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2025-06-30
【大会総括レポート】男子ジュニア日本代表、過去最高成績でメインラウンド進出
第25回IHF男子ジュニア(U-21)ハンドボール世界選手権 大会総括レポート
第25回IHF男子ジュニア(U-21)ハンドボール世界選手権で戦ってきた男子ジュニア日本代表が、6月27日のルーマニア戦で全日程を終了しました。今大会は日本のジュニア世代にとって、挑戦の成果と次なる目標を示す大きな節目となりました。
過去最高成績でメインラウンドに進出
今大会最大の成果は、日本男子ジュニア代表として
参加チームが32チームになってから初めてメインラウンドへ進出
を果たしたことです。予選ラウンドではアメリカに41-33、韓国に35-28と連勝し、スウェーデンには29-38で敗れたものの
グループC2位で通過
。これまでの挑戦の積み重ねが形となり、チームとして大きな成長を示す大会になりました。
特に印象的だったのは韓国戦での戦いぶりでした。早々に退場者を出すピンチも一丸となった守備で乗り切り、永森悠透選手(中央大学)を中心とした攻撃陣が着実に得点を重ねました。この勝利でメインラウンド進出を決めた瞬間は、選手・スタッフ全員が努力を重ねてきた成果を実感できる時間となりました。
世界の壁の厚さを実感
一方で、メインラウンドでは
厳しい現実も突きつけられました
。初戦のポルトガル戦では28-46、続くクロアチア戦では32-37といずれも敗戦。ヨーロッパ勢の体格とパワーを活かした迫力ある攻撃、そして日本のスピードやテクニックにも対応してくる
戦術的な成熟度の高さ
に苦しみました。
同時に、世界トップレベルとの対戦では貴重な学びも多く得られました。メインラウンドでは相手の高い戦術理解度や体格を活かした攻撃への対応、チャンス時での確実性など、より高いレベルでの戦い方を体感することができました。
個人では永森選手が大会通じて活躍
大会を通じて最も印象を残したのは、永森悠透選手(中央大学)の活躍でした。予選ラウンドの韓国戦、スウェーデン戦で
10得点
をマークし、メインラウンドでも継続して得点源として機能。厳しい状況下でも冷静にプレーする姿勢は、チーム全体の精神的支柱となりました。
ゴールキーパー陣では薦田諒選手(筑波大学)が予選ラウンドでチームの勢いを作り出す重要な役割を果たし、日本の快進撃を支えました。
次のステージへの挑戦
13-16位決定戦ではスイスに28-40、最終戦のルーマニア戦では33-43で敗れましたが、今大会で得た経験は今後の日本ハンドボール界にとって計り知れない価値を持ちます。
メインラウンド進出、そして32チーム中16位という成績は、長年の強化の積み重ねがもたらした成果であり、これを超えていくことが次の目標です。
新たなパートナーとともに挑んだ舞台
今大会からは、2025年6月より男子日本代表のトップパートナーとなった
大和ハウス工業株式会社
のシンボル「エンドレスハート」がデザインされた新ユニフォームを着用。新たなパートナーとともに挑んだ世界の舞台で、選手たちは確かな手応えと課題の両方を掴みました。
橘光太郎キャプテン(大阪体育大学)を中心としたチーム一丸となった戦いぶりは、多くのファンに感動を与え、日本ハンドボールの未来への期待を高めました。
個人記録でも光る成果
今大会では個人記録でも日本選手の活躍が光りました。エースの永森悠透選手(中央大学)は大会得点ランキング9位(51得点)に入り、大会を通じて安定した得点力を示しました。また、川田陽暉選手(筑波大学)はアシストランキング12位(24アシスト)にランクインし、チームの攻撃を支える司令塔としての役割を果たしました。
これらの個人記録は、日本選手が世界レベルで通用する技術と戦術眼を持っていることを証明するものであり、今後の日本ハンドボール界にとって大きな財産となります。
監督・選手からのコメント
[豊田 賢治 監督コメント]
まず初めに、日本から夜遅くにも関わらず多くの応援をいただき、本当にありがとうございました。
大会を終えて、結果的には16位という成績でしたが、選手・スタッフ全員が納得しているわけではなく、「まだできる」という思いを残したまま終わってしまった大会でした。
当初はもっと上を目指すことを目標としており、悔しさの残る結果となりました。
16位という成績は過去最高ではありますが、ヨーロッパ勢、特に予選ラウンドのスウェーデン戦以降はタフな試合が続き、心身ともに非常に厳しい状態が続いたのも事実です。
ただ、その中で、今後ヨーロッパ勢と対等に戦う、世界で戦うために必要なことが明確になった大会でもありました。
この経験を日本に持ち帰り、今後の育成や強化の参考とし、引き続き日本ハンドボールのレベルアップに努めていきたいと思います。
[橘 光太郎 キャプテンコメント]
今大会を振り返って、選手一人ひとりが本当に大きな経験を積むことができたと思います。
メインラウンドに進出できたことは、1985年大会(16チーム中11位)以来、約40年ぶりで大きな成果でしたが、自分たちが目標としていたメダル獲得には遠く及ばず、ベスト16という結果に終わりました。
この経験を各所属に持ち帰り、今後は日本ハンドボール界を牽引できるよう、これからも努力を続けていきたいと思います。
日本からも遅くまで応援していただき、本当にありがとうございました。
終わりに
今大会は日本男子ジュニア代表にとって、新たな歴史の一歩であると同時に、次のステージへの挑戦の始まりでもあります。
選手たちがこの経験を糧に成長を重ね、将来の日本代表として世界の舞台で活躍することを心から期待しています。
大会期間中、温かいご声援をお寄せいただいたすべての皆様に心より感謝申し上げます。
大会の詳細な試合結果については、
大会結果ページ
をご確認ください。