試合結果
第1日目(12月20日(木)), 第2日目(12月21日(金)), 第3日目(12月22日(土)) 第4日目(12月23日(日)), 第5日目(12月24日(月))
第5日目(12月24日(月・祝)) 男子決勝 大同特殊鋼 35 (18-13, 17-15) 28 大崎電気 戦評 (大同特殊鋼は、2年連続12度目の優勝) 女子決勝 オムロン 35 (15- 9, 20-18) 27 広島メイプルレッズ 戦評 (オムロンは3年連続11度目の優勝) ・最終順位 男子 優 勝 大同特殊鋼 第2位 大崎電気 第3位 日本体育大学 第3位 湧永製薬 女子 優 勝 オムロン 第2位 広島メイプルレッズ 第3位 北國銀行 第3位 ソニーセミコンダクタ九州 ・個人表彰 最優秀監督 男子 清水 博之(大同特殊鋼) 女子 黄 慶泳(オムロン) 最優秀選手 男子 末松 誠(大同特殊鋼) 女子 勝田 祥子(オムロン)
第4日目(12月23日(日)) 男子準決勝 大同特殊鋼 37 (22-10, 15-14) 24 日本体育大学 戦評 大崎電気 36 (14-15, 22-13) 28 湧永製薬 戦評 女子準決勝 オムロン 31 (15-12, 16-10) 22 北國銀行 戦評 広島メイプルレッズ 35 (21-14, 14-19) 33 ソニーセミコンダクタ九州 戦評
第3日目(12月22日(土)) 男子準々決勝 大同特殊鋼 34 (15-11, 19-14) 25 早稲田大学 戦評 日本体育大学 45 (24-18、21-20) 38 トヨタ車体 戦評 大崎電気 37 (17-13, 20-20) 33 トヨタ紡織九州 戦評 湧永製薬 37 (23- 6, 14-14) 20 北陸電力 戦評 女子準々決勝 オムロン 37 (24-11, 13- 8) 19 大阪教育大学 戦評 北国銀行 29 (17- 8, 12- 6) 14 HC名古屋 戦評 ソニーセミコンダクタ九州 26 (13-12, 13-10) 22 三重バイオレットアイリス 戦評 広島メイプルレッズ 29 (14- 6, 15-18) 24 東京女子体育大学 戦評
第2日目(12月21日(金)) 男子2回戦 早稲田大学 36 (20-12, 16-18) 30 豊田合成 戦評 日本体育大学 30 (17-11, 13-18) 29 Honda 戦評 トヨタ紡織九州 42 (22-13, 20-18) 31 筑波大学 戦評 北陸電力 26 (14-12, 12-13) 25 日本大学 戦評 女子1回戦 大阪教育大学 27 (15-14, 7- 8) 26 HC岡山 戦評 (2-2 延長 3-2) HC名古屋 31 (15- 9, 16-12) 21 筑波大学 戦評 三重バイオレットアイリス 22 (11- 7, 11-12) 19 洛北高校 戦評 東京女子体育大学 29 (13- 9, 16-13) 22 香川銀行T・H 戦評
第1日目(12月20日(木)) 男子1回戦 早稲田大学 42 (24-13, 18-15) 28 HC秋田 戦評 日本体育大学 44 (21-12, 23-17) 29 トヨタ自動車 戦評 筑波大学 50 (18-17, 32-14) 31 北陸高校 戦評 日本大学 27 (10-11, 17-14) 25 ホンダ熊本 戦評
戦 評
