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2026-03-09

【コラム】個人得点記録から見る〈高校センバツ〉
第49回全国ハンドボール高等学校選抜大会


3月24日に開幕する第49回全国ハンドボール高等学校選抜大会(以下、高校センバツ)

本番開幕まで1ヵ月を切り、男女各41校の出場チーム、選手たちを取り巻くムードは盛り上がるばかり。開催地・大分での準備も着々と進んでいます。
前回、今大会出場校の出場回数から見えるデータなどを紹介したのに続き、今回は個人得点記録にスポットライトを当てていきます。

《大会最多得点選手(得点王)の条件》

全チームが同じ試合を戦う総当たりのリーグ戦ではなく、トーナメントで争われる高校選抜大会。
必然的にチームが勝ち進んで多くの試合を戦い、その中で各試合、コンスタントに高得点をマークした選手が上位にランキングされます。
上位進出チームの中から得点王が出てくるのが通例ですが、今大会のアンバサダーを務める宮﨑大輔さんは、わずか2試合の出場でナンバーワンの得点をたたき出しました。
1試合21得点という驚異的な数字も残しています。

会場に春の嵐を巻き起こした宮﨑大輔さん


《男女とも2015年に最多得点記録更新》

現在、各大会での最多得点記録は、男子が四日市工業高をけん引した伊藤聖哉さんの64得点、女子は小松市立高の主砲として活躍した渡部真綾さんの73点。奇しくも同じ第38回大会(2015年)で記録されています。
また、男子・岩永生さん(前・大崎オーソル埼玉監督)ら、5人が2大会連続得点王となる偉業も成し遂げています。

ともに2015年の第35回大会で歴代最多得点をマークした左:伊藤聖哉さん、右:渡部真綾さん

《歴代得点王》

男子第2回大会で得点王を分け合った田口隆さん(元・日本ハンドボール協会専務理事、現・岐阜聖徳学園大学部長)、実方智さん(中央大学監督)をはじめ、大会で主役となった経験、自信を、その後の競技人生に活かすとともに、現在も後進の育成、指導にエネルギーを注いでいる人が多いのも特長です。
指導者としてリーグHをけん引している田中茂さん(豊田合成ブルーファルコン名古屋監督)、岩本真典さん(トヨタ紡織九州レッドトルネードSAGA監督)も大会得点王の実績の持ち主。

球界をリードし続ける左:田中茂さん、右:岩本真典さん

現在、日本ハンドボール協会ハイパフォーマンスディレクターを務める山田永子さん(筑波大学女子監督)、武庫川女子大学を率いる佐久川ひとみさんら、現在進行形で球界に欠かせない人材が続きます。

第18回大会で得点王を分け合った左:佐久川ひとみさん、右:山田永子さん


《より輝きを増す選手たち》

春の大舞台での実績を、より大きな舞台での飛躍へとつなげている歴代得点王もたくさんいます、
女子日本代表「おりひめジャパン」の相澤菜月選手(ドイツ・チューリンガー)、岡田彩愛選手(香川銀行GiraSol kagawa)、昨年の第25回男子ジュニア世界選手権代表で、現在、PSGハンドボール(フランス)で武者修行中の永森悠透選手ら、ますます活躍が期待される選手が続きます。

春舞台での活躍をステップに世界で羽ばたいている左:相澤菜月選手、中:岡田彩愛選手、右:永森悠透選手

《今大会にエントリーする歴代得点王》

最後に、今大会に指導者として出場する歴代得点王もいます。
男子・関東第一高(東京)を率いる峯村敦さん、女子・福井商業高(福井)を率いる谷口尚代さん(現姓・糸)は、ベンチから後に続く主役たちの背中を押します。
歴代の得点王にも見守られながら、飛び出してくる新たな精鋭を心待ちにしたいものです。

2大会連続で得点王に輝いた選手の1人の谷口尚代さん(現姓・糸)


※学校名は大会当時