IHF公式ハンドブック

The　Handball　Referee　日本語版販売のお知らせ

基礎および上級レフェリーの養成、ルールの理解、解釈、摘要

翻訳版巻頭にあたって

　国際ハンドボール連盟よりルールの解説書が発行された。今までにない規模での書物である。−中略−　ルールは審判側からだけの問題ではなくプレーヤーからの問題であることをこの書物は如実に示している。カラー写真をふんだんに使い、それも時間経過をあらわすために連続写真を用いていることはルールの理解をより深いものとしている。
　また、実際のゲームからの連続写真を使用しての解説はより説得力がある。一般的にハンドボールのルールは難しいと言われているがその難しいところを明確にしなければ、万人のハンドボールにはならない。その意味で、ルールブックの条項に添って、視覚的に丁寧に解説していることは、多くのハンドボールの初心者から熟練者までルールの理解のみならず、それに則っての技術やハンドボールの奥深さをも感じさせるものとなっている。
−中略−
　この解説書は国際ハンドボール連盟の見解が具体的に示されたものであり、世界のハンドボールのレフェリングの基準をダイレクトに感じることができるものであり、日本での解釈の統一には一役買うものとなるであろう。
　国際ハンドボール連盟からこの英文の書物が送付されてきたのは昨年2006年12月のことである。一見してすぐに翻訳して日本のハンドボール関係者に読んでいただく必要性を感じた。早速普及・技術委員会担当常務理事を世話人として技術委員会のメンバーを中心として翻訳作業に取りかかった。時間が十分にないために日本で一般的に用いられている用語と国際連盟で用いている用語との統一の問題や日本のルールブック用語と翻訳用語との共通性問題等まだまだ詰めの作業が十分でないところもある。しかしながら、忙しい中で翻訳作業等に携われた多くの方々には心より感謝を申し上げます。
　世界のハンドボールは日進月歩である。競技面だけでなく、それを支えている世界の情報はいち早く察知して日本のハンドボール関係の共通理解としなければならない。この翻訳作業もその一端であり、日本のハンドボールの発展に寄与するものと願っております。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(財)日本ハンドボール協会　専務理事(当時)　大西　武三

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