第5日目(12月24日(月・祝)) 男子決勝 大同特殊鋼 35 (18-13, 17-15) 28 大崎電気 第59回全日本総合選手権大会、男子ファイナルは、日本リーグ勢を連破し、勢 いに乗る日体大を下した大同特殊鋼と、ナショナルの中心選手を多く抱える大崎 電気の対戦となった。 家永、福島両国際レフェリーにより、大崎電気のスローオフで、闘いの火蓋は切 られた。開始早々、大崎はポストプレーから7mスローを得て、豊田が決めて先 行。すぐさま大同も、地引の速攻で返す。その後も、末松、白などで加点し、大 崎は、宮崎、太田、中川、岩本、豊田とバランスよく加点し、20分過ぎには1 2対12と互角の展開となった。 このあたりから大同のDFが機能し、大崎が攻めあぐねている間に、大同は着々 加点した。さらに、23分過ぎには、大崎の退場を機に、大同は末松の速攻2連 取で、17対12と主導権を握った。大崎は立て直そうとチームタイムアウトを 請求するが、ミスがらみで1点を返すに止まった。 後半に入り、大同は立ち上がりから4連取し、22対13と完全に優位な展開と した。大崎も踏ん張り17分には21対26と5点差まで詰め寄るが、大同はボ ールがよく回り、武田の高打点からのロングシュートなどと、GK高木の好セー ブも加わり、ジリジリと差を広げて行った。26分過ぎには、34対24とこの ゲーム最大の10点差をつけ、優勝の趨勢を決めた。 大同特殊鋼が35対28で2年連続、12回目の優勝を飾った。 女子決勝 オムロン 35 (15- 9, 20-18) 27 広島メイプルレッズ オムロン藤井のミドルシュートで幕を明けた女子決勝戦。オムロンは、先制した 勢いをそのままに、洪、東濱などの得点により、12分までに8対1と広島メイ プルレッズを突き放す。一方、広島メイプルレッズも金などの連続得点で反撃開 始。しかし、なかなか点差は縮まらず、6点差のまま前半終了。 後半立ち上がり、両チームとも白熱した攻防を繰り広げる。オムロンは、さらに 突き放しにかかるが、広島メイプルレッズも食らいつく。13分過ぎまで一進一 退、6点差のまま時間は経過していく。しかし、ここからオムロンは連続得点で 一気に攻勢をかけ、10点差に広げる。メイプルレッズはたまらずタイムアウト。 メイプルレッズ金の怒涛の連続得点で反撃し、トータル10得点の活躍を見せる ものの、オムロンは藤井、佐久川などの得点で追随を許さない。終わってみれば、 圧倒的な力を見せたオムロンが、全日本総合の優勝を手にした。
第4日目(12月23日(日)) 男子準決勝 大同特殊鋼 37 (22-10, 15-14) 24 日本体育大学 社会人相手の2連戦、特に前回の接戦の疲れが隠せない日体大に対して、大同特 殊鋼はスローオフ直後から激しいプレスDFをかけ、ゴールを遠くに感じさせた。 日体大は退場を機に発奮し、昨日までの動きを取り戻そうとするが、勢いに乗る 大同はルーズボールを確実にものにして速攻で得点を重ねる。日体大は大同のプ レスDFが少しでも下がると、棚原、東長濱がロングシュートやカットインプレ ーで得点するが、修正の速い大同DFはすぐにプレスをかけて彼らの体力を奪う。 日体大は大同白にマンツーマンをつけて、大同のセットオフェンスを封じようと するが、大同は末松、武田のロングシュートやカットインプレーでものともせず に得点を重ねる。 後半、大同は白を下げ李を投入。対する日体大はDFを6−0に戻し、大同に負 けないプレスDFを試みる。GK甲斐がナイスセーブを連発してリズムをつかん だ日体大は速攻で藤本、友利、小室が決め、7連取。昨日までの疲れを全く感じ させない動きをみせつける。そうなると大同は一層ひきしめて攻撃、GK荻田の 素晴らしい反応によるナイスセーブと、富田の指示による高いDFで、日体大を 引き離す。大同特殊鋼が貫禄をみせつけた試合であった。 大崎電気 36 (14-15, 22-13) 28 湧永製薬 両チームの応援団のエールが響く中、湧永のスローオフ。古家のロングシュート で幕を開ける。大崎も宮崎のステップシュートで反撃するも、湧永GK志水がノ ーマークシュートを好セーブする展開。