7月11日(金) 9位決定戦
日本 32 (16- 9, 13-20) 35 ハンガリー
(0-3延長3-3)
戦評
9位をかけたハンガリーとの最終戦。大会前に練習試合で3連敗している相手なので、何としても勝ちたい相手である。今日も口火を切ったのは谷村のミドル。続いて東長濱の速攻、銘苅のカットインで3連取と好スタート。再度かr連続で決められるが、相手が一人退場の間にきっちり東長濱の7mTを含む2連取でじわじわとリードを広げる。15分過ぎメンバーを実業団選手主体に変更し、DFシステムを6−0にすると、相手のシュートが空を切り海道、新の速攻へとつながる。前半終了間際に若干もたつく場面があったが、16−9で折り返す。
後半開始早々、リードに気をよくしたのか単調なシュートが目立ち、3連続失点。石川が得居のミドルを打ち込むが、流れを変えられず5連続失点と10分で貯金をはき出してしまう。相手に退場者が続き絶好のチャンスをつかむがリードを奪えない。後半残り15秒石川のカットインで同点とし延長へもつれ込む。延長前半、身体を活かしてなだれ込んでくるプレーを止められず5分間0−3。後半に気力を振り絞って海道、岩永が間を果敢に割ってゆくが、左腕エースに連続で決められ、3点ビハインドで1分をきる。7人攻撃を仕掛けるが、岸川がサイドから決めたところでタイムアップ。10位に終わる。
得点 岩永=9点、岸川、東長濱=4点、海道=3点、高智、新、谷村、石川=2点、千々波、銘苅、生川=1点
7月10日(木)
日本 30 (16-16, 14-13) 29 キプロス
戦評
河野対戦相手は、予選リーグでハンガリーを倒したキプロス。日本ボールのスローオフ。いきなり谷村の強烈なミドルシュートで先制する。体格的にほぼ互角のキプロスは、日本と同じようにスピードがあり、個々に突破力がある。すかさずミドルで同点とされ、続けざまに速攻を決められる。その後お互いに得点を重ね合う。20分に新の連続速攻が決まり3点差とするが、しぶとく7mTやカットインを許しリードを保つことが出来ない。前半はお互いに抜け出せず16−16で後半の戦いへ。
後半開始早々石川が2連続ミドル、千々波、生川の速攻と一気に4点のリードを奪う。相手の退場の間に生川が確実にポストシュートを決め優位な展開に。リードしたことで安心したのか、中盤に単純に間を割られ始め、残り10分を切手からキプロスの猛攻にあう。残り1分2点リードでタイムアウト。時間を使ったプレーの指示が飛び、残り10秒のところでボールを奪われ失点するが、そのままタイムアップ。1点差で逃げ切った。
得点 新=5点、高智、千々波=4点、岩永、岸川、谷村、東長濱=3点、生川、石川=2点、今井=1点
7月9日(水)
日本 40 (19-15, 21-10) 25 メキシコ
戦評
昨日の敗戦から、どう気持ちを切り替えて望むかが鍵になるメキシコ戦。チーム力的にみれば、問題ない相手である。日本は、スタートから堅さがみられ、テクニックミスによる失点が目立つ。10分過ぎあたりからDFのリズムがかみ合いだし、岩永、岸川らの5連続速攻で10-9とリードを奪う。メキシコもめまぐるしくポジションチェンジをしながら巧みにサイドへ展開し、しぶとく喰らいついてくる。15分過ぎにメンバーを学生主体に切り替えて、流れを変えようとするが逆にミスを連発。攻撃のミスをDFでカバーし同点にはされるものの残り5分を甲斐が踏ん張り19−15で前半終了。
後半は、うってかわりDFから速攻が出始め、10分過ぎに勝負を決めてしまう。明日につなぐ意味でもしっかりとした内容を残したい日本は、残り時間も手を抜かず、終盤の5連続得点などで、確実に勝利を収めた。
得点 岸川=8点、岩永、東長濱=6点、千々波=5点、新、谷村、石川=3点、高智、銘苅=2点、今井、生川=1点
7月8日(火)
日本 27 (16-14, 11-14) 28 グルジア
戦評
予選リーグ突破をかけた大事な戦い。日本はさほどスピードのないグルジアに対し、3-2-1DFから新の連続速攻で主導権を握る。グルジアは高さのあるバックプレーヤー陣が思ったほど機能しないためか、ポストやサイドへボールを集めるが、思ったように攻撃できず、ちぐはぐした所をすかさず日本に運ばれてします。15分過ぎに思い出したかのようにグルジアは、速攻を仕掛けてくる。右腕エースのシュートが枠を捉え始め20分には11-11と追いつかれてしまう。前半残り6-0DFに変更して、速攻までの早い展開で突き放しにかかる。グルジアのロングシュートが枠を捉えることが出来ず、岩永・岸川らの速攻で前半を16-14で終える。
