9月29日に行われた
第20回アジア競技大会・ハンドボール競技の男子決勝戦は
バーレーンと
カタールの顔合わせとなりました。
お互いのプライドをかけた激しい試合は、
33-32でバーレーンに軍配が上がりました。
レッドカードも飛び出し、両チームともエキサイトする非常に難しい一戦を最後まで冷静にさばいたレフェリーが、
古川英樹さん、
村田哲郎さんの日本人ペアでした。
試合後には、多くのレフェリー仲間、大会役員から祝福を受けていた2人は、昨年6月にIHF公認国際レフェリー資格を取得したあと、着々と経験を積んで、今大会でペアとして初の国際大会決勝の舞台に臨みました。
そんな2人に、決勝戦終了直後に話を聞きました。
タフな試合を見事にさばき切った古川(左)、村田(右)ペア――非常に難しい試合だったと思います。試合を終えての感想をお聞かせください。古川さん「そうですね。本当に難しい試合だったのですが、この大会に来ているアジアの審判仲間と、そして何より、この日本の会場で、昔からお世話になっているみなさんに見守られながらできたことがとても嬉しいです」
村田さん「右に同じです(笑)。いや~無事に終わってよかったな、ということと、私は昨年、男子U-17世界選手権の決勝を吹かせてもらいましたが、レフェリー3人制で、かつ古川さんとともに大会には参加したものの、別の2人とのタッグという変則的な形だったので、今回、このペアで決勝に立てたことも嬉しかったです」
【参考記事】
世界大会初ジャッジの古川・村田ペアに聞く
――この試合をレフェリングするにあたり、どんな部分を意識して臨まれましたか?古川さん「男子のファイナルということ、さらにフィジカルの強い両チームの戦いだったので、エキサイティングな試合展開を損なわず、かつ安全に試合を終わらせるというところは意識していました。
そのほかにも2人で色々話し合いましたが、最終的にはこの大舞台に立たせてもらう中でも、いつも通りの我々のパフォーマンスを出せるようにしよう、というところを2人で考えていました」
――これから国際レフェリーとしてますます成長していくことを目指されているかと思いますが、アジア競技大会の決勝を経験したことは、今後にどんなふうにつながると思いますか?古川さん「今回は自分たちのホームでもある日本の大会でしたが、今後はどこであれ、このレベルで笛を吹くのが当たり前というレフェリーになっていきたいです」
村田さん「こういうゲームを心配なく任せてもらえるレフェリーを目指してこれからも頑張ります。
日本のハンドボールのレベルを上げるためには、選手たちだけが頑張るのではなく、我々も一緒にレベルアップしていくことが大切だと思いますので」
――若いハンドボーラーが日本代表選手を見て憧れるように、お二人を見た人たちに「レフェリーをやってみたい」と思ってもらえるようなご活躍を今後も期待しています。古川さん「そうですね。試合になると、どうしてもレフェリーは、両チームから何かしら言われたりするシーンが目につくので、『大変だな』と思われがちですが、今日のような試合でも、我々は楽しかったです。
もちろん難しいこともありますが、だからこそやりがいや楽しさもレフェリーにはありますので、ぜひ興味のある方は始めてみてほしいです」
――ありがとうございました。
【プロフィール】
古川英樹(1991年10月生まれ、岐阜県出身)
大垣西部中→市岐阜商高→岐阜聖徳学園大
レフェリーコース、レフェリーアカデミーを経て、2018年にコンチネンタルレフェリー資格、2025年に国際レフェリー資格を取得。
村田哲郎(1994年8月生まれ、福井県出身)
木田ブルーロケッツ2000→光陽中→北陸高→日本大
レフェリーコース、レフェリーアカデミーを経て、2018年にコンチネンタルレフェリー資格、2025年に国際レフェリー資格を取得。