下川の速攻、山口のポストプレーなど着 実に加点する湧永は、15分過ぎに5点差をつけリードする。一方大崎は猪妻、 宮崎、東の5連取で同点とする。その後大崎GK濱口、湧永GK松村の好セーブ が続き、一点を争う白熱した試合となり、15−14の湧永1点リードで前半終了。 後半、大崎は宮崎のステップシュートで同点に追いつくと、湧永の新が2連取する。 大崎はDFシステムを5−1に変化させ、湧永を撹乱させる。大崎は2次速攻を 中心にGK濱口の好セーブから望月、豊田などが得点をあげ9連取し逆転。対す る湧永は大崎の宮崎にマンツーマンをつけ、東、福田のロングシュートなどで点 差をつめにかかるが、大崎も負けじと東のポストプレーなどを効果的に決め、得 点をつめさせない。湧永は、大崎の退場の好機を活かせず36−28で大崎勝利 に終わる。 女子準決勝 オムロン 31 (15-12, 16-10) 22 北國銀行 北國のスローオフで始まった準決勝は、オムロンが、洪の速攻で得点すると、 すぐさま、カットインで北國上町が返す。その後も、オムロンは吉田の7mス ロー、洪の速攻で加点し、北國も、サイド新田、小野澤のカットインで加点し 、一進一退のゲームが続いた。しかし、25分過ぎの、北國の退場をきっかけ に、オムロンが3連取し、前半を15対12で折り返した。 後半の立ち上がり、オムロンが、佐久川、洪、坂元の3連取で18対12。そ の後北國も、新田の速攻などでふんばる。しかし、10分過ぎから、東濱、洪 らで5連取する。この間、北國は、オムロンDFを割ることができず、ロング シュート、パスミス、チャージングで、ボールを失っていった。たまらず北國 は、チームタイムアウトを取るが、オムロンのボールコントロールミスを拾い 速攻で1点を返すにとどまった。その後も流れは変わらず、オムロン水野の速 攻で大勢は決した。 広島メイプルレッズ 35 (21-14, 14-19) 33 ソニーセミコンダクタ九州 ソニー東の得点で幕を明けた。ソニーは、東や郭のカットインで得点を重ねれ ば、メイプルレッズは植垣のカットイン、坂口のサイドシュートなどで応戦。 15分まで一進一退の攻防をみせる。18分にソニー17番が退場したのを機 にメイプルレッズが怒涛の攻撃。20分までに16対11と差を広げる。メイ プルレッズも退場者を出すが、その後もなかなか点差が縮まらないまま前半を 折り返す。 後半開始7分、ソニーはメイプルレッズ金にマンツーマンをつけ、少しずつ自 分たちのリズムを取り戻し得点を重ねる。ついに残り10分、同点に追いつき 、ソニーが決めればメイプルレッズが決める緊張感のある攻防が続く。残り3 分、メイプルレッズ大前のカットイン、植垣のミドルで均衡が破られ2点差。 残り30秒でソニーの田中が7mスローを決めるが、残り5秒でメイプルレッ ズ伊藤がとどめを刺し試合終了のホイッスル。2点差でメイプルレッズが決勝 戦への切符を手にした。
第3日目 男子 大同特殊鋼 34 (15-11, 19-14) 25 早稲田大学 大同は富田のポストプレーで先制し、その後も速攻等を決め、序盤は4対0と 大同が支配した。早稲田は4分過ぎに前里の速攻から追撃を開始。12分過ぎ に早稲田が2点差としてからは一進一退が続き、中盤以降に大同が李のディス タンスシュートなどで5点連取し、突き放しを図るも早稲田は速攻、サイドシ ュートで応戦し、前半は大同が15対11でリードして終了。 後半6分に早稲田は2点差まで詰め寄るが、スキル・パワーに勝る大同は12 分までに着実に加点し、9点差として完全に大同ペースとなった。早稲田は最 後まで諦めずに気力あふれるプレーを見せ、大同荻田、早稲田永瀬の両GKが ファインセーブを連発し、見ごたえのある試合内容となった。