後半は、日本のシュートをグルジアのGKにことごとく弾かれ、なかなかリードを奪えない。20分過ぎまで一進一退の攻防が続く。25分過ぎ連続ミスから、ついに逆転を許し残り1分2点ビハインド。海道が身体を張って相手GKを退場にしながら1点差とするが無常にもタイムアップ。引き分け以上の結果が予選突破のボーダーラインであったが為に、9−16位決定へまわることになる。
得点 石川=7点、岩永=5点、岸川=4点、海道、新=3点、高智=2点、千々波、東長濱、生川=1点
7月7日(月)
日本 28 (13-15, 15-13) 28 セルビア
戦評
グループリーグ2戦目の相手はセルビア。1勝同士の対戦となった。ポストやサイドにうまくボールをつなぎ緻密なプレーを仕掛けてくるセルビアに対して、日本は6-0DFでロングシュートを打たせて速攻主体にゲームを進めていく。セルビアのゆっくりしたペースになかなかリズムをつかめないが、10分過ぎ相手エースの退場を機に、高智・石川らのカットインで11-8とリードを奪う。20分を過ぎたあたりから立て続けにミスを出してしまい、前半終了間際に生川がポストシュートを決めて13-15で折り返す。
後半も日本のペースは上がらず相手の退場の間にも追いつけない。残り10分最大5点のビハインド。ここで相手エースが3回目の退場でレッドカード、続けざまにもう1人退場で、セルビアはコートに4人と反撃のチャンス。海道のカットインに始まり、新の連続速攻や岩永の3連続得点と一気に波が来る。残り1分を切り27-27の同点で日本の攻撃。時間を使って1点が欲しいところだった石川のシュートをブロックされ、逆に速攻から岸川の退場が残り時間の関係でレッドカードとなり、7MTを決められ万事休す。すかさずクイックスタートで海道が巧みにすり抜け、タイムアップぎりぎりに同点ゴールを決め引き分けに持ち込んだ。
得点 岩永=9点、海道=5点、岸川、新=3点、高智、東長濱、生川=2点、銘苅、石川=1点
7月6日(日)
日本 36 (15-18, 21-14) 32 アゼルバイジャン
戦評
大会初戦の相手は、平均の大きさがさほど変わらないアゼルバイジャン。先取点こそ相手に許すが、序盤から積極的3-2-1DFから速攻を仕掛けている。相手のアグレッシブなDFが警告・退場につながり、10分過ぎには9-5とすべり出しは上々であったが、千々波の退場をきっかけに連続失点で貯金がなくなってしまう。中盤メンバー交代のあたりでミスが続き、立て続けに速攻を決められ、20分には逆転を許してしまう。そのままリズムがつかめない状態だったが、GK東(直)の踏ん張りもあり15−18で折り返す。
後半に入り、疲れが見えてきた相手は単調なロング・ミドルシュートに頼るようになり、東(佑)の連続セーブから岩永や石川の速攻で15分過ぎに追いつく。ここからは、ようやく硬さが取れてきたのか、残り10分をほぼノーミスで得点につなげ、36−32で初戦を飾る。後半中盤からの石川の溌剌とした動きやキャプテン岩永の活躍が光った内容であった。
得点 岩永=12点、石川=7点、高智=6点、海道=4点、東長濱=2点、岸川、今井、銘苅、谷村、生川=1点
7月11日(金) 11位決定戦
日本 33 (19-14, 14-11) 25 中国
戦評
世界学生選手権11位決定戦は、中国との対戦となった。スタート日本、藤井の豪快なディスタンスシュートで先制する。攻撃的6−0ディフェンスから中国にプレッシャーをかけ、坂部の速攻、市村・大城のカットインで主導権を握る。対する中国も高さを利用したディスタンスシュート、カットインで得点するも、15分過ぎ、藤井のディスタンスシュート、早川のサイド、大城のカットインなどで連続得点をあげ、前半を19対14で折り返す。後半に入り、攻撃的6−0ディフェンス、変則2−4ディフェンスなど機動力を最大限に発揮し、また、GK下地のファインセーブから樋口・早川の速攻、市村・大城のディスタンスで連続得点をあげ、15分過ぎ27−18とリードする。中国もサイド、ポストで得点するも山下のインターセプトから速攻、稲葉・前田のカットインで加点し33対25で勝利した。
得点 藤井=9点、大城、早川=5点、市村=4点、坂部、樋口=3点、稲葉=2点、山下、前田=1点
7月10日(木)
日本 32 (16-12, 16-23) 35 リトアニア
戦評
世界学生選手権順位決定予備選は、D組3位のリトアニアとの対戦となった。スタート日本、開始20秒センター市村のカットインで先制、対するリトアニアもフリースローから豪快なディスタンスシュートで得点する。日本はリトアニアの高さのある攻撃に対し、攻撃的な6−0ディフェンスからプレッシャーをかけ、相手のミスを誘い、藤井のディスタンスと7mスローで連続得点をあげ好スタートをきる。リトアニアはノーマークチャンスを作るもGK下地がファインセーブで流れをわたさない。前半20分過ぎから大城のカットイン、坂部のサイドで連続得点をあげ、前半を16対12の4点リードで終了する。
