<第15回世界女子ジュニア選手権>
試合結果 第1日目(8月1日(月)) 第2日目(8月2日(火)) 第3日目(8月3日(水))
第4日目(8月4日(木)) 第5日目(8月5日(金)) 第6日目(8月6日(土))
第7日目(8月8日(月)) 第8日目(8月9日(火)) 第9日目(8月10日(水))
第10日目(8月12日(金)) 第11日目(8月13日(土)) 第12日目(8月14日(日))
予選リーグ星取表 決勝ラウンド星取表 順位決定ラウンド星取表
<決勝戦> ロシア 30 (14-15, 16-10) 25 ノルウェー (T-H;1位) (T-H;2位)
<3位決定戦> 韓 国 28 (13-12, 15-11) 23 ハンガリー (U-H;1位) (U-H;2位)
<5−6位決定戦> デンマーク 32 (17- 9, 15-11) 20 セルビア・モンテネグロ (T-H;3位) (U-H:3位)
<7−8位決定戦> クロアチア 38 (18-14, 20-16) 30 ポーランド (T-H;4位) (U-H:4位)
<9−10位決定戦> ブラジル 30 (13-12, 17-12) 24 日 本 (T-H;5位) (U-H:5位)
【戦評】
序盤、点の取り合いの互角の闘いになり、9分に5−4。ブラジルは高い身体能力で日本のオフェンスのドリブルを巧みにカットし、攻撃の目を摘む。日本ディフェンスも5−1でトップの横嶋が攻撃を分断し、ミスを誘う。25分過ぎまで山下詩のジャンプシュート、野路のサイドシュートなどで一進一退の展開となる。残り4分で1点リード、相手のバックプレーヤーが2分間退場となり突き放すチャンスと思われたが、逆に2点奪われ、12−13で前半終了。後半立ち上がり、テクニカルミスが出るが、GK下地の好セーブで相手にペースを渡さない。中盤盛り返し、残り8分まで吉田のポストシュート、細木の7mスロー、大城のジャンプシュートなどで互角の展開。ここから再びミスが出て一気に突き放される。再三のチャンスをシュートミスでつぶしたのが響き、最後の試合を勝利で飾れなかった。
<得点>山下詩6,大城4,細木・野路3,吉田・石立・荒木2,小松・横嶋1
<13−14位決定戦> 中 国 30 (16-12, 14-16) 28 リトアニア (U-P;1位) (T-P:1位)
<15−16位決定戦> アンゴラ 36 (18- 9, 18-13) 22 チェコ (T-P;2位) (U-P:2位)
<準決勝> ノルウェー 27 (13-10, 14-12) 22 韓 国 (T-H;2位) (U-H:1位) ロシア 25 (11-11, 14-11) 22 ハンガリー (T-H;1位) (U-H:2位)
<11−12位決定戦> スペイン 35 (14-13, 21-11) 24 ウクライナ (T-H;6位) (U-H:6位) <17−18位決定戦> フランス 32 (15-15, 17-13) 28 スウェーデン (U-P;3位) (T-P:3位) <19−20位決定戦> チュニジア 26 (14-10, 12-15) 25 アルゼンチン (U-P;4位) (T-P;4位)
<決勝ラウンド T-Hグループ> ブラジル 34 (15-12, 19-19) 31 スペイン (1勝4敗) (1勝4敗) デンマーク 30 (11-17, 19-12) 29 クロアチア (2勝3敗) (2勝3敗) ロシア 32 (19-14, 13- 8) 22 ノルウェー (5勝) (4勝1敗)
<決勝ラウンド U-Hグループ> 日 本 24 (11-10 , 13- 9) 19 ウクライナ (1勝4敗) (5敗)
【戦評】
思い切りのよいジャンプシュートを石立,山下詩が決め、2−0とリードする。引き気味の6−0ディフェンスからクロスアタックを狙う日本をウクライナは攻め倦む。ウクライナは速攻への意識を強く持ち、連続で仕掛けるが、GK下地が3連続でセーブする活躍。中盤テクニカルミスから1度リードされるが、小松の強い仕掛けから大城・山下詩のジャンプシュートが連続で決まり、一進一退の展開になる。
後半、吉田の速攻などで4連続得点して突き放しペースを掴んだ日本は、大城の多彩な攻撃と荒木の速攻など、取られたら取り返す落ち着いた会心の試合運びで勝利した。攻守にわたって終始強気の姿勢が決勝ラウンド初勝利の勝因で、チーム全員で9位ー10位決定戦の切符を手にした。
