<第57回全日本総合ハンドボール選手権大会>


<男子・試合結果>  <勝ち上がり表

    試合会場:福井県営体育館

1日目(12月21日(水)) 2日目(12月22日(木)) 3日目(12月23日(金)) 4日目(12月24日(土)) 5日目(12月25日(日))




第5日目(12月25日(日))



  ▽決勝



   大崎電気 38 (18-16, 20-16) 32 大同特殊鋼  戦評  ランニングスコア 

  (大崎電気は16年ぶり9度目の優勝)







第4日目(12月24日(土))



  ▽準決勝



   大崎電気    41 (20-14, 21-16) 30  トヨタ車体    戦評  ランニングスコア



   大同特殊鋼 35 (16-14, 19-12) 26  湧永製薬      戦評  ランニングスコア



      ※ランニングスコアは、12/25 13:20に修正しました。





第3日目(12月23日(金))



  ▽準々決勝



   大崎電気    34 ( 8-15, 16-14) 29  北陸電力        戦評 

   トヨタ車体 36 (12-17, 24-17) 34  ホンダ          戦評 

      湧永製薬   28 (14-10, 14-16) 26  トヨタ紡織九州  戦評 

      大同特殊鋼  35 (17- 8, 18-19) 27  ホンダ熊本      戦評 





第2日目(12月22日(木))



  ▽2回戦



     北陸電力    34 (14-12, 20-14) 26  早稲田大学  戦評 

      トヨタ車体   33 (20- 8, 13-13) 21  筑波大学    戦評

      トヨタ紡織九州 41 (22- 7, 19-14) 21  大同クラブ  戦評

   ホンダ熊本   53 (19-22, 18-15) 47  日本大学    戦評

                         (4-4 延一 3-3)

                         (6-1 延二 3-2)







第1日目(12月21日(水))



  ▽1回戦



      早稲田大学 46 (24- 9, 22-13) 22  HC岡山      戦評

      筑波大学   27 (12-15, 15-11) 26  興南高校      戦評

      大同クラブ  31 (20- 6, 11-18) 24  日本体育大学  戦評 

      日本大学    36 (16-11, 20- 7) 18  トヨタ自動車  戦評


<戦 評>





第5日目(12月25日(日))



  ▽決 勝



     大崎電気 38 (18-16, 20-16) 32 大同特殊鋼 



     「大崎電気、闘志あふれるプレーで、16年ぶりの優勝!」

                                         