後半に入り、リトアニアはクイックスタートからのパワープレーで日本は徐々に押し込まれ、連続得点を許す。日本も坂部のサイド、藤井のディスタンスシュートで対抗するも、リトアニアの勢いに後半24分逆転を許す。日本は藤井の連続得点で喰らいつくも、リトアニアのカットイン、ポストを守りきれず32対35で終了。11位決定戦となった。
得点 藤井=12点、坂部=10点、市村=4点、大城=3点、樋口=2点、山下=1点
7月8日(火)
日本 25 (14-20, 11-18) 38 ハンガリー
戦評
世界学生選手権Cグループ第3戦はハンガリーと対戦。決勝トーナメント進出には負けられない一戦となった。日本は、大型で攻守にバランスの取れたハンガリーに対し変則の5-1ディフェンスを仕掛け、速攻での得点セットオフェンスでは、早いパス回しから藤井のディスタンス、市村のカットインで加点するも、前半15分過ぎからハンガリーは速攻、カットイン、ポストと確実に得点しする。日本もタイムアウトから立て直し、GK毛利の気迫のセービングから大城のカットイン、樋口のサイド、7mなどで前半を14対20で折り返す。
後半に入り、一進一退の攻守が繰り広げられ、15分日本に絶好のチャンスが訪れるも再三のノーマークをことごとく外す。その後、ハンガリーは体格を生かした強引なカットイン、速攻などで連続得点をあげ、点差が開く。日本も必死に攻守を展開するもハンガリーの多彩な攻撃を阻む事が出来ず25対38で終了した。この結果、日本は順位決定予備選に進むこととなった。
得点 藤井=11点、大城=5点、樋口=3点、市村=2点、坂部、谷口、前田、早川=1点
7月7日(月)
日本 29 (13-14, 16-15) 29 ブラジル
戦評
Cグループ第2戦は、身体能力の高いブラジルとの対戦となった。スタート日本、ブラジルのディスタンスシュートに対応し、開始早々坂部の速攻で7mを獲得するもGKにセーブされ、立ち上がりからミスが続く。一方ブラジルはカットイン、ポストシュートで前半15分までに9−5とリードする。日本はタイムアウトを取り、国保のポストなどで流れを引き戻すもチャンスを活かせない。前半を13-14の1点ビハインドで後半を迎える。
後半に入り、大城、稲葉のカットイン、藤井のディスタンスシュートで流れを掴むが、勝負所で退場が続き、一進一退の攻防が展開される。後半15分過ぎから、樋口のサイド、山下の速攻などで2点リードするも、ブラジルのウェイトを活かしたカットインプレーで退場が続き、ブラジルに逆転を許す。苦しい時間帯が続く中、カットイン、樋口のポストへのアシストで1点を争う。残り1分、ブラジルが退場しパワープレーで得点を狙うも、相手GKにファインセーブされ速攻を許す。残り20秒で28-29とブラジルリードとなるが、センター稲葉がカットインで残り5秒に同点シュートを決め、引き分けに持ち込んだ一戦だった。
得点 藤井=9点、大城=6点、国保=4点、樋口=3点、坂部、稲葉、市村=2点、山下=1点
7月6日(日)
日本 28 (17-11, 11-17) 28 ベラルーシ
戦評
世界学生選手権初戦は、ベラルーシとの対戦となった。スタート日本、大型チームのベラルーシの攻撃に対しDFシステムを6−0からの攻撃的なシステムでディスタンスシュート・ポストシュートを封じる作戦でスタート。OFはサイドまでの幅広い攻撃で、先制点は左ウィング坂部のサイドシュートで得点をあげる。対するベラルーシも大型ポストによる得点で一進一退の攻防が続けられる。前半15分過ぎGK下地の好キープから藤井のミドル、大城のカットイン、国保のポストプレーで主導権を握り、前半を17-11の6点リードで終了。
後半に入り、ベラルーシは体格を活かした、ポストに球をあつめ、日本の防御を崩しにかかる。国保、谷口が連続して退場するなど苦しい時間が続きながらも前半の貯金をキープしゲームが進む。藤井のディスタンスシュート、樋口のサイド、7mスローで得点を重ねる。後半20分、センターDFの国保が3回目の退場となり、DFシステム変更を余儀なくされ、対するベラルーシは高さを利用したポスト、DFからの速攻による連続得点で残り90秒で逆転。対する日本は坂部のサイドシュートが7mを誘い、キャプテン樋口がプレッシャーのかかる中、確実に決め同点にて終了、勝点1とした。
得点 樋口=10点、藤井=9点、坂部、国保=3点、稲葉=2点、山下、大城=1点(1点合いません)
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