<得点>大城11,山下詩6,荒木2,吉田・山下裕・石立・横嶋・佐師1
ポーランド 30 (13-16 , 17-14) 30 セルビア・モンテネグロ (2勝1分2敗) (2勝1分2敗) 韓 国 26 (13-12,13-10) 22 ハンガリー (5勝) (4勝1敗)
<順位決定ラウンド T-Pグループ> リトアニア 28 (14- 7, 14-12) 19 スウェーデン (2勝1敗) (1勝2敗) アンゴラ 23 (13- 9, 10-13) 22 チュニジア (2勝1敗) (1勝2敗)
<順位決定ラウンド U-Pグループ> 中 国 32 (18- 7, 14-11) 18 チェコ (3勝) (2勝1敗) フランス 25 (12- 7, 13- 6) 13 アルゼンチン (1勝2敗) (3敗)
<決勝ラウンド T-Hグループ> ロシア 27 (15-11, 12- 8) 19 デンマーク (4勝) (1勝3敗) ノルウェー 35 (18-17, 17-12) 29 スペイン (4勝) (1勝3敗) クロアチア 32 (18-16, 14-14) 30 ブラジル (2勝2敗) (4敗)
<決勝ラウンド U-Hグループ> ハンガリー 28 (14- 9, 14- 7) 16 ポーランド (4勝) (2勝2敗) 韓 国 28 (13- 9, 15- 8) 17 日 本 (4勝) (4敗)
【戦評】
1−5ディフェンスの韓国に対し、サイドシュート、カットイン、ポストとバランスよく得点した。韓国のミスもあって、8分までに5−0とリード。ここから韓国のディフェンスはやや引き気味に守る。怪我で万全でないフローター陣が引き気味のディフェンスを攻めきれず、テクニカルミスを連続し、流れを渡してしまう。後半、山下詩のミドルシュートで先制。しかし前半からの流れを変えられず、連続でミスをしてしまう。韓国のオフェンスもミスを繰り返す場面があり、ここで差を詰めたかったが、野路のサイド、小松のカットインが散発的に決まるにとどまった。GK下地の奮闘もあって、韓国の得点を今大会最少に抑えることに成功したが、テクニカルミスが多く、集中力を欠いたオフェンスが課題となった。
<得点>大城4,野路3,山下詩・山下裕・石立2,小松・荒木・細木・佐師1
セルビア・モンテネグロ 32 (16-12, 16-10) 22 ウクライナ (2勝2敗) (4敗)
<順位決定ラウンド T-Pグループ> チュニジア 33 (15-21, 18-11) 32 リトアニア (1勝1敗) (1勝1敗) アンゴラ 27 (12-12, 15-11) 23 スウェーデン (1勝1敗) (1勝1敗)
<順位決定ラウンド U-Pグループ> 中 国 36 (19-10, 17- 7) 17 アルゼンチン (2勝) (2敗) チェコ 28 (10-12, 18-15) 27 フランス (2勝) (2敗)
<決勝ラウンド T-Hグループ> スペイン 32 (16-10, 16- 9) 19 デンマーク (1勝2敗) (1勝2敗) ロシア 40 (19- 5, 21-10) 15 ブラジル (3勝) (3敗) ノルウェー 34 (17-16, 17-14) 30 クロアチア (3勝) (1勝2敗)
<決勝ラウンド U-Hグループ> ポーランド 38 (18-16, 20-15) 31 日 本 (2勝1敗) (3敗)
【戦評】
大柄な選手を揃えるポーランドに序盤、プレスディフェンスをしかけるが、コンタクトした後振り切られ、5点差まで離される。ここからクロスアタックディフェンスにし、相手のテクニカルミスを誘い、大城、佐師の速攻で徐々に差をつめていく。25分、相手の退場を機に15−15に追いつくが、最後にミスから走られ2点差で前半を終了。
大城のステップシュート、カットイン、石立のカットインなどで、後半10分同点とした。中盤の勝負どころでのテクニカルミスもあり、ここからポーランドバックプレーヤーの体を活かした強引なカットインを再三許してしまう。日本も大城のステップシュート、速攻、カットインと多彩な個人技で健闘した。チームとしては今大会最高の31得点をあげたが、相手のバックプレーヤーのコンタクトプレーで退場を誘われるなど、差を詰めることができなかった。
