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2018-07-11

危機管理見直しのお願い


 平素は、本協会の事業運営にご協力を賜り厚く御礼申し上げます。 
 去る2018年6月10日に開催されました「全国高校総体大阪府予選会男子決勝戦」において生じた接触プレイに関するマスコミ報道などでは、多くのハンドボール関係者、またファンの皆様にご心配をお掛けしております。ハンドボール競技における暴力行為やラフプレイが許されるものではないことは論を待たず、今回の接触プレイが故意によるものか否かを問わず、再発防止に取り組む必要があります。さらに、日本ハンドボール協会としては、今回の事象を単に接触行為の是非に留まる問題ではないと受け止めています。
 今回の事象では、来場者が撮影された映像、選手がSNSを通じて発信したコメント、大阪高体連が同連盟のホームページで発表したお詫びが一旦削除されたことなどがマスコミを通して報道されました。また、SNSでは特定の個人名を挙げた書き込みも多く見受けられます。
 このように情報発信の有り様が多様化し、個人でも簡単に広範な情報発信が可能な環境に、ハンドボール競技も置かれていることを、我々は充分に理解する必要があります。
即ち、競技中の不必要なプレイ、選手・指導者の不用意な発言、情報操作などが、一瞬にして世間の耳目を集める可能性・危険性があることを認識しなければなりません。
特に今回の件では、接触プレイを行ったチームの選手が、SNSに暴力行為を行うことを予告したとも受け取れる投稿を行いました。
このような行為は相手チームへの敬意を欠きフェアプレイ精神に反すると同時に、選手やチーム内に暴力行為を容認する体制があったと受け取られかねないものであります。
 さらに、情報伝達の遅れも、無用な誤解や必要な手続きの遅延を生む可能性・危険性を含んでいます。万が一のトラブルの際には、速やかに正確な情報を責任者、上部団体に伝えて頂くことが重要です。日本ハンドボール協会は、今回の事案のみならず、昨今のスポーツ界に生じた不祥事をも他山の石とせず、充分な危機管理意識を持って、今後の運営に臨む覚悟です。
 なお、先月スポーツ庁より示されました「スポーツ・インテグリティ」に関する資料も添付致します。併せて、ご覧頂きますよう、お願い致します。
 皆様のご理解、ご協力をよろしくお願い致します。


                                                       公益財団法人 日本ハンドボール協会
                                                            会 長  湧 永 寛 仁




資料1 スポーツ庁長官メッセージ [PDF]
資料2 スポーツ・インテグリティの確保について [PDF]
資料3 スポーツ基本法におけるスポーツの定義、スポーツの価値 [PDF]
資料4 グッドコーチに求められる資質能力 [PDF]
資料5 相談窓口体制 [PDF]