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ようこそ!! ダグル新男子日本代表監督





ダグル・シグルドソン(Dagur Sigurðsson)監督

プロフィール


国籍:アイスランド
生年月日:1973年4月3日(43歳)
出身地:レイキャヴィーク(アイスランド)

選手歴
〜1996 ヴァルア・レイキャヴィーク(アイスランド)
※ アイスランドリーグ優勝(1991,93〜96)
※ 国内カップ優勝(1993)
1996〜2000 LTVヴッパータール(ドイツ)
2000〜2003 湧永製薬LEOLIC
※全日本総合ハンドボール選手権大会優勝(2003)
2003〜2007 A1ブレゲンツ(オーストリア)
アイスランド代表通算215試合出場/397ゴール
※ 世界選手権5位(1997)
※ 欧州選手権4位(2002)
※ アテネ五輪9位(2004)

指導歴
2003〜2007 A1ブレゲンツ(オーストリア1部、選手兼監督として)
※ オーストリアリーグ優勝(2004〜2007)
※ 国内カップ優勝(2006)
2008〜2010 オーストリア代表
※ 欧州選手権9位(2010、オーストリア)
2009〜2015 フュクセ・ベルリン(ドイツ1部)
※ EHFチャンピオンズリーグ ファイナル4進出(2012)
※ 国内カップ優勝(2014)
※ EHFカップ優勝(2015)
2014〜01.2017 ドイツ代表
※ 世界選手権7位(2015、カタール)
※ 欧州選手権優勝(2016)
※ リオデジャネイロ五輪銅メダル(2016)
※ 世界選手権ベスト16(2017、フランス)

【その他】
ドイツ ハンドボール・ブンデスリーガ最優秀監督賞(2011)
IHF世界最優秀監督賞(2015)

 2017年2月、男子日本代表の新監督に前ドイツ代表監督のダグル・シグルドソン氏を迎えました。2020年の東京オリンピックに向けて、「ダグルJAPAN」が始動いたします。
 このダグル新監督をファンの皆様により詳しく知っていただけますよう、ご紹介いたします。


男子日本代表監督 ダグル・シグルドソン(Dagur Sigurdsson)


 1973年アイスランド生まれ、43歳ながらもドイツ ブンデスリーガ最優秀監督賞(2011年)、IHF 世界最優秀監督賞(2015年)に選ばれたことがある世界屈指の名将。

 母国アイスランドでプロハンドボール選手としてのキャリアをスタートし、ドイツのLTVヴッパータールを経て、日本の湧永製薬LEOLICへ移籍。2003年の全日本総合選手権ではチームを13年ぶりの優勝へ導いた。その後はオーストリアのA1ブレゲンツへ移籍し、34歳でキャリアを終えた。

 2003〜2007年まで在籍したブレゲンツではプレーする傍ら、兼任コーチとしてコーチング経験を積み、2008年にオーストリア代表で監督としてのキャリアをスタートさせた。2010年自国開催の欧州選手権では、本選初出場で経験乏しいチームを9位に導き、欧州中に驚きをもたらした。
 オーストリア代表監督を務める一方、2009年からドイツ1部のフュクセ・ベルリンの監督に就任し、クラブと代表の監督を兼務した。(2010年以降は専任)チームは当時1部へ昇格して間もなく中位に甘んじていたが、就任2年目からリーグ戦を2季連続3位で終え、クラブを欧州の大会に出場する強豪へと変貌させた。2011年にVELUX EHFチャンピオンズリーグFINAL4へ進出し、2014年にはDHBポカール(国内カップ戦)を優勝してクラブに史上初のタイトルをもたらした。さらに翌2015年はEHFカップを優勝し、欧州のタイトルを獲得した。

 

 ベルリンでの手腕を評価され、2014年からドイツ代表監督へ就任。(2015年以降専任)
2007年世界選手権の優勝以降、国際タイトルから遠ざかり、低迷が続いていた代表チームの立て直しが急務であったが、彼は経験豊富なベテランを残しつつも10代後半、20代前半の若手を積極登用し、チームの平均年齢を25歳台まで若返らせた。
 ワイルドカードで出場した2015年世界選手権カタール大会では7位に終わるも、2016年ポーランドで行われた欧州選手権ではドイツ史上2度目となる欧州王者のタイトルを獲得。優勝候補として臨んだリオデジャネイロ五輪では銅メダルへ導き、ドイツ代表の復権を見事成し遂げた。今年1月の世界選手権フランス大会ではグループステージを全勝で勝ち上がったが、またもやカタールに敗退を喫してしまった。ドイツ代表での戦績は62戦48勝2分12敗。ドイツ史上歴代1位の平均勝ち点獲得数(1,58)を残している。

 ダグル・シグルドソンは、現役時代に代表選手としてオリンピック、世界選手権、欧州選手権でのプレー経験があり、指導者としてクラブ、代表チーム両方で国際大会優勝経験のある、世界でも数少ない経験豊富な指揮官である。また、国際大会のホストチームを率いる経験もオーストリア代表で積んでおり、日本代表での長期的な強化も期待している。

参考
DHB(ドイツハンドボール連盟):https://dhb.de/nationalteams/maenner/sportliche-leitung.html
日本ハンドボール協会: http://www.handball.jp/games/2003/sougou/2003sougou.htm
HANDBALL inside:2017年1月号/HANDBALL inside社 http://www.handballinside.de
Berliner Morgenpost: http://www.morgenpost.de/sport/article207137425/Sigurdsson-Das-waere-eine-Revolution-fuer-den-Handball.html

 

執筆者:
日本ハンドボール協会 ヨーロッパ特派員

小林 遼平(Ryohei Kobayashi)

プロフィール
1987年神奈川県藤沢市生まれ。早稲田大学スポーツ科学部卒。
現在、ドイツ連邦共和国ラインラント=プファルツ州マインツ在住。
大学生時代ドイツへ旅行した際にマンハイムのSAP Arenaで観たVELUX EHFチャンピオンズリーグRhein-Neckar Löwen対FC Barcelonaで感じた興奮と、アイスランド代表のGudjon Valur Sigurdsson(Rhein-Neckar Löwen)によるファンサービスへの感動から、ドイツハンドボールへ憧憬を覚える。卒業後、東証一部上場メーカーで勤務するも、休暇を利用して訪れたドイツにて、HSV Hamburg のイベントマネージャー、THW Kielの広報、Füchse Berlinの事務局長へインタビューしたことをきっかけに、ドイツの地でプロハンドボールクラブのマネージャーになることを志す。帰国後間もなく退職して渡独。
現在、マインツ大学大学院Internationales Sportmanagementコースへ入学を目指し語学勉強をする傍ら、通訳、仲介人、フリーライターとして活動中。