<得点>大城12,石立5,山下詩4,荒木・野路・佐師3,山下裕1
ハンガリー 27 (17-13, 10-13) 26 ウクライナ (3勝) (3敗) 韓 国 37 (18-16, 19-12) 28 セルビア・モンテネグロ (3勝) (1勝2敗)
<順位決定ラウンド T-Pグループ> リトアニア 33 (17-13, 16-16) 29 アンゴラ (1勝) (1敗) スウェーデン 31 (15- 7, 16-16) 23 チュニジア (1勝) (1敗)
<順位決定ラウンド U-Pグループ> 中 国 24 (14- 7, 10-12) 19 フランス (1勝) (1敗) チェコ 26 (13-13, 13-10) 23 アルゼンチン (1勝) (1敗)
<Aグループ> リトアニア 29 (12-11, 17-17) 28 フランス (1勝3敗) (1勝3敗) ノルウェー 27 (12-11, 15-11) 22 デンマーク (3勝1敗) (3勝1敗)
<Bグループ> スペイン 31 (18-10, 13-16) 26 アンゴラ (2勝2敗) (1分3敗) ロシア 33 (13-12, 20-14) 26 クロアチア (4勝) (3勝1敗)
<Cグループ> 韓 国 36 (19- 7, 17-11) 18 アルゼンチン (4勝) (1勝3敗) ポーランド 33 (14-11, 19-15) 26 ウクライナ (3勝1敗) (1勝3敗)
<Dグループ> ハンガリー 20 ( 7-10, 13- 7) 17 セルビア・モンテネグロ (4勝) (3勝1敗) 日 本 26 ( 9-14, 17-11) 25 チェコ (2勝2敗) (1勝3敗)
*日本、予選リーグDグループ3位、決勝ランド進出
【戦評】
共に1勝2敗、日本は得失点の関係で勝たなければ決勝ラウンドに進出できない試合。地元・チェコサポーターの大声援の中でのゲームが始まった。立ち上がり日本は大事にプレーしようとすることが裏目となり、少し消極的なプレーを繰り返す。野路、佐師のシュートでくらいついていくが、中盤からチェコにペースを握られ、5点差で前半終了。後半jも立ち上がり3連取され、さらに苦しい展開となった。ここからフローター陣の縦への攻めが強くなり、石立のジャンプシュート、吉田、山下裕のポストシュートで差を詰めていった。終盤、相手の退場を機に課題だった数的優位な状況での攻防がうまく機能し、大城の7mスローで同点とした。残り3秒、石立のカットインシュートで勝ったと思われたがなぜか審判がフリースローの判定。フリースローから大城がカットインシュートを決め、大逆転で歓喜の瞬間を迎えた。
<得点>石立5,山下裕・大城・野路4,山下詩3,吉田・小松・佐師2
<Aグループ> ノルウェー 29 (17-13, 12- 8) 21 ブラジル (2勝1敗) (2勝2敗)
<Bグループ> ロシア 24 (14-11, 10-12) 23 中 国 (3勝) (1分3敗)
<Cグループ> ウクライナ 32 (17-11, 15-18) 29 スウェーデン (1勝2敗) (1勝3敗)
<Dグループ> セルビア・モンテネグロ 32 (16-13, 16-15) 28 チュニジア (3勝) (4敗)
<Aグループ> ブラジル 26 (16-10, 10-14) 24 フランス (2勝1敗) (1勝2敗) デンマーク 34 (19- 9, 15-12) 21 リトアニア (3勝) (3敗)
<Bグループ> アンゴラ 25 (14-14, 11-11) 25 中 国 (1分2敗) (1分2敗) クロアチア 33 (17-11, 16-15) 26 スペイン (3勝) (1勝2敗)
<Cグループ> スウェーデン 23 ( 9- 9, 14-11) 20 アルゼンチン (1勝2敗) (1勝2敗) 韓 国 31 (11-12, 20-11) 23 ポーランド (3勝) (2勝1敗)
<Dグループ> 日 本 27 (13-13, 14-10) 23 チュニジア (1勝2敗) (3敗)
【戦評】
