<機関誌2004年8月号巻頭言>


夏の大会を前に



      (財)日本ハンドボール協会 常務理事  江成 元伸(競技運営部長)

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 夏の各種全国大会を直前に控え、大会に出場するチームは最後の追い込み練習に全力を
あげている頃かと思います。春の予選を突破し、多くの関係者の期待を一心に浴び、是非
日頃の成果を十分に発揮して欲しいと期待しています。また、惜しくも全国大会の切符を
逃し、新チームに切り替え、心機一転して再スタートを切り、夏の厳しい練習を続けてい
るチームもあるかと思います。秋のシーズンに向け、猛練習を重ね、新しいハンドボール
勢力を作るべく精進して欲しいと願っています。

 日本協会は協会に登録したチーム、個人登録した選手の活動支援する普及活動と、日本
代表チーム、選手を支援する強化活動を二本の柱としています。大会の充実は、ハンドボ
ール発展の基盤と考えています。昨年度全国どこでも同じ環境で競技ができるようにと
「大会開催マニュアル」を刊行しました。

 ハンドボールの熱い思いを全国大会観戦という、喜びや感動を共有できるような方法を
通して、見つけていって欲しいと願っています。

 さて最近、協会に登録しないでハンドボールを楽しんでいるグループがあると聞いてい
ます。登録していない人たちにも協会を中心とした同じ環境でハンドボールをして欲しい
と希望しています。このような状況から、日本協会は登録制度・方法の見直しを検討する
ことになりました。ハンドボールが大好きな人たちは全て協会に登録し、全ての人たちが
協会を中心とする組織を構成していきたいと考えています。是非お考えをお寄せ下さい。
新しい時代のハンドボール社会を一緒に作りたいと考えています。

 これらの動きの中で、従来の登録制度のカテゴリーの見直しを検討したいとプロジェク
トチームを組織しました。この中には、登録金の改訂も視野に入れています。適切な登録
金制度となるよう多くの意見を求めています。よろしくお願いします。

 最後になりましたが、夏の大会や練習が皆さん方の今後のハンドボール界の発展の基盤
となります。怪我や事故のないよう楽しく、そして輝くハンドボールとなるよう期待して
おります。

*お考え、ご意見のある方は日本協会(handball@japan-sports.or.jp)までお寄せ下さい。


    (財)日本ハンドボール協会機関誌「ハンドボール」2004年8月号より転載