【その他】
ドイツ ハンドボール・ブンデスリーガ最優秀監督賞(2011)
IHF世界最優秀監督賞(2015)
1973年アイスランド生まれ、43歳ながらもドイツ ブンデスリーガ最優秀監督賞(2011年)、IHF 世界最優秀監督賞(2015年)に選ばれたことがある世界屈指の名将。
母国アイスランドでプロハンドボール選手としてのキャリアをスタートし、ドイツのLTVヴッパータールを経て、日本の湧永製薬LEOLICへ移籍。2003年の全日本総合選手権ではチームを13年ぶりの優勝へ導いた。その後はオーストリアのA1ブレゲンツへ移籍し、34歳でキャリアを終えた。
2003〜2007年まで在籍したブレゲンツではプレーする傍ら、兼任コーチとしてコーチング経験を積み、2008年にオーストリア代表で監督としてのキャリアをスタートさせた。2010年自国開催の欧州選手権では、本選初出場で経験乏しいチームを9位に導き、欧州中に驚きをもたらした。
オーストリア代表監督を務める一方、2009年からドイツ1部のフュクセ・ベルリンの監督に就任し、クラブと代表の監督を兼務した。(2010年以降は専任)チームは当時1部へ昇格して間もなく中位に甘んじていたが、就任2年目からリーグ戦を2季連続3位で終え、クラブを欧州の大会に出場する強豪へと変貌させた。2011年にVELUX EHFチャンピオンズリーグFINAL4へ進出し、2014年にはDHBポカール(国内カップ戦)を優勝してクラブに史上初のタイトルをもたらした。さらに翌2015年はEHFカップを優勝し、欧州のタイトルを獲得した。
ベルリンでの手腕を評価され、2014年からドイツ代表監督へ就任。(2015年以降専任)
2007年世界選手権の優勝以降、国際タイトルから遠ざかり、低迷が続いていた代表チームの立て直しが急務であったが、彼は経験豊富なベテランを残しつつも10代後半、20代前半の若手を積極登用し、チームの平均年齢を25歳台まで若返らせた。
ワイルドカードで出場した2015年世界選手権カタール大会では7位に終わるも、2016年ポーランドで行われた欧州選手権ではドイツ史上2度目となる欧州王者のタイトルを獲得。優勝候補として臨んだリオデジャネイロ五輪では銅メダルへ導き、ドイツ代表の復権を見事成し遂げた。今年1月の世界選手権フランス大会ではグループステージを全勝で勝ち上がったが、またもやカタールに敗退を喫してしまった。ドイツ代表での戦績は62戦48勝2分12敗。ドイツ史上歴代1位の平均勝ち点獲得数(1,58)を残している。
ダグル・シグルドソンは、現役時代に代表選手としてオリンピック、世界選手権、欧州選手権でのプレー経験があり、指導者としてクラブ、代表チーム両方で国際大会優勝経験のある、世界でも数少ない経験豊富な指揮官である。また、国際大会のホストチームを率いる経験もオーストリア代表で積んでおり、日本代表での長期的な強化も期待している。