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2018-07-31

暑熱環境下における各種大会の運営について


平成30年7月20日付け、会長名にて「暑熱環境下における各種大会並びに部活動実施について」において熱中症対策などお願いしたところですが、
今後も続くであろう日本列島の夏の猛暑の中での特に大会を主催、運営する場合の当面のガイドラインをお示しいたします。
夏期季節の大会では、健康管理はもちろんのこと、大量の汗などによるスリップ事故による怪我の危険性も高く、
冷房設備がある施設での大会開催を念頭において、大会運営をお願いいたします。


【大会開催に関するガイドライン】7月~8月(気温が概ね30度を超える季節)

1.原則、全国大会では冷房設備がある施設で実施する。


2.ブロック、県内大会(公式戦)も可能な限り、冷房設備がある施設で大会を実施する。


3.止むを得ず、冷房設備がない場合には、給水タイムを設けるなどの対策を講じることができる。
  また、いかなる場合にも体調管理を優先した行動を大会運営者、チーム関係者はとらなくてならないことを念頭に、救急医療体制の構築を大会ごとに行う。




【給水タイムに関するガイドライン】
大会において「給水タイム」を設定する場合、その権限は大会主催者(競技委員長)が持ち、試合前に関係チーム、競技役員、審判員に通知する。
また、当初の設定がなくても、非常に温度が高くなった、湿度が高い天候となった場合、審判員が「給水タイム」を宣言する権限を有する。
以下にそのガイドラインを示す。概ね、正規の競技時間における前半および後半の 15 分前後に設定はしているがカテゴリーに応じて別途設定してもよい。


1.TD は正規の競技時間における前半および後半の 14 分(15 分前後を設定する場合)が経過したら、各チーム役員に対し、
  「次の競技中断時に給水タイムをとります」と告げる。チーム役員はこれを断ることはできない。


2.チーム役員に告げた後、競技時間が中断した時点で(告げた時点が得点後や、ゴールキーパースロー時など競技時間が中断している場合はその時点で)、
  タイムキーパーをつとめる TD は、笛を吹き、公示時計を止め、給水タイムであることを明確に告げる。


3.給水タイムは 1 分とする。チームは選手の給水を最優先する。チームの行動については TD が管理する。レフェリー、TD、補助役員も給水をとる。
  放送設備等ある場合は、観衆に対しても給水タイムであることを伝え、同様に給水を促す。


4.50 秒経過時点で、TD は笛を吹き、コートに戻るように促す。それ以降はチームタイムアウト後と同様に競技を再開する。


5.TD がチーム役員に告げた段階でボール所持しているチームがチームタイムアウトを請求することも可能である。告げた後、競技時間が中断するまでも同様である。
  この場合は、正規のチームタイムアウトに加え、1 分間の給水タイムを追加する。合わせて 2 分間となる。1 分 50 秒が経過した時点でタイムキーパーは笛を吹く。


6.TD がチーム責任者に告げた後、次の競技中断が7 m スローの場合は、その時点で給水タイムとし、競技の再開は 7m スローからとする。


7.延長戦のハーフタイムは 2 分とする。1分間のサイド交代に加え、1分間の給水タイムを設ける。


※チーム、役員、観客の安全面を最優先し上記の運用にあたるようお願いする。



(公財)日本ハンドボール協会 競技本部長 高野 修




暑熱環境下における各種大会の運営について [PDF]