     大同・白、大崎・宮崎のシュートがそれぞれ鮮やかに決まり、序盤から接戦の様相

       を見せる。しかし、大同、GK高木の連続ファインセーブから、白、趙、末松のスリ

       ークロスからステップ、ブラインドシュートなど多彩な攻め方が出て、9分過ぎには

       5点差まで点差が広がった。

         たまらず、チームアウトを取った大崎はここから流れをつかみ、12分過ぎには2

       点差まで詰め、6−8。しかし、スピードとテクニックを駆使し、末松、白の連続ジ

       ャンプシュートから大同は一気に引き離しにかかる。

         一進一退を繰り返す中、大崎・岩本の3連続、豊田の2連続得点でついに22分過

       ぎに同点。ペースをつかむ大崎はそのまま走り、前半2点差をつけてリードした。



         後半、大同は速い攻めから3分過ぎに同点に追いつく。互いにシュートを放すも両

       キーパーが体を張ってシュートを止め、どちらに転んでもおかしくない展開となる。

         しかし、10分過ぎから徐々に大崎が宮崎のシュートなどで、16分過ぎには7点

       差がついた。大同はクイックスタートなどから再び流れに乗り、一時、3点差まで迫

       るが、シュートミスや大崎、GK濱口の好セーブ連発で試合は大崎ペースとなった。

       結局、6点差で大崎が勝利した。




第4日目(12月24日(土)) ▽準決勝   大崎電気 41 (20-14, 21-16) 30 トヨタ車体 「大崎電気、順当に勝ち進む!」                                               両チームともに開始からクイックスタートを仕掛けるスピーディな展開となった。 開始2分すぎまで両チーム得点が無かったが、先制したのはトヨタ車体、21番・     鶴谷の豪快なミドル。 対する大崎電気は19番・猪妻が速攻を決め、序盤はシーソーゲームとなる。 しかし、19分過ぎ、大崎電気が21番・宮崎のステップシュートで3点差とすると、 5番・中川、2番・豊田の連続得点で一気に差を5点まで広げる。 トヨタ車体もタイムアウトで流れを変えようとするが、そこからは一進一退の攻防 が続き、結局前半は6点差で大崎電気のリードで終わる。 後半、なんとか巻き返しを図りたいトヨタ車体だが、ミスが続き、逆に大崎電気は 猪妻、8番・岩本らの連続得点で一気に差を10点まで広げる。 後半10分、トヨタ車体はタイムアウトをとり、7番・野村を中心に攻撃を仕掛け るが、大崎電気の固いディフェンスを崩すことは出来なかった。 大崎電気は、最後まで手を緩めることなく攻め続け、見事に決勝進出を決めた。
  大同特殊鋼 35 (16-14, 19-12) 26 湧永製薬 「パワープレーで明暗の差。大同特殊鋼が湧永製薬を振り切る。」                                               伝統の両チームによる一戦。湧永は山口、杉山といった大型選手を並べた0−6D F。大同は低めの1−2−3DFから速いプレスを仕掛ける。どちらも堅い守りで前 半10分まで3−3のロースコア。緊迫感に満ちた序盤となったが、ここまでに両チ ームとも3枚のイエローカードを使い、退場者が出ることは必然となった。 試合が動いたのは15分過ぎ。湧永の退場時に大同は速攻と白の強打で10−7と し、3点差となる。その後、大同の対常時には湧永は山中、、小沢の両サイドシュー トで追いすがるが、大同が趙の1対1や渡久川のポストプレーで踏ん張り、点差が詰 まらない。結局、16−14と大同リードで前半を終了。湧永・坪根のファンセーブ    が光った。 後半立ち上がり、湧永・小沢の連取で同点となるも、大同はDFのプレスとGK高 木の好技もあって速攻につなげ、セットDFでは白、趙の個人技で着実に加点。 10分には25−19となる。その後も大同に退場者が連続して出るが、湧永は連続 得点が出来ないまま時間が経過。終盤に大同が7連続得点。最後まで走りきった大同 特殊鋼が35−26で決勝進出を決めた。



第3日目(12月23日(金))



