<機関誌2002年3月号巻頭言>


「全国選抜大会について」




          全国高体連ハンドボール専門部委員長・
          (財)日本ハンドボール協会理事      大川 洋司 
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 第1回の全国高校選抜大会が昭和53年3月、愛知県体育館において開催され、各
ブロックから1チームと開催地1チームの、男女共10チームの参加で開催されまし
た。

 その後、第4回大会が16チーム、5回大会が24チーム、6回大会から25チーム、
11回大会から26チーム、18回大会から32チーム、22回大会から36チーム、24回大会
からは現在の40チームと変化してきました(記念大会は除く)。

 また、開催地においても愛知県を皮切りに、21回大会まで(山口県で2回行う)
開催し、選抜大会のメッカとして定着しておりました。しかし、チーム数の増加に
伴う開催地の負担等が多くなり、22回大会からは、近畿・関東・東海で持ちまわり
開催すること、また、記念行事等においては地方開催も出来るとの協会の決定をい
ただき、現在は、市制記念行事として富山県氷見市において開催しております。

 過去に、開催地変更について、高体連の独走で、愛知県協会に不愉快な思いをさ
せてしまい、この紙面を借りてのお詫びと、それまでの大会開催にあたってのご努
力に対して感謝申し上げます。今後の開催予定地は、氷見市の後、関東で3年間は
決定しております。以後、記念大会にあわせて開催希望する県もあり、開催地の問
題は今のところクリアーしております。

 今後、最大の課題が参加チーム数とブロック割り当て数であります。高体連専門
部において、各都道府県の要望等を伺いながら、毎年検討を重ねておりますが、す
べて要望通りには出来ません。参加チーム数について、専門部の目標であった各都
道府県1チーム参加も、いろいろな障壁があり実現に至っていません。また、参加
チーム数の減を望む意見も出ており、参加チーム数の決定には苦慮しております。

 ブロックの割り当数については、基本的に各ブロックの協会登録数で決定してお
ります。ただし、ブロックの地域性も考慮し、強化を前提に普及も考えた選び方に
なっております。

 今月、第25回全国高校選抜大会が、富山県氷見市で、昨年に続き開催されます。
氷見市はハンドボールにかける情熱は他に類をみない熱狂的な土地であり、県ハン
ドボール協会や県高体連の先生方、また、氷見市職員関係者の協力により開催され
ます。氷見市ふれあいスポーツセンターをはじめ、すばらしい体育館で、プレー出
来る高校生は幸せを感じるでしょう。そして、高校生らしい、若さあふれる戦いを
展開し、ますます、全国高校選抜大会が発展し、選手のレベル向上につながること
を期待します。


    (財)日本ハンドボール協会機関誌「ハンドボール」3月号より転載