城・上町3,石立1
ノルウェー   44 (21- 7, 23- 8) 15   チ リ
(3勝) (3敗)
 
ルーマニア 31 (16-7, 15-18) 25 ハンガリー
(3勝) (2勝1敗)

  <Dグループ>

コートジボアール 19 (11-10, 8- 9) 19 アルゼンチン
(2敗1分) (2敗1分)
 
韓 国 33 (17-13, 16-12) 25   中 国
(3勝) (2勝1敗)
 
スペイン 30 (12- 5, 18- 7) 12 カザフスタン
(3勝) (3敗)




  ■12/6(日)

   <Aグループ>

ドイツ 36 (15-10, 21-13) 23 コンゴ
(1勝1敗) (2敗)
 
スウェーデン 26 (14- 8, 12-15) 23   ブラジル
(2勝) (1勝1敗)
 
デンマーク 24 (11- 8, 13- 8) 16 フランス
(2勝) (2敗)

   <Bグループ>

オーストリア 45 (22- 5, 23- 5) 10 オーストラリア
(2勝) (2敗)
 
アンゴラ 28 (14-10, 14-10) 20   ウクライナ
(2勝) (2敗)
 
ロ シ ア 45 (19- 6, 26- 2) 8 タ イ
(2勝) (2敗)

   <Cグループ>

ハンガリー 48 (24- 6, 24- 8) 14 チ リ
(2勝) (2敗)
 
ノルウェー 36 (18-14, 18-11) 25 チュニジア
(2勝) (2敗)
 
ルーマニア 37 (17-17, 20-11) 28   日 本
(2勝) (2敗)
<戦評>
ルーマニアの5−1ディフェンスに対し、開始3分・植垣のロングシュート、4分・佐久川のサイドシュートの2連取で日本が先制する。日本はディフェンスで積極的なアタックをかけ、警戒していたルーマニアのロングシュート、ポストシュートを素早い詰めで対応する。4分過ぎ、ルーマニアにカットインを許したところから、試合が素早いテンポになる。日本はフォーメーションからの東濱のロングシュート、藤井の7mスロー、植垣の速攻、佐久川のサイドシュートと得点を重ねていくが、ルーマニアも大型選手のミドルシュート、ポスト、速攻と得点を重ね、19分には10−10の同点となる。その後、ポストにボールを集められ、連続で7mスローをルーマニアに与えるが、日本も好調の植垣が連続ロングシュートによる得点で、前半17−17の同点のまま折り返す。
後半立ち上がり、ルーマニアに2連続得点を許すが、植垣のロングシュート、7mスローで日本も必死についていき、後半5分、20−21のルーマニア1点リードとなる。しかし、5分過ぎから15分までの10分間に日本は、シュートミス、テクニカルミスから佐久川のサイドシュート1得点に抑えられている間に、ルーマニアは積極的な日本のディフェンスの裏をかき、早め早めにディフェンスを引きつけてパスをサイドまで展開し、サイド、ポストにボールを集め6得点を奪い後半15分には21−27の6点差をつけられてしまう。16分過ぎ、日本は佐久川、センターに代わって入った仲宗根のトリッキーなステップシュート、ディフェンス・巻の速攻、藤井の7mスロー、東濱のミドルシュートで追い上げ、20分には4点差の26−30となる。しかしルーマニアも選手交代をして再びディフェンスを強化、速攻を絡めて攻撃をしかけ25分には再び26−33の7点差とする。残り5分、東濱のカットイン、この試合8点目の植垣のロングシュートで応戦するが、28−37の9点差で敗退した。

<得点者>
  植垣8,藤井・佐久川・東濱5,新城2,坂元・巻・仲宗根1

   <Dグループ>

韓 国 35 (15-13, 20-13) 26 コートジボアール
(2勝) (2敗)
 
スペイン 33 (14- 9, 19- 6) 15   アルゼンチン
(2勝) (2敗)
 
中 国 25 ( 9- 7, 16- 6) 13 カザフスタン
(2勝) (2敗)




  ■12/5(土)

   <Aグループ>

ブラジル 22 (13- 9, 9-11) 20 フランス
(1勝) (1敗)
 
スウェーデン 28 ( 9- 9, 19-10) 19   コ ン ゴ
(1勝) (1敗)
 
デンマーク 27 (15-10, 12-16) 26 ド イ ツ
(1勝) (1敗)

   <Bグループ>

アンゴラ 39 (22- 6, 17- 3) 9 オーストラリア
(1勝) (1敗)
 
オーストリア 52 (24- 7, 28- 4) 11   タ イ
(1勝) (1敗)
 
ロ シ ア 27 (11-10, 16- 8) 18 ウクライナ
(1勝) (1敗)

   <Cグループ>

ルーマニア 51 (20- 7, 31-10) 17 チ リ
(1勝) (1敗)
 
ノルウェー 34 (15- 9, 19-10) 19   日 本
(1勝) (1敗)
<戦評>
前半立ち上がり、固さの見える日本に対しノルウェーはディフェンスから連続速攻で4点連取し、ノルウェーペースで試合が進む。日本は4分過ぎ、植垣のロングシュートで1点を取るが、ノルウェーもセットのロングシュートで加点する。6分、植垣の速攻で2点目をあげたところから日本も落ち着きを取り戻し、6−0ディフェンスで積極的にアタックし、ノルウェーのテクニカルミス、速攻のシュートミスを誘う。11分過ぎには、植垣の速攻、坂元のポストで5−7の2点差に追いつく。その後、ノルウェーのセット攻撃にGK田代のファインセーブなどでしのぐが、日本の攻撃ミスによるノルウェーの速攻で得点を奪われ、20分には7−11の4点差となる。その後、20分過ぎに植垣のロングシュート、23分過ぎに上町の7mスローで加点するが、その後の6分間にノルウェーディフェンスを崩すことができず、連続速攻、ポスト・ミドルシュートと4連取され、前半を9−15の6点差で折り返す。
後半立ち上がり、ノルウェーディフェンスはより激しさを増し、日本にいい形での攻撃をさせない。ノルウェーに5連続速攻で得点を奪われ悪いリズムになったところで、日本は、3分14秒に早めのタイムアウトを取る。タイムアウト後も2連続速攻で得点を奪われ、後半5分には9−22の13点差になる。日本は5分過ぎに坂元、伊藤、東濱のカットインで3連取するが、10分過ぎに再びノルウェーに速攻を許し4連取、15分過ぎには14−28の14点差になる。その後もノルウェーは攻撃の手を緩めることなく、カットイン、速攻と得点を重ね、20分には14−31となる。20分過ぎ、坂元、新城、植垣らの得点で5連取し19−31とするが、その後日本は東濱の退場などもあり、数的有利な攻撃のノルウェーにカットイン・サイドと得点を許し、19−34の15点差で試合は終了する。前後半の立ち上がりに課題が残った試合であった。

<得点者>
  植垣8,坂元4,東濱3,藤井・上町・新城・伊藤1
ハンガリー   33 (15-11, 18-14) 25   チュニジア
(1勝) (1敗)

   <Dグループ>

韓 国 39 (17-14, 22- 7) 21 カザフスタン
(1勝) (1敗)
 
スペイン 29 (13- 9, 16- 9) 18   コートジボアール
(1勝) (1敗)
 
中 国 26 (12- 6, 14- 9) 15 アルゼンチン
(1勝) (1敗)



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