早稲田大学の善 戦が光った好ゲーム。 日本体育大学 45 (24-18、21-20) 38 トヨタ車体 トヨタ車体は香川の7MTで先制。日体大は棚原のステップシュートで応戦。ト ヨタ車体門山もロングシュート得点する。日体大は、持ち前の速攻で得点を重ね 、9分までに8対5とリードする。ここで、日体大の選手とトヨタ車体門山が接 触し門山は無念の負傷退場。これを機に、日体大棚原のロングシュート、小室の 速攻などで5点差まで広げる。さらに、GK甲斐がトヨタ車体のシュートをこと ごとく阻止。トヨタ車体はたまらずタイムアウトするが、日体大の勢いは止まら ず6点差の24対18で前半を折り返す。 後半の立ち上がり、日体大棚原、東長濱のロングシュートなどで10点差まで広 げる。トヨタ車体も負けずに竹下、崎前のサイドシュートなど連続得点する。D Fシステムも変更し日体大にプレッシャーをかけるが、なかなか点差が縮まらな い。さらにトヨタ車体は残り10分間で、退場者を4人出し万事休す。日体大が トヨタ車体に勝利した。日体大の攻守にわたるスピードとキーパーのファインセ ーブが光った試合だった。 大崎電気 37 (17-13, 20-20) 33 トヨタ紡織九州 紡織が藤山の7MTで先制し、大崎は猪妻のサイドシュートで追いつく。その後 紡織は泉原、中畠のディスタンスシュートなどでペースを握る。一方の大崎は紡 織の粘り強いディフェンスの前になかなか波に乗れない。前半10分過ぎまで8 対4で紡織がリード。中盤以降大崎はディフェンスを5−1システムにし、更に セットでの速い球回しで攻守のリズムを作る。岩本のジャンプシュート、カット インによる得点で追撃し、宮崎のジャンプシュートで逆転する。前半は17対1 3で大崎が4点をリードして終了。 後半も紡織のフットワークは疲れを見せず、粘り強い攻守を見せるが、最後は高 い技術とスピードを誇る大崎が試合をものにした。 湧永製薬 37 (23- 6, 14-14) 20 北陸電力 湧永製薬のスローオフで始まった試合は、開始5分までに湧永製薬の5点連続得 点で5対1。北陸電力は、桜井のミドルなどで得点を重ねるが、堅いDFに阻ま れ得点を重ねられない。湧永は、下川の速攻や福田のミドルなどで着々と得点を 重ね、23対6で前半を終えた。 後半立ち上がり、北陸電力の山原のカットから桜井の速攻で反撃開始。少しずつ 得点を重ねる。湧永製薬は、福田のカットインなどで得点しそれに応戦。一進一 退の攻防となる。北陸電力は、途中、点差を縮め善戦するがそこまで。前半の貯 金と堅実なDFから、湧永製薬の圧勝となった。 女子 オムロン 37 (24-11, 13- 8) 19 大阪教育大学 オムロン安心院の速攻シュートで幕明けした。パワーに勝るオムロンに大学生 が挑戦するが、力の差は歴然。しかし、大教大はキャプテン大城の個人技、ポス ト若泉にボールを集めるチームプレーで食い下がった。前半20分過ぎからオムロ ンが本来の力を出し始め、GK勝田のナイスセーブからの速攻で立て続けに得点 し、24対11で折り返す。 後半オムロンは高田と藤井を投入。佐久川のサイドシュートや安心院のカットイ ン等で得点を重ねる。大教大は相手のセットオフェンスのミスを逃さず速攻につ なげるが、オムロンが格の違いを見せ付けて圧勝した。 北国銀行 29 (17- 8, 12- 6) 14 HC名古屋 北國銀行大応援団の声援の中でスローオフ。北國銀行田代、HC名古屋近藤の好 セーブで試合が始まる。10分過ぎに北國銀行武井の連取、北國銀行若松の連取 などで引き離しにかかる。HC名古屋も反撃するが北國銀行の堅い守りに阻まれ 得点が伸びず苦戦。その間、北國銀行上町、野路のアシストからの得点を重ねる。 