<平成12年度全国中学校体育大会 第29回 全国中学校ハンドボール大会>

男子決勝戦戦評

仲西中 30 (15- 8, 15-14) 22 稙田中
(沖縄県)                             (大分県)

 九州ブロック同士の対決となった男子決勝戦。前半立ち上がりは、7番田中のミドルシュート、パスカットからのノーマークシュート、4番山田の速攻と3点を連取し、稙田中学校ペースで試合が始まる。しかし、前半5分頃から仲西中GK1番比嘉がサイドシュート、速攻からのノーマークシュートを立て続けに止めぐっと流れをつかみ、サイド、ポスト、速攻と次々に稙田中ゴールに襲いかかる。前半10分過ぎ6番嘉手苅のサイドシュートで逆転に成功する。仲西中はその後も堅い守りからの素早い攻めで得点を重ね、前半は15−8で終了する。
 後半も立ち上がりは稙田中が2点を連取するが、仲西はGKの好守やパスカットから得点を重ね、後半10分には22−12と大きくリードする。その後稙田中は守りを立て直し、9番長野、5番藤野の速攻で立て続けに得点を重ねるが、終始リードを保った仲西中学校が30−22で勝利し、優勝を決めた。

文責 新川 卓也

女子決勝戦戦評

伊勢山中 16 (10- 7, 6- 5) 12 住吉中
(愛知県)                             (山口県)

 序盤両チームとも動きが硬く、伊勢山中は2番松本の7MTで先制するも住吉中GK徳本の好セーブに阻まれ得点が伸びない。また、住吉中も伊勢山中の堅いディフェンスを崩すことが出来ず、シュートまで持ち込めない。5分過ぎ2番小田の速攻で逆転したが、伊勢山中もすぐ5番石黒のカットインで同点に追いつく。ここから松本の変幻自在のパスがさえわたり12分過ぎまでに7−3とリードを奪う。中盤から住吉中5番栗栖の7MTなど3連取で追い上げるが、伊勢山中も松本のステップ、堀のロングが決まり応戦し10−7伊勢山中リードで前半終了する。
 後半伊勢山中が速攻でリードを広げるが、住吉中も7分までに速攻などで4連取し同点に追いつく。ここから両チームGKの好守が目立ち互いに決め手を欠き一進一退の展開となるが、11分以降住吉中を無得点に抑えてその間堀のカットイン、永吉、樹山の速攻で伊勢山中がリードを広げ4点差で伊勢山中が逃げ切った。伊勢山中のGKを中心とした堅い守りが勝利を引き寄せた試合であった。

文責 宮城 厚司

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