試合結果
最終順位
1位 韓国(3勝) 2位 中国(2勝1敗) 3位 日本(1勝2敗) 4位 カザフスタン(3敗)
日 本 41 (20-12, 21-10) 22 カザフスタン (1勝2敗) (3敗)
【戦評】
長身のシューターとポストがいるカザフスタンとの試合は、非常に難しい試合になることも予想された。佐久川の速攻、坂元のポストプレーの2連取でゲームは始まり、10分で8-3とリードした。田中(美)がマンツーマンされるが、準備していたシステムを使いながらコンスタントに得点し、20対12で前半を終了した。前半に問題の出ていたポストをよりコンパクトな6:0DFで対応し、後半も集中力を切らさず、組織的に攻撃を重ね、41対22で勝利した。速攻時のテンポの変化、攻撃での組織的な展開からのコンビネーションが機能し、さらに前日に追加したダブルポストの展開など、練習で行われたことが試合に反映されたゲームであった。
この大会のベスト7に田中美音子が選ばれた。センターとしてリーダーシップを発揮し、自らもシステムの中で効果的に機能した田中はMVPも獲得した。
〈得点〉長野6,田中(美)・坂元5,水野・小松・佐久川・大前・金城4,
早船・谷口2,東濱1
韓 国 27 (14-12, 13-14) 26 中 国 (3勝) (2勝1敗)
日 本 23 (13-19, 10-12) 31 韓 国 (2敗) (2勝)
【戦評】
前半、韓国はフェイントを生かしたパラレルのプレーを展開する。日本はそれに対し、コンパクトな6:0DFで、相手のプレーに余計な反応をせず、ポイントとなるプレーをコンタクトし止めることで成功する場面もあったが、前に出られずに得点を許す場面が目立った。攻撃では、藤井のロング、田中(美)のカットインなどで20分まで10-11、長野のロング、カットインなどで25分まで13-16とついていくが、残り3分で速攻を含め3連取され、6点差で前半を終了した。後半の出足で3連取されるが、田中(美)の3連取、相手の退場で日本のペースとなる。日本は再三チャンスを作るが、シュートを外し点差が縮まらず、31-23で敗退した。
〈得点〉田中美8,谷口・長野3,小松・坂元・藤井2,水野・佐久川・金城1
中 国 34 (17-10, 17- 8) 18 カザフスタン (2勝) (2敗)
韓 国 39 - 16 カザフスタン (1勝) (1勝)
日 本 27 (15-18, 12-11) 29 中 国 (1敗) (1勝)
【戦評】
中国の広州で行わるアジア選手権の初戦は、オリンピックを控え、意気の上がる地元中国との戦いであった。中国とは昨年12月の世界選手権でも対戦しており、34対29で敗れている。前半の出足、勢いで圧倒しようとする中国に速攻で2連取されるが、坂元のポスト、田中(美)の速攻で追いつき、一進一退の展開となる。日本の6:0DFに対しポストのフロントスクリーンを利用し、ロングシュート、カットインで得点する中国に、日本は多彩な攻撃から7mスローを獲得するなどして応戦する。しかし、徐々に中国優勢となり、前半の残り10分で4点差をつけられる。ここで、コンビネーションからの長野のロングシュート、田中(美)のカットインシュートの連続で踏ん張り、中国について行きながら3点差で前半を終了した。
後半も、15分過ぎに3度4点差をつけられ場面があったが、田中(美)のリードから組織的に攻撃を継続する中で両利きの長野の巧みなシュートなどで得点し、1点差まで追い上げた。中に集まり押し込みながらロングシュートを狙う中国の攻撃に対する防御を修正し、GK田中(麻)の好守とともに粘り強く守るが、残り7分、7mスローを獲得され、東濱が退場。25-27と2点差をつけられる。ここで、後半から出場の左腕藤井がサイドからの回り込みシュートで得点。中国のカットインで再び2点差とされるが、残り40秒、コンビネーションから再び藤井のロングシュートで1点差。最後にオールマンツーでボールを奪いに行くがポストで得点され2点差で惜敗した。
〈得点〉田中美8,長野5,坂元・金城・藤井3,谷口・東濱2,水野1
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