<機関誌2009年4月号巻頭言>


「総力を結集して」



                    (財)日本ハンドボール協会会長  渡邊 佳英 


kantogen-0904
 日本ハンドボール協会は、最大の目標であるオリンピック常時出場、世界選手権常時出
場、メダル獲得の実力をつける事に向けて、総力を結集して取り組んで参ります。さらに
ハンドボール競技の注目度アップ、競技人口のアップに向け、総力を挙げて活動して参り
ます。そこで本年度日本ハンドボール協会は、以下の内容について活動していきます。

1.強化:

  (1) ナショナルチームを特化して世界を奪い返します。
  (2) 一貫指導システムはカテゴリーを精査し、NTCに集結させ「JHAジュニアアカデミー」
   等、ジュニアからの強化を加速させ、指導方針の一本化を徹底し、8年後、12年後
   に備えます。
 (3) 指導スタッフへの指導方針を確立し、人選を厳格に行い指導者の育成に取り組みま
   す。

 以上「強化3本柱」の各々の目的、使命に基づいて強力に推進いたします。また強化推
 進のため、日本リーグ、社会人、大学、高校等全てのご理解ご協力を頂けるよう取り組
 みます。

2.審判:強化と審判は、目的を達成するための両輪であり、審判員の育成・指導は急務と
    捉え審判技術の更なる向上に取り組みます。

3.普及:「指導者育成事業」と「普及活動事業」を2本柱と捉え、成果が目に見える形で
    取り組みます。「小学生・中学生大会の充実」、「ナショナルトレーニングシス
    テムの連携、周知徹底」、「マスターズ、ビーチハンドボールの組織化、連盟化
    への取り組み」、「車 椅子大会の充実」等に取り組み、競技人口アップにつな
    げます。

4.競技:「更なる注目度アップ」のため、各大会への積極的指導を行い、たくさんの皆様
    に見て頂ける大会運営に取り組みます。さらに、企画、マーケティング、広報と
    連携し、充実を図ります。

5.マーケティング:企画、広報と連携し、ハンドボールの総合的バリューを分析し、スポ
    ンサーの拡大、イベントの拡大、グッズ販売、各種権利の整理に取り組み、全国
    の皆様の 協力を得て、財政基盤の確立に寄与します。

6.国際:アジアハンドボール連盟との和解合意に基づき「今後のアジアの正常化」が確実
    に進むよう、引き続き注視していきます。東アジアハンドボール連盟の結束を図
    り、6月に開催されるIHF総会に向けて、AHFと連携し対応します。「アジア地域
    の発展」をベースに行動を展開します。

7.広報:「ハンドボール競技の注目度の更なるアップ」を踏まえて、広報活動計画に基づ
    き、広報体制を見直し、広報活動の更なる充実を図ります。

8.日本リーグ:日本リーグはナショナル強化活動のベースであり、日本リーグの充実こそ
    が日本の目的に直結します。日本のトップゲームを数多くのファンに披露し「プ
    ロの興業集団」を目指します。

9.財務:日本経済の厳しい環境を踏まえ、財務内容の改善と適切な配分に務めます。

10.環境:環境委員会を中心に、環境問題を具体的実行段階として捉え、積極的に取り組ん
    で参ります。

11.総合企画:日本ハンドボール協会の事業計画(本年度目標)の徹底を計ります。事業計
    画の推進状況の把握を行います。また強化の一環として、日韓定期戦、ジャパン
    カップを 企画・開催します。

12.総務:事業を滞りなく実行するために、ハンドボールに携わる役員の育成・充実と協会
    事務体制の充実と整備に取り組みます。

 以上、総力を挙げて地道に活動を展開して参ります。
 本年度も皆様の幅広いご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。



  (財)日本ハンドボール協会機関誌「ハンドボール」2009年4月号より転載