<機関誌2010年6・7月号巻頭言>


「新たなスタートを切る…がんばれハンドボール20万人会」



                     (財)日本ハンドボール協会参事 中野 利一 


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経過と現状

 (財)日本ハンドボール協会では、過去に賛助会という組織がありました。これに代わ
り、「がんばれハンドボール10万人会」が平成11年にスタートすることになりました。日
本全国でハンドボールに関わる人口を、まずは10万人を達成しようとして実施されたもの
です。内訳は、役員・選手・審判・会員(サポート会員)等の総計の人数です。会員を増
やすことにより、「スポーツ界におけるハンドボール競技の知名度を上昇させるとともに、
ハンドボール競技を発展させ活発にしよう」を目的としてスタートを切りました。

 振り返りますと、当時は7万人台の会員数であったかと思います。その数も現在では、
おかげさまをもちまして平成19年3月現在において10万人を突破することが出来ました。
永らく日本では、少子高齢化が叫ばれ、さらに経済不況の煽りを受けその環境が著しく厳
しくなっております。各スポーツ競技団体においても競技人口、選手の強化・育成、そし
て競技力の向上にと色々と対策に苦慮しているのが現実のようです。

新たなスタート

 上記で述べました通り、「がんばれハンドボール10万人会」は、各都道府県協会・各連
盟、団体の多大なるご協力によって一つの目標を達成することができました。改めまして
感謝を申し上げます。

 そこで、さらにステップアップを目指す目的で、名称を平成22年4月より「がんばれハ
ンドボール20万人会」へ変更し、一部規約の改正をし新しくスタートを切りました。主な
内容は、会員の種類に新しく「特別法人会員」を追加、「フレンド会員」を削除し、会員
の特典を一部変更しました。

 今後ともご理解とご協力を頂きますようよろしくお願いを申し上げますとともに、ご意
見・ご指導をお願いいたします。

サポート会員の加入について

 サポート会員の更なる増大を願い、ここで加入の方法について改めて述べさせていただ
きます。「名誉会員」「特別法人会員」「特別会員」「グランド会員」「ファミリー会員」
「ジュニア会員」の加入については、(財)日本ハンドボール協会にて直轄窓口にて行っ
ておりますが、今後も従来の方法で加入者を募ってまいりたいと思います。尚、「ファミ
リー会員」は1名、「グループ会員」は3〜5名で組織しての加入ですが、窓口は、各都道
府県協会の担当者となっております。各都道府県協会の担当者は、(財)日本ハンドボー
ル協会に加入会員の報告を御願いします。入会者増大の具体的方策として、特に一線を退
いた高校のOB・OGの方々をハンドボール界の表舞台に引き戻すことや、各地域でのス
ポーツ少年団などが活発になってきておりますのでその保護者の方々、そして地元クラブ
で活動している方々等が加入していただければ、現会員数の倍増につながると思います。
このようにして日本全国で、ハンドボールに関係する方々の数を増やし、行政機関・教育
機関・マスコミ等にアピールし強い関心を持っていただき、さらに知名度を上げ、国民的
スポーツになるよう努力をしていかなくてはなりません。

 「20万人会」を充実し日本ハンドボール界の基盤構築に努め、サポート会員の組織化を
目指したいと考えます。最後に、皆様方の力強い応援で悲願であるオリンピックへの出場
を後押ししていきましょう。



  (財)日本ハンドボール協会機関誌「ハンドボール」2010年6・7月号より転載