HC名古屋は、秋山をトップDFとする5−1システムに変えたり、北國銀行上 町にマンツーマンなどで対抗し、前半を17対8で北國銀行リードで折り返す。 後半、北國銀行上町のカットからの速攻で幕を開ける。HC名古屋は北國銀行の 2名退場の好機にも北國銀行GK木澤、田代の好セーブに阻まれ、得点を重ねる ことが出来ない。その後、両チームの一進一退の攻防が続き、点差が縮まらない まま時間が過ぎ、北國銀行の堅い守りがHC名古屋の攻撃を退ける試合となった。 ソニーセミコンダクタ九州 26 (13-12, 13-10) 22 三重バイオレットアイリス ソニーが速攻を決めれば、リバウンドを確実に奪う三重が負けじと得点し、出だし から一進一退の好ゲーム。スピーディな展開が続き、ソニー・飛田、三重・毛利の 両GKも好セーブを見せる。前半は1点差でソニーがリード。後半ソニーは10分 過ぎから相手の攻撃を読み始め、立て続けに速攻を決め、5点差まで広げる。三重 はキャプテン桂にボールを集めて食い下がるが、4点差で終了となった。 広島メイプルレッズ 29 (14- 6, 15-18) 24 東京女子体育大学 東女体6番稲葉のフェイントからのカットインで始まった試合、東女体が2連取するものの 、広島がすぐ追いつく展開で5分過ぎから広島金のロングシュート、アシストやGK高森の7 mスロー阻止などの再三に渡る好セーブで、5連取し7対3となる。東女体も国保のポスト プレーで反撃に応じるが、広島の激しいディフェンスの前に思うように加点できず、広島は 植垣のシュートなどで6連続失点を許し前半14−6の広島リードで終了。 6−0ディフェンスでラインを上げて臨んだ東女体、GK表寺の好セーブで食い下がるが、 広島は伊藤の確実なノーマークシュートや大前のスピードのある速攻からのシュートなどで リードを広げる。対する東女体は石井のサイドシュートや稲葉の速攻、張のフェイント、坂 本のロングシュートで食い下がり3点差まで追い詰めるものの、要所を広島金、植垣がシ ュートを決め、最後は安齋のガッツあふれるプレーで広島が逃げ切った。
第2日目(12月21日(金)) 男子2回戦 早稲田大学 36 (20-12, 16-18) 30 豊田合成 立ち上がり、豊田合成は渡久山のカットインで先制し、リズムに乗る。早稲田 大学は佐野の右サイドからのシュートで応戦。一進一退が続く。 パターンからの攻撃をねらう豊田合成に対して早稲田大学は、鋭い読みから相 手ののパスをカットし、速攻につなげて点数を重ねた。 早稲田大学は松信のシュートが決まったところで8対4。豊田合成はたまらずタ イムアウトを取った。その後も早稲田ペースでゲームは進んでいったが、20分 過ぎ、早稲田は9番、2番と立て続けに退場、4人となった。4点差まで詰め寄 った豊田合成はさらに点差を詰める絶好のチャンス!速攻を仕掛けた豊田合成に 対して早稲田は野村、夏山がチャージを取り、さらに次の攻撃も永瀬の好セーブ で守り切った。逆に退場者の出た豊田合成に対して着実に点を重ねた早稲田が2 0対12と8点リードで、前半を終えた。 後半豊田合成は畠中のロング、渡久山の速攻などで互角のゲームを展開したが 前半のリードを上手に守った早稲田が36対30で逃げ切った。 男子2回戦 日本体育大学 30 (17-11, 13-18) 29 Honda 速いゲーム展開を望む日体大は立ち上がり、東長濱、棚原と両45°のロング シュートで3対0とリードするも、Hondaは鶴見のサイドシュートなどで得 点し、3対3の同点とした。日体大は小室の速攻などで点を重ね、対するHon daは河瀬のポストへボールを集めて応戦した。Honda無理な速攻をせずに 自分達のリズムで戦い、日体大はなかなか波に乗れない時間が続いた。