第1回アジアビーチゲームズ ビーチハンドボール競技

戦評

男子

10月24日(金) 7,8位順位決定戦

  日 本 2 (16-14, 13-15, 7- 6) 1 インドネシア

戦評
 1st、立ち上がりは藤井の一対一からの2ポイントシュートや高橋、木村のピルエットが決まり、有利な展開で進む。キーパー小松の好セーブもあり、1stは16対14で今大会初の1セットを先取する。
 2nd、高いジャンプ力を生かしたインドネシアの執拗なポストへのパスに苦しみながらも、終盤まで同点の膠着状態が続く。日本は着実に点を重ねるため、1ポイントシュートに切り替えるが、ゴールポストに嫌われ、2ndを落としてしまい、ショットアウトにもつれ込む。
 ショットアウトでは、日本は後攻になり、小松がパスカットに成功したこともあって、4人目までで、6-6。最後の最後まで勝負の行方が分からない展開となる。そして、先攻インドネシア最後の選手へのパスを小松が怒濤のダッシュでまたしてもカットに成功。6-6のまま、日本最後の選手、ベテラン藤井の左腕に勝利が託される。小松からの正確なパスが藤井に通り、最後は冷静にループシュートを決め、7-6で日本待望の勝利を得た。
 この結果、日本の最終順位は7位となった。

10月21日(火)  A組予選リーグ3試合目

  日 本  0 (10-13, 15-19) 2 タ イ

戦評
 スピードのあるタイオフェンスに対し、日本はキーパーへのマークを強め、体を張ったディフェンスで失点を最小限に抑える。
後半は一進一退の攻防が続くがラスト2分で、不可解な不正交代の判定で日本は退場者を出したことで終盤に流れを逃し、10-13で1stを落とす。
 2nd、文平の決死のカットインや樋口の攻守で何とかくらいつくが、またしても最後に2点シュートで突き放され、15-19で2ndを落とし、0-2で敗戦、24日の7位8位決定戦に向かうこととなった。
 後の無い日本は24日のインドネシア戦に全てをかけて戦う。

10月20日(月)  A組予選リーグ2試合目

  日 本  0 (12-18, 13-17) 2 オマーン

戦評
 体格に劣る日本勢は立ち上がり先制されるも、キーパーシュートや木村、高橋の捨て身のピルエットシュートで応戦し喰らいつく。
しかし、小さなミスから点差を広げられ、12対18で1stを落とす。
 2nd、再度作戦を徹底し、気持ちを切り替え、安藤らの必死のディフェンスで失点を抑え、中盤までシーソーゲームが続く。終盤に入り、大野のクイックシュートや相手の退場などチャンスが来るが、2点シュートに結びつかすことができず、最後は着実に点を重ねたオマーンの前に13-17で2ndも落としてしまい、0-2で敗戦となる。

10月18日(土)  A組予選リーグ1試合目

  日 本  0 ( 8-13, 8-11) 2 カタール

戦評
 1st立ち上がりはセンター藤井の2ポイントシュートが決まり、一進一退の攻防。老沼を中心とする激しいチェックでディフェンスも必死に相手の得点を防ぐ。しかし、体格を生かしたカタールの攻撃に徐々に点差を広げられ、8-13でセットを落とす。
 2ndも文平の体を張ったトップディフェンスで失点を抑えるが、カタールの高いディフェンス陣の前に得点を重ねることができず、結果、8-11でセットを落とし、0-2で敗戦となる。

女子

10月24日(金)    5位決定戦

  日 本  0 (13-16, 15-16) 2 ベトナム

戦評
 第1セット、日本はミスが続き、開始2分1-5とベトナムがリード。荒川・笹田のワンポイントシュートで得点を重ねるも、ベトナムもGKオフェンスやピルエットシュートで加点し、点差は縮まらず、5分には5-11とベトナムリード。その後、日本は、梶尾・木下のピルエットシュート・望月の6MTなどで得点するが逆転できず13-16で終了。
 第2セット、日本が荒川のGKオフェンスシュートで先制。すると、ベトナムもGKオフェンスシュートで得点。日本は、川田・望月の好守から得点につなげ、5分には、8-5とリード。ベトナムもピルエットシュートで得点し、8分に、11-11・同点。ベトナムはピルエットシュートを連続して決め、11-15。日本は梶尾のピルエットで13-15とする。木澤の好セーブから残り18秒日本ボール。梶尾の華麗なピルエットシュートがベトナムゴールを揺らし、同点。ゴールデンゴールかと思った残り1秒、ベトナムに得点を許し、15-16で終了。日本の6位が決定。