180cmを超える強烈なバックプレーヤーをもつチュニジア。5-1ディフェンスのトップを守る横嶋の読みが冴え、強力なバックプレーヤーになかなかシュートを打たせない。日本はオフェンスの展開もよく、再三ノーマークのチャンスを作るが、ゴールポストに嫌われるなど、なかなか突き放せないまま同点で前半終了。後半立ち上がり、石立のミドルシュート、細木の7mスロー、佐師の速攻で一気に突き放した。その後はペースをしっかり守り、終盤少し追い上げられたが、GK下地のファインセーブもあり、会心の勝利を収めた。
<得点>石立・大城6,山下詩5,山下裕・荒木・細木2,小松・横嶋・野路・佐師1
ハンガリー 25 (15- 9, 10- 7) 16 チェコ (3勝) (1勝2敗)
<Aグループ> ノルウェー 29 (12-10, 17-17) 27 リトアニア (1勝1敗) (2敗)
<Bグループ> ロシア 30 (17-13, 13-12) 25 スペイン (2勝) (1勝1敗)
<Cグループ> 韓 国 32 (15-11, 17- 7) 18 ウクライナ (2勝) (2敗)
<Dグループ> セルビア・モンテネグロ 27 (13-13, 14-12) 25 チェコ (2勝) (1勝1敗)
<Aグループ> デンマーク 46 (20-13, 26-12) 25 ブラジル (2勝) (1勝1敗) フランス 20 (14- 7, 6-12) 19 ノルウェー (1勝1敗) (1敗)
<Bグループ> クロアチア 33 (19-19, 14- 8) 27 中 国 (2勝) (2敗) ロシア 31 (13- 8, 18- 8) 16 アンゴラ (1勝) (1敗)
<Cグループ> ポーランド 34 (18-12, 16-15) 27 スウェーデン (2勝) (2敗) アルゼンチン 19 ( 9-10, 10- 8) 18 ウクライナ (1勝1敗) (1敗)
<Dグループ> ハンガリー 28 (14-13, 14-13) 26 チュニジア (2勝) (2敗) セルビア・モンテネグロ 37 (18-13, 19-14) 27 日 本 (1勝) (2敗)
【戦評】
180cmを超える長身選手が5名いる相手は、6-0ディフェンスで日本に対応してきた。序盤相手の大きさに戸惑いはあったが、よく守り、山下詩の連続速攻で3-1とリードする。その後もバックプレーヤー陣がステップシュート、カットインで加点し、1点を争うゲームとなった。残り5分、由田の退場から一気に3連取され、5点差で前半を終了する。後半、野路・山下詩の速攻、荒木のサイドシュートで中盤2点差まで追い上げる。ここから大城、石立のステップシュートなどで加点し、一進一退の展開となる。残り7分からテクニカルミスを速攻に持ち込まれるなどして、一気に離された。残り5分の戦い方に大きな課題を残した。
<得点>石立6,山下詩・大城5,荒木3,野路・内平・小松2,吉田・横嶋1
<Aグループ> デンマーク 19 ( 9- 8, 10- 9) 17 フランス (1勝) (1敗) ブラジル 36 (22-18, 14-10) 28 リトアニア (1勝) (1敗)
<Bグループ> クロアチア 36 (17-11, 19-18) 29 アンゴラ (1勝) (1敗) スペイン 30 (12-11, 18-12) 23 中 国 (1勝) (1敗)
<Cグループ> ポーランド 32 (15- 6, 17-13) 19 アルゼンチン (1勝) (1敗) 韓 国 35 (19- 8, 16-12) 20 スウェーデン (1勝) (1敗)
<Dグループ> ハンガリー 42 (21- 7, 21-17) 24 日 本 (1勝) (1敗)
【戦評】
Dグループオープニングとなったこの試合、下地の好キープから石立、大城が速攻で得点し、山下裕のポストプレーで加点した。両チームとも固さからミスが多く得点が伸びなかったが、前半16分過ぎから固さのとれたハンガリーは怒涛の攻めで一気に日本を突き放した。後半立ち上がり、大城が7mスローを決め、肩の力がとれたのか、山下詩のサイドシュート、大城・石立のステップシュート、カットインで得点をあげていった。しかしハンガリーの多彩な攻撃を阻むことは出来ず、前半の得点差を詰めることができなかった。
<得点>大城8,山下詩・石立5,吉田・山下裕・内平・横嶋・野路・佐師1
チェコ 37 (13-13, 24-16) 29 チュニジア (1勝) (1敗)