< 第2回男子アジアビーチハンドボール選手権 試合結果>
◆6/28(木)
イラン 2 (15- 3, 15- 5) 0 日本
(1勝1敗) (2敗)
≪戦評≫
夕方18時開始。本日も地元の方が大勢集まっていて現地テレビ局の中継も入る。イランはおそらくナショナルチームだと思われ、メンバーも変更してきている。また、地元開催と言う事もあり、観客の大きな声援を受け、気合十分で臨戦。日本は、完全にアウェーの上に国際経験に乏しいため、緊張はピークを迎えるが、今までのトレーニングの成果をぶつけようと気持ちを高めて臨む。
試合開始からイランは徹底してピルエットシュートを狙ってくる。しかし、日本の高い位置でのプレス、オールコートマンツーマンなど、老沼、安藤を中心としたディフェンスシステムが功を奏し、2点シュートを阻む場面が多かった。イランのディフェンスはパキスタン戦の日本の攻撃を研究しており、引き気味でありながら、キーパーのエース松本へのマークを徹底し、両45度へのパスも高い身体能力を生かしカットや早い寄りでシュートを打たせてくれない。センター、両45度が厳しいため、ポストへのスカイパス、速攻などで反撃を試みるが、結局はポスト小林の3点のみで、3-15で1セット目は終わる。
2セット目も状況はまったく変わらず、ディフェンスは高い位置で何とか踏ん張るがイランもピルエットシュートで応酬。オフェンスは、イランのディフェンス陣を崩しきれず、キーパー松本も果敢にシュートを狙うが、惜しくもゴールを捕らえない。ポスト小林へのスカイパスで対抗するも得点差は縮まらない。しかし、最後の最後まで諦めず、ラスト数秒で45度大野が渾身のシュートを決めるが、そこまで。結果、5-15で2セット目が終了。セットカウント0-2で敗北したが、ピルエットシュートを練習せずにきた我々としては特にオフェンスにおいて大きなハンディを負うこととなった。それでも、練習してきたスカイプレーやフォーメーションプレー、ディフェンスシステムは十分に通用した。これら戦術部分では日本の方が先進的でよく研究していたと言える。≪出場者≫ 小松,土田,小林,茂幾,老沼,安藤,大野,松本
≪得点≫ ・前半・・・小林3点
・後半・・・小林4点、大野1点
◆6/27(水)
パキスタン 2 (18- 4, 12-14, 6- 5) 1 日本
(2勝) (1敗)
≪戦評≫
夕方19時開始。本日も地元の方が大勢集まっていて現地テレビ局の中継も入る。
2m近い長身をそろえたパキスタンとの平均身長差は10cm以上。先制点はパキスタンのピルエットシュート。日本はスピードやフォーメーションプレーで応戦するが、オーバーステップやブロッキングを取られ、波に乗れず。相手は執拗なまでのピルエットシュートの応酬。キーパー松本のシュートと小林のスカイシュートのみで、相手の身長を生かしたデフェンスの壁を崩せず、1セット目は得点が伸びない。終盤からは次のセットのことを考慮し、様々なプレーを試す。結果的に4−18と大差がつくが、得点差ほどの実力差はないと感じる。
2セット目は、相手のディフェンスが引き気味なことを考慮し、キーパーのエース松本がセンターからクイックシュート、ランニングシュート、ロングシュートと立て続けにシュートを決める。ディフェンスもキーパーへのマンツーやオールコートマンツーなど老沼、安藤のスピードと持久力により、システムが見事に稼動し終止先行する。相手は強引にピルエットに固執するが、追いつかない。終盤、松本にマークが集まり始めると、ポスト小林へのスカイや、45度土田の華麗なループシュートなどで確実に点を重ねる。結果、14−12で一度も追いつかれることなく逃げ切る。
ショットアウトでは、5人中4人、うち茂幾がピルエットを決め、5点とするが、キーパー小松のファインセーブも及ばず、相手の3人にピルエットを決められ結果5−6で惜敗した。
イランもパキスタンも体格を生かしたピルエットシュートが主流の攻撃に徹している中、日本はスピードや頭脳を生かした、フォーメーションプレー、スカイプレーなどで、観客やハンドボール関係者から大きな声援を得た。
≪出場者≫ 小松,土田,小林,茂幾,梅津,老沼,安藤,松本≪得点≫ ・前半・・・松本2点,小林2点
・後半・・・松本10点,小林・土田2点
・ショットアウト・・・茂幾2点,土田・老沼1点,松本1点
◆6/26(火)
パキスタン 2 (12-14, 18-14, 8- 6) 1 イラン
(1勝) (1敗)