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2022-01-24

2021年度ハンドボール競技規則改訂における
「ボール規程」変更に関して(第六報)

~指導普及本部からのお知らせ~


 これまで『2021年度ハンドボール競技規則改訂における「ボール規程」変更に関して』
については、2020年4月1日に第二報、8月1日に第三報、10月1日に第四報、11月16日に
第五報、2021年5月19日に再通知の発信をしてまいりました。
 2021年8月以降の全国大会(全国小学生大会、全国中学生クラブチームカップ、全国
中学校大会、全国JOC大会)では、新規程ボールの公開・展示を実施し、出場チームの
役員・選手の皆様に対して実際のボールを手に取って体感して頂きました。(展示は
モルテン社製のみ)
 新規程ボールについては、2021年9月21日にモルテン社製「d60」が、2021年12月16日
にミカサ社製「HB40Bシリーズ」が、それぞれ販売開始になりました。しかしながら、
コロナ禍における海外工場稼働が不十分なこともあり、2社のボール供給数が現場の
リクエストに十分に応えられていない現状があることを大変申し訳なく思っております。
 第五報において、新規程ボールの全国大会採用は2022年度よりと通知しているととも
に、「先行実施として<2022年3月の春の全国中学生選手権大会>から新規程ボールを
採用する」としております。このことについて、2021年12月25日開催のJHA中学生専門
委員会において、大会球の詳細を協議した結果、以下のことが決定致しました。
 1. 大会球は、モルテン<d60>とミカサ<HB40Bシリーズ>とする。
 2. 大会要項には、「松ヤニの使用は不可とし、両面テープは使用可とする。但し
   今回の新規格ボールは【Handballs played without resin】の仕様のため素手で
   プレーすることを推奨します。」と記載する。
 上記の決定に関しては、コロナ禍による日々の練習自粛や都道府県大会の中止により、
大会におけるボールの耐久性や普段の練習での消耗度に関して、しっかりとしたデータ
収集をする必要があるのではないか。また、両面テープの有無におけるパフォーマンス
についても検証する必要があるとの意見があり、2022年度は様々な検証データを収集
する<テスト・イヤー>に位置づけることとなりました。練習での消耗、大会での耐久、
グラウンドでの使用、両面テープによる影響、2社の相違点、等々の様々な主観的・
客観的データを全国から収集し、日本の育成年代におけるボール規定について、2023年
には改めて方針決定をしたいと考えております。
 新規程ボールが十分に供給できていない中で、3月に開催される春の全国中学生選手権
大会での先行実施になりますが、現場の皆様の意見収集や大会における現状把握について
は、しっかりフィードバックをすることをお約束します。ご迷惑をお掛けしますが、
どうぞよろしくお願い申し上げます。


ボール規程変更に関する<第六報> [PDF]