ゲームが 動いたのは15分過ぎ、Honda2番が2回目の退場。そのすきに日体大が4 連取し、5点差となった所でタイムアウト、Hondaは横地の速攻等で点差を 詰めるも、25分、中谷が3回目の退場で失格となった。日体大は藤本のサイド シュートなどで前半を17対11と日体大が6点リードで折り返した。 後半に入るとHondaは日体大の棚原をマンマークで封じる作戦に出た。それ が功を奏し、竹田のミドルなどで連続得点、GK吉井の好セーブも有り、点差を 詰め、1点差に詰め寄る。対する日体大は小室のステップ、石川のミドルなどで 突き放そうとするが後半25分、Hondaは柳本のポストシュ−トでついに同 点。さらに28分過ぎ、横地のカットインでこの試合この試合初めてのリードを 奪った。しかし、日体大の石川は冷静にミドルを決め同点とし、残り1分で日体 大がタイムアウト、攻撃を失敗しHondaの攻撃となった。残り15秒、Ho ndaのフリースローを石川がスチール、そのまま持ちこみ30対29でタイム アップ。 男子2回戦 トヨタ紡織九州 42 (22-13, 20-18) 31 筑波大学 序盤は互角の立ち上がり、4:2DFのトヨタ紡織に対して筑波大学はディ フェンスからの速攻、ポストを使った攻撃で得点。トヨタ紡織は筑波大の5: 1DFに対してセンタースリーからダブルポストへのシステムチェンジを使って 攻撃、前半10分まで取ったら取り返すといった展開。7対7というスコアから 抜け出したのはトヨタ紡織。村上のリバウンド、阪のミドルで得点。筑波大は DFを3:3DFに変えるがトヨタ紡織の個人技でDFを崩され失点、点差が広 がった。トヨタ紡織は10番海道を起点とするバランスの良い攻撃から得点し、 前半を22対13で折り返した。 後半に入るとトヨタの速攻が決まり、筑波大を引き離す。筑波大も木切倉、ポ ストの三宅等を中心に反撃するものの日本リーグ勢のトヨタ紡織のGK松野を中 心としたディフェンスを崩すことが出来なかった。トヨタのディフェンスとそこ からの速い攻撃が光った一戦となった。 男子2回戦 北陸電力 26 (14-12, 12-13) 25 日本大学 日本大は高い3:3DFで北陸電力を封じる作戦、ロースコアに持ち込みたい。 その通りの展開となったこのゲーム、北陸電力はなかなかノーマークを作りきれ ず点が伸びない。対して自分達のペースのはずの日本大は北陸電力のGK有江の 再三にわたる好セーブにはばまれ、こちらも点を伸ばせずに前半20分終了時で 10対8と北陸電力が2点リード。日本大は、永田の速攻などで前半28分、1 2対12の同点に追いついた。すかさず北陸電力が2点を返した所で前半終了。 14対12の2点リードで前半を折り返した。 後半もスローペースの戦いとなった。日本大は2点のビハインドを追いかける ものの、北陸電力が逃げる。日本大は村上のロング、サイドの橋本などバランス よく得点すれば、北陸電力は神田のミドルが決まり、まさに一進一退の好ゲーム となった。後半26分過ぎ日大GK川端の好セーブから橋本がサイドシュートを 決め、ついに24対24の同点となった。ここで北陸電力は桜井が連続得点し、 26対24として残り1分を切る。日本大も下田のミドルで1点を返し、さらに GKの好セーブから残り7秒でマイボールとし、速いパスからサイドシュートを 狙うの惜しくも外れ26対25で北陸電力が逃げ切った。 女子1回戦 大阪教育大学 27 (15-14, 7- 8) 26 HC岡山 (2-2 延長 3-2) 両チーム実力伯仲しており、前半は退場をきっかけ逆転、また逆転のシーソー ゲーム。大教大はよく走っていたが、ミスが目立ち、HC岡山は要所の巧さをみ せていた。15−14で、大教大1点リードで折り返す。