  ▽準々決勝



     大崎電気   34 (18-15, 16-14) 29  北陸電力 



     「北陸電力、一歩及ばず。大崎電気競り勝つ」



     北陸電力、3番・神田のロングシュートが決まり、北陸電力が先制するが、すかさ

       ず大崎電気も2番豊田が速攻を決め同点に追いついた。クイックスタートを仕掛ける

       大崎電気に対して冷静なプレーで着実に得点を重ねる北陸電力が10分過ぎに5番・

       桜井、6番・前田の連続得点で3点のリードをつけた。



         このまま突き放そうとする北陸電力に対して、大崎電気は20分過ぎ豊田のスカイ

       プレーで同点に追いつくと21番・宮崎のミドルシュートで逆転し、粘る北陸電力に

       3点差をつけて前半を終えた。



         後半開始直後、宮崎の連続シュートで勢いをつけた大崎電気が徐々に主導権を握り

       始め、後半20分過ぎには10点の差をつけた。

         必死に食い下がる北陸電力も21番・GK有江の好セーブから前田、桜井の連続得

       点で5点差まで攻め寄るが、大崎電気、12番・GK濱口の好セーブを中心とした堅

       い守りで、結局、大崎電気が勝利を飾り、準決勝進出を決めた。




   トヨタ車体 36 (12-17, 24-17) 34 ホンダ    「トヨタ車体の勝利への執着が劇的な逆転勝利を呼び込む」      前半2分過ぎにホンダの先制に始まり、気合十分のホンダがトヨタ車体の攻撃を堅     いディフェンスを全く寄せ付けず、15分過ぎまで得点を許さず、10−0まで点差     を広げた。トヨタ車体の初得点はセンターのミドルシュート、そこからリズムを変え、     クイックスタートを多用し、スピードを出し、ホンダに迫るもつまらないミスで点差     はなかなか縮まらない。      互いにファールを繰り返し、退場者が出て、そこをすかさずトヨタ車体が付け入り、     前半5点差まで追い上げた。後半動きの良くなったトヨタ車体が前半のうっぷんを晴     らすかのように9連続得点で一気に逆転。両チームのキーパーのファンセーブや体を     張ったディフェンスで一進一退を繰り返す。      クイックスタートを仕掛けるホンダに対し、センタークロスからのミドルシュート     を繰り出すトヨタ車体との見ごたえのある攻撃の応酬となった。互いに退場者を出す     も気合にあふれるプレーで互いに一歩も譲らず、しかし、残り3分でトヨタ車体が2     点差とし、最後はスピードで押し切った形となった。すばらしい試合であった。
湧永製薬   28 (14-10, 14-16) 26 トヨタ紡織九州    「トヨタ紡織、7人攻撃。湧永逃げ切る。」      前半25分までは、7mスローのミスなどでリズムに乗れない湧永に対し、速攻な     どで得点を重ねるトヨタ紡織と一進一退の攻防が続いた。しかし、トヨタ紡織の26     分過ぎからの3回退場者に生じ、湧永はポストプレー・山口の3連取で前半を14−     10でリードして折り返した。      後半は、両GKの好セーブでなかなか得点を重ねられなかった両チームだったが、     湧永が速攻などで10分までに8点差までリードを広げた。      しかし、湧永のディフェンスファールで退場者が多くなり、コートプレーヤー4人     になるなど、20分にはトヨタ紡織に1点差まで詰め寄られた。      その後、トヨタ紡織はGKを下げコートプレーヤー7人攻撃を仕掛けるなど粘った     が2点差でタイムアップ。お互いスピーディーな攻め方が好試合につながった。
大同特殊鋼 35 (17- 8, 18-19) 27 ホンダ熊本    「地元福井出身、高木の好セーブとエース白の前半だけで10得点の活躍で、     大同特殊鋼、初戦上々の滑り出し。」       前半立ち上がり、大同特殊鋼の3連続得点で試合の幕が開いた。対するホンダ熊本      は、池辺らの得点で食い下がり前半10分を終えた時点で、5−4と大同特殊鋼がリ      ード。白、趙、末松のミドルシュートを中心に攻撃を組み立てていく大同特殊鋼に対      し、ホンダ熊本は早いパス回しからダブルポストに移行し、大同特殊鋼のディフェン      スをかく乱していく。地元・福井出身、大同特殊鋼GK高木、ホンダ熊本GK・藤田      の再三の好セーブもあり、一進一退の攻防が続く。       しかし、前半18分過ぎから大同特殊鋼が堅いディフェンスから速攻につなげ、ジ      リジリと引き離し、前半を17−8で折り返した。       後半は、立ち上がりから点を取り合う展開が続いた。試合が動いたのは後半14分。      大同特殊鋼がホンダ熊本、本多の3回目の退場、失格などもあり、5連続得点をあげ、      30−19と突き放しに掛かる。       20分過ぎにはエース白を温存。その直後、ホンダ熊本は米満のシュートなどで5連      続得点を挙げ、31−25と食い下がる。しかし、結局、武田や趙などのカットインで      コンスタントに得点を挙げた大同特殊鋼が35−27でホンダ熊本を振り切った。



第2日目(12月22日(木))