10月22日(水)   F組予選リーグ4試合目

  日 本  2 (13-11, 12- 9) 0 ホンコンチャイナ

戦評
 第1セット、試合開始早々、日本が6MTを得るも、シュートが決まらず、逆に香港が先制。日本は、沼田の好ディフェンスから笹田が連続得点決め、逆転。その後も、望月の6MT・梶尾のシュートが決まり、5分には、7-2とリード。香港は、たまらずタイムアウト。その後、香港は、ピルエットシュートを狙うも、木澤の好守に阻まれ、13-11で終了。
 第2セット、荒川の連続得点で、先制すると、沼田・笹田・木下・梶尾のシュートが決まり、6分には、日本が9-2とリード。香港もピルエットシュートを決め、得点を重ねるが、日本は確実にワンポイントを決め突き放し、12-9で終了。
セット数、2-0で日本が2勝目をあげた。

 香港戦をもって、予選リーグが終了。日本は、予選リーグ2勝2敗で、リーグ3位となり、決勝リーグへは進めずに、5位決定戦へとなった。

10月21日(火)   F組予選リーグ3試合目

  日 本  2 (14- 6, 18- 9) 0 ヨルダン

戦評
 第1セット、開始30秒、望月の6MTで先制すると、ヨルダンもツーポイントで得点を重ねる。日本は、木下のポストシュート・木澤の好守からのGKシュート、笹田のカットインシュートが連続して決まり、7分には、10-4と日本がリードする。9分には、梶尾のピルエットシュートが華麗に決まり、14-6で終了。
 第2セット、日本はジャンプボールから、セットプレーで木下のポストシュートが決まると、川田・望月のナイスディフェンスから木澤のGKシュートが決まり、試合の流れを一気に引き寄せる。5分には11-4とリードするが、ヨルダンも意地を見せ、3連続得点で、6分には11-8とする。しかし、日本は、笹田の速いパス回しからの木下のポストシュートと、木澤のGKシュートが決まり、18-9で終了。
セット数、2-0で初勝利をおさめた。

10月20日(月)   F組予選リーグ2試合目

  日 本  1 (10-18, 10- 8, 2-5) 2 中 国

戦評
 第1セット、両チームワンポイントシュートを確実に決め一進一退の攻防。日本は、3分に望月が6MTを決め4-2と第1セット初のリードを奪う。しかし、中国の高さを生かした、スカイプレーを止められず、得点を重ねられ、日本も、木下、荒川のシュートで反撃するも及ばず10-18で終了。
 第2セット、開始20秒、笹田のシュートで先制。日本はディフェンスシステムを変え、GKオフェンスとポストのスカイプレーを完全に抑え、中国はワンポイントシュートでの得点のみ。日本は、木下・梶尾のピルエットシュートで加点し、6分には6-5とリード。その後、7分に、木下が2度目の退場により失格するも、沼田・望月の固いディフェンスにより、10-8で終了。
 セット数1-1により、第3セットのショットアウトへ。シュートを確実に決めた中国が2-5で勝ち、セット数1-2で日本は初勝利を逃した。

10月18日(土)  F組予選リーグ1試合目

  日 本  1 (13- 6, 9-13, 6-7) 2 タ イ

戦評
 アジアビーチゲームズ初戦。先制は木下のポストシュートで日本。前半開始5分、2−4でタイにリードを許すが、笹田がペナルティシュートやカットインで点を重ね6−4。その後もゴールキーパー木澤の好守やキーパーオフェンスの荒川の2点シュートにより日本チームの流れのまま13−6で終了した。
 後半、タイはキーパーオフェンスやポストを使ったプレーで連取し、2−8と点差を広げる。日本は交代のミスやシュートミスにより、なかなか点が取れず、DFも連携が取れない。ラスト5分でタイムアウトを取り、7−10まで追い上げるが、流れに乗りきれず9−13で終了した。
 第3セットでは、1点ずつ点を取る日本に対し、タイはピルエットシュートを狙う。6−7でタイが第3セットを取り、結局、日本1−2タイで終了した。

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