後半は両チームとも GKのナイスセーブもあり得点が止まり、ロースコアゲームとなる。後半20分 で18−18の同点、終盤にルーズボールをものにした大教大が1点差リードを していたが、残り2秒でHC岡山が追いつき、延長戦に突入した。 延長戦も両者一歩も引かず、大教大の石田が速攻をきめれば、HC岡山も高木 が速攻を決め、大教大の岡本がロングシュートをれば、HC岡山の守安がロング シュートを決める。しかし延長後半の残り3分のところで大教大キャプテン大城 が連続得点をして、大教大が逃げきり、試合終了の笛が鳴った。 女子1回戦 HC名古屋 31 (15- 9, 16-12) 21 筑波大学 本澤のロングシュートを皮切りに、たてつづけに4連取したHC名古屋がベン チも一体となってペースをつかみ、ゲームの主導権を握る。対する筑波大学も石 野のロングシュートで初得点すると落ち着き、前半10分のHC名古屋9番の退 場をきっかけに3連取して差を縮める。しかし、HC名古屋のペースは揺るがず 菅谷の連取で点差を再び広げ、筑波大学8番の退場もあり、前半は15−9と6 点差でおりかえす。後半、気をとりなおした筑波大学は石野のカットインを中心 に確実に得点を重ねるが、HC名古屋も全くペースをくずさず、本澤を中心に得 点を重ねる。お互い全く譲らないゲーム運びは、両チームスピーディーでもあり 、非常に見応えのある展開であった。最後まであきらめずに筑波大学は声を出し 、走り続けたが、負けじとHC名古屋も声を出して走りつづけ、観客のどよめく プレーもあり、結果はともあれ魅了させるゲームであった。 女子1回戦 三重バイオレットアイリス 22 (11- 7, 11-12) 19 洛北高校 竹中のカットイン、高山と乾のロングシュートで洛北高校リードで前半が始まる が、三重のGK毛利が洛北高校のシュートをことごとく阻止して、三重が守りの ペースをつかむ。洛北高校も運動量の多いDFで三重の攻撃を懸命に防いでいた が、体格差に勝る三重のポストプレーに圧倒され、逆転を許し、前半は4点差リ ードで折り返す。後半はDFを高めにしてより守りを重視した洛北高校は、相手 の退場もあり、2点差まで詰め寄るも、同じく守りを固めた三重も「守って速攻」 で確実に得点を重ね、後半20分には7点差まで広げる。しかし、諦めない高校 生はそこから、塩見、竹中、乾の7mスローで点差を縮め、キャプテン田邉のカ ットインシュートでついに再び2点差までつめよる。最後まで目の離せない勝負 となったが、伏見の確実な得点で三重が勝負を決めた。 女子1回戦 東京女子体育大学 29 (13- 9, 16-13) 22 香川銀行T・H 両チームとも先制点がなかなかとれず、前半2分、張の得点で東女体が先制。 香川銀行は前半7分に速攻で米田が得点すると、たてつづけに得点し、前半13 分で逆転した。しかし、18分に9番、10番の2名が同時に退場となり、そこ から張のカットイン、澤田の速攻、稲葉のステップシュートで得点を重ねた東女 体が再び逆転。香川銀行も負けじとキャプテン山村のポストにボールを集め、ポ ストプレーで得点し、一進一退の攻防となった。しかし、ポストへのパスを読み 切った張と稲葉のインターセプトからのドリブル速攻により、東女体がつきはな しにかかり、前半は13−9の東女体4点リードで折り返す。後半は出だしか ら稲葉の3連取によってゲームのペースを握った東女体が香川をつきはなし、 GK表寺のナイスセーブも連発して、後半15分で東女体が10点差までひろげ る。タイムアウトをとって、たて直しをはかった香川銀行は、木目平の退場もあ り、点差を縮めにかかる。ところが後半22分、香川銀行9番が3回目の退場と なり失格。それでもルーズボールへの執着心をみせ、なかなか点差を広げさせな い。しかし、最後は東女体も一歩も譲らず、7点差をつけて2回戦に駒を進めた。