  ▽2回戦



     北陸電力    34 (14-12, 20-14) 26  早稲田大学 



     「北陸電力、粘りの勝利!」



         前半開始50秒、早稲田大学の9番前里のミドルシュートで先制点を奪った早稲田

       だが、北陸電力もすかさず、2番高橋が同点のシュートを決める。早稲田は、激しい

       ディフェンスで北陸電力にプレッシャーをかけるが、北陸電力も3番神田を中心に多

       彩な攻撃で前半は終始、一進一退の攻防が続く。

         前半20分過ぎには北陸電力から2人の退場者を出すが、GK安藤の好セーブ等で

       前半を2点差リードで折り返す。



         後半も北陸電力の神田がロングシュートを決めると、早稲田も前里のミドルシュー

       トで返し、12分過ぎまで2点差は変わらなかったが、18分過ぎ北陸電力ポスト6

       番前田のループシュートで、この試合初の4点差をつけると、そこから一気に高橋、

       8番杉山の速攻で北陸電力がペースをつかみ、最後は懸命に食い下がる早稲田に8点

       差をつけて勝利した。



         地元開催となる北陸電力にとって、幸先の良い勝利と言えるのではないか。




トヨタ車体   33 (20- 8, 13-13) 21 筑波大学 「トヨタ車体、スピードとパワーで圧倒」 前半1分過ぎトヨタ車体の鮮やかなサイドシュートで先制。筑波大学も負けじと 1点を返し、試合が進む。トヨタ車体はシュートミスが続くが、堅い守りで筑波大 学の攻撃を封じ、徐々に点差が広がっていった。 22分、25分と相次いで退場者を出した筑波大学は流れに乗れず、逆にトヨタ 車体はセンターの飛ばしパスやずらしから両サイドの切れのあるサイドシュートが サイドネットを揺らした。 後半開始早々より、筑波大学のディフェンスのリズムが良くなり、パスカットか ら速攻へ持っていくが、ゴールキーパーのナイスセーブが続き、なかなか点差が縮 まらない。トヨタ車体はスピード、パワーを生かしたロングシュート、サイドシュ ートが前半同様にさえ、筑波大学を圧倒した。 残り10分、筑波大学は立て続けに速攻を決め、トヨタ車体との点差を縮めるが 時すでに遅しの感があり、トヨタ車体も社会人としての意地が垣間見えた試合であ った。
トヨタ紡織九州 41 (22- 7, 19-14) 21 大同クラブ 「トヨタ紡織が機動力を駆使して快勝」 日本リーグ経験のあるベテランを揃えた大同クラブがエース冨本のミドルシュート で先制するも、トヨタ紡織のマンツーマン気味のプレスDFを攻めあぐね無理なパス やシュートで速攻を許す。 トヨタ紡織は呉相民の1対1から大同の1線DFを揺さぶり、速攻と合わせて8連 続得点。たまらず大同がタイムアウトを取り、その後、冨本、金子の巧打や藤井のポ ストプレーを絡めて応戦するが、攻防の様相は変わらず、早いボール回しから藤山の 1対1や阪のポストプレーで着実に加点したトヨタ紡織が22対7の大量得点差で前 半を制した。 後半、大同クラブは藤井のポストプレーなどでDFを崩し、退場を誘うが、1対1 の局面でどうしてもマークを振り切れず、ミスを連発する。対するトヨタ紡織は、G K谷川の堅守やボールカットから速攻を展開し、後半10分で点差を20に広げ、チ ームの核である呉を温存。 その後、若手のスピードとベテランの巧技といった様相で、試合が進み最終41− 21のスコアでトヨタ紡織が快勝した。 平均年齢差約10才というハンディにも試合を投げず、闘った大同クラブの姿勢に 好感が持てた。
ホンダ熊本   53 (19-22, 18-15) 47 日本大学 (4-4 延一 3-3) (6-1 延二 3-2) 「日本大学、健闘するも一歩及ばず。ホンダ熊本辛勝!」      日本大学13番・下田のサイドシュートで始まりホンダ熊本は、14番松本のサイ     ドシュートで追いつく一進一退の攻防。前半10分過ぎまではシーソーゲームだった。 しかし、日本大学は7番・門山のロングシュートをきっかけに徐々に日本大学がペ     ースをつかむと、じわじわと差を広げ25分には日本大学、10番・永田が速攻を決     め、このゲーム最大の5点差をつける。 ホンダ熊本も意地を見せるが、日本大学のアグレッシブなディフェンスの前になか なか点差を詰めることができないまま、3点のリードを許し前半を終えた。 後半も勢いに勝る日本大学は4番・村田のサイドシュートなどで一時、8点差をつ     けリードする。巻き返しを図るホンダ熊本は早いパス回しから多彩な攻撃で徐々に流 れを取り戻し、18分、14番・松本のペナルティシュートでとうとう同点に追いつ     く。 その後は競り合いとなり、同点のまま延長を迎えた。延長戦でもお互い一歩も譲ら ず第2延長まで試合はもつれたが、最後は地力に勝るホンダ熊本が粘る日本大学を振 り切り、辛くも勝利を収めた。



第1日目(12月21日(水))



  ▽1回戦



      早稲田大学 46 (24- 9, 22-13) 22  HC岡山



   「早稲田大学、堅いディフェンスからの速攻と多彩な攻めが光る。」



     前半スタート直後、早稲田は前里のミドルシュートを皮切りに速攻、セットと確実に

    得点を重ねた。一方、HC岡山は立ち上がり、早稲田の堅いディフェンスを崩すことが

    出来ず、なかなか得点に結びつかなかった。

     早稲田は堅いディフェンスから速攻や切れのあるフェイント、高い打点からのロング

    が決まり、前半24−9で折り返した。

     後半を早稲田は、足を使った多彩な攻撃で着実に得点を重ねていった。

     HC岡山も足を使い早稲田のディフェンスをかわし、シュートチャンスを作るが、早

    稲田GK横山の好セーブによりペースを変えることが出来ずに終わってしまった。





  
  筑波大学  27 (12-15, 15-11) 26 興南高校    「高校王者・興南、学生王者・筑波の前に不敗伝説が幕を閉じる。」      高校男子ハンドボール界王者(3冠)・興南高校が学生チャンピオンに挑戦する注目     の一戦。ゲーム開始直後、筑波大19番山城(興南出身)が、貫禄の先制ゴール。     立ち上がりは、筑波と興南、パワーの差があるかに見えた。      しかし、興南はマイペースにゲームを展開。個々の強さでペースをつかんで前半中盤     には主導権をつかんで10−4.興南3番棚原、16番内田が場内を沸かす。     筑波はDFから少しずつ落ち着きを見せ、前半は15−12の興南リード。      何かが起こりそうな後半、筑波大が3番岩永、16番田中らの好プレーで本来のリズ     ムを徐々につかむ。大学生の激しいDFが興南のシューターを微妙に狂わす。     15分ついに筑波大が同点に。ここで、田中、内田両GKの好守が場内を盛り上げる。     しかし、筑波大は確実に加点してリード。      ここで、興南はタイムアウト。     黒島監督の「受身になるな」に背を押され興南は逆襲。27−26、筑波大リードのラ     スト5秒、興南7番東長濱のゴールを狙ったプレーは見事にゴールインかと思われたが、     判定はチャージ。熱戦は、場内のため息と共に幕を閉じた。
大同クラブ 31 (20- 6, 11-18) 24 日本体育大学    「日体大、まさかの敗戦」      早いボール回しから日体大が攻撃するも、大同クラブ日原の再三の好守で得点が伸び     ない。大同クラブはスローテンポながらも、ダブルポストのフォーメーションからサイ     ドシュート、ポスト、エース冨本のミドル等で確実に得点し、前半を20−6と大きく     離し前半を終了した。      後半に入り、日体大は東長濱のカットイン、地引の7mスロー、千々波のポスト、武     藤、地引の速攻などで連続得点するも退場者が相次ぎ、思うように得意の速攻で加点す     ることが出来ない。20分過ぎから、オールコートマンツーで大同クラブを揺さぶりに     かかり、追いつきかけるが日体大に退場者が相次いだ為に前半のビハインドが響き31     −24で日体大にとっては思わぬ敗戦となった。
日本大学 36 (16-11, 20- 7) 18 トヨタ自動車    「日本大学、大暴れ!」      学生リーグが日本リーグのチームを破るか?日大がトヨタ自動車に挑む。     立ち上がりは両チームとも激しいDFでなかなかシュートにつながらないが、先に日大     がペースをつかんで3−0。      しかし、トヨタは徐々にかみ合い7分過ぎには同点。ところが、沈黙を保っていたエ     ース内田のブラインドシュートが見事に決まるとここから、日大が再び勢いに乗って7     連取。日大がこの勢いをトヨタにぶつけて前半は16−11、日大リード。      後半も日大の勢いは停まらない。トヨタは福田のシュートで追いつこうとするが、日     大の司令塔・岩尾が素晴らしいゲームコントロール。思ったように差を詰められない。     トヨタの退場がさらに増える。勝負に行きたいトヨタのエース福田だったが・・・      日大の高めに出る激しいDFと門山、内田、岩尾の安定したコンビネーションが、最     後までゴールを死守するトヨタGK稲本を玉砕し、思いもよらぬ大差となった。      関東学生の雄・日本大学は厳寒の福井で大暴れの予感だ。

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