第1日目(12月20日(木)) 男子1回戦 早稲田大学 42 (24-13, 18-15) 28 HC秋田 立ち上がりは、手の内をさぐり合う静かな展開となった。HC秋田はロング シュートで着々と加点。一方早大は速攻とサイドへの展開で加点。前半15分あた りで早大がDFのプレスをかけ、試合の流れが変った。HC秋田は早大のプレス でイージーミスが目立ち始め、このミスから早大は着々と加点し、徐々に点差を 広げて行った。 後半になっても、HC秋田の攻撃に変化はなく、早大の速攻と、野村の強打が 目立った。 日本体育大学 44 (21-12, 23-17) 29 トヨタ自動車 試合開始から日体大が速い速攻やクイックスタートで着実に点を重ね、前半十 分で9対3とリード。その後トヨタ自動車はGK佐藤、ポスト栗崎、右45°の 光増の活躍で一時は3点差まで縮めた。しかし前半残り10分でトヨタ自動車は 2名が退場、その間に日体大が7連取し、前半を21対12で折り返した。 後半に入っても、日体大の速攻のスピードは緩むことなく、また、棚原のパワ フルなロングシュート等で点を積み重ね、44対29で日体大が1回戦を突破した。 筑波大学 50 (18-17, 32-14) 31 北陸高校 北陸高校のメガホンによる声援が会場にひびくなかスローオフ。出足は両チー ムともに落ち着きがあり、開始5分では3−2のロースコア。しかし筑波20番 の退場をきっかけに北陸高校の守りが機能しはじめ、速攻で、北陸高校が連取。 逆転をゆるした筑波大学は、タイムアウト後に4年生をコートに立たせ連取をす るが再逆転には及ばず、GK12加藤を中心に守りを固め、7番小川のポストを 中心に攻めを安定させた北陸高校が点差をひろげる。しかし、北陸高14番の退 場をきっかけに筑波大学の反撃がはじまり、筑波大GK16久保が好セーブを連 発して、ついに前半28分で同点に追いつく。 逆転のシュートを決めたキャプテン10番がエキサイトしてしまい、失格とな り、不安を残しての後半となった筑波大学は、6番銘苅を中心に北陸高校のポス トプレーを徹底的に封じて守りきり、速攻で連取して後半15分に10点差まで 広げ、大学生と高校生の違いをみせつける。ポストを封じられた北陸高校は14 番杉本の意地のロングシュートや1対1、DFラインを高くあげて全員で動く DFでおいすがるが、筑波大学は安定したDFをまったくくずさず、確実に点差 をかさね、後半だけで30点以上得点した筑波大学が高校生のチャレンジをはね のけた。 日本大学 27 (10-11, 17-14) 25 ホンダ熊本 ホンダ熊本熊本のスローオフで始まった試合は、日大が高い3:3のDFで、 ホンダ熊本のOFにプレッシャーをかける。ホンダ熊本も、昨年まで日本リーグ に在籍していた巧者ぞろいで、日本大DFをくぐり抜けシュートまで継げるが、 GKの好守もあり、得点に結びつかない。一方、日大は、ホンダ熊本のミスを拾 い、速攻を繰り出すが、ノーマークシュートをイージーに外し、得点を積み重ね られない。前半はロースコアの10対11でホンダ熊本リードで終えた。 後半に入ってもゲームの様子は変らず一進一退で進んで行った。後半15分過 ぎからは、徐々にホンダ熊本の動きが悪くなり、日大がリードを奪う展開となっ た。20分にホンダ熊本プレーヤーの失格をキッカケとして、日大が徐々に差を 広げ、残り5分には25対21と日大リードとなった。残り2分を切ってホンダ 熊本もプレスを仕掛けるが、時すでにおそく、27対25で試合終了となった。 全体にミスの多い大味な試合であった。
男子・勝ち上がり表
女子・勝ち上がり表