高松宮記念杯男子第59回・女子第52回
平成28年度全日本学生ハンドボール選手権大会
男子決勝戦
国士舘大学 34 (16-13, 18-13) 26 明治大学 戦評:男子決勝は6年ぶりの優勝を狙う国士館大学と、悲願の初優勝を狙う明治大学の関東同士の対決となった。
最初の得点は国士館大学11番斎藤の得点。序盤は国士館大学がペースを握り、長身のディフェンスから速攻の形
が決まっていた。9番玉川の長身をいかしたポストプレーで、13分までに5点のリードを奪う。明治大学は高いディフェンス
に対応するため、14番海老原や19番門間らのサイドシュートで追い上げを図る。明治大学はディフェンスから速攻を
仕掛けるも、国士館大学1番GK小峰が再三ノーマークシュートをセーブ。16-13の国士館大学リードで前半を折り返した。
後半は序盤から点の取り合いになった。11分には明治大学7番中川の得点で1点差に詰め寄ると、12番GK前原が
好セーブを連発。しかし国士館大学8番安倍の連続得点などで再び4点差をつけられる。国士館大学は1番GK小峰が
要所要所で好セーブを見せ明治大学の追い上げを許さない。その後完全に流れを掴んだ国士館大学が6年ぶり
3回目の優勝を果たした。
女子決勝戦
大阪体育大学 27 (13- 9, 14- 8) 17 東京女子体育大学 戦評:決勝は4連覇を目指す大阪体育大学と、6年ぶりの優勝を狙う東京女子体育大学の一戦になった。オープニン
グゴールは大阪体育大学7番佐々木の得点。先制した大阪体育大学は勢いに乗り、前半10分までに7-1とリードを奪う。
東京女子体育大学は12番GK中村が好セーブを見せるも点差は縮まらず、13分に堪らずタイムアウト請求。その後は
東京女子体育大学が組織的なディフェンスを見せ、大阪体育大学のミスを誘発するも、なかなか得点につなげることが
できない。対照的に大阪体育大学は相手のミスを得点につなげ大量リードを奪う。東京女子体育大学も9番三田、17番
斗米の得点で粘りを見せる。前半終了間際に2番キャプテン中島の得点で13-9と4点差まで詰め、そのまま前半終。
後半の先制点は東京女子体育大学の9番三田の得点。10分には、13番團が相手のミスを得点につなげ2点差に詰め
寄る。しかし大阪体育大学4番秋山のインターセプトからの得点などで再び点差をつけ16分には21-15と、リードを拡げ
る。タイムアウトで流れを変えたい東京女子体育大学だか、大阪体育大学の堅い守りからの速攻で8点のリードを許す。
大阪体育大学は1番GK馬場の好セーブを連発。流れは大阪体育大学になり、この試合最大の10点差をつけることに
成功。そのままリードを守り抜き大阪体育大学が四年連5回目の優勝を果たした。
男子準決勝1
国士舘大学 33 (15-10, 18-19) 29 大同大学 戦評:序盤は大同大学が2点差を追いかける展開となった。大同大学は決定的なシュートチャンスを、キーパーの
好セーブによりいかすことができていなかった。国士館大学は、高身長をいかした一線ディフェンスから速攻につな
げる形が多く見られた。国士館大学リードのまま前半を、15-10で折り返した。
後半の立ち上がりから国士館大学キーパーの好セーブ連発により、大同大学は得点を挙げることごできない。
国士館大学は確実にシュートチャンスをいかして、点差をさらに広げていった。そのままリードを保ち33-29で勝利し、
決勝進出を果たした。
男子準決勝2
明治大学 33 (14-13, 14-15) 32 中央大学
(4-3 延長 1-1)戦評:先制点は中央大学。両チームともにスピーディーなゲームを展開した。一進一退の攻防が続き、互いに
譲らない時間ゲームとなった。明治大学が一点リードして前半を終えた。
序盤、明治大学が連続得点し点差を3点と広げる。さらに中央大学が一人退場の間に、5点差に広げることに
成功。その後、中央大学は守って速攻の形が決まりだし3点差につめよる。後半残り2分で中央大学が同点に
追いつき、残り30秒でタイムアウトを請求。しかしそのまま時間が経過し、28-28で延長戦に突入。
中央大学のスローオフで延長戦開始。一進一退の攻防が続き32-31で明治大学リード。
延長戦後半、明治大学の2連続得点により2点差に開く。その後中央大学が1点を返すも、明治大学が1点を
守り抜き33-32で決勝に進出した。
女子準決勝1
東京女子体育大学 30 (15- 9, 15- 9) 18 桐蔭横浜大学 戦評:東京女子体育大学の4連続得点でゲームスタート。桐蔭横浜大学はキーパーが好セーブを連発。
しかし、東京女子体育大学も堅い守りから速攻を決めリードを保ち続ける。桐蔭横浜大学はポストを
絡めたプレーで得点を重ねる。前半は15-9で東京女子体育大学のリードで前半を終える。
後半は東京女子体育大学が勢いに乗り、10分過ぎには10点差をつける展開となった。桐蔭横浜大学は
決定的なシュートチャンスをいかせずに差を縮めることができなかった。終始東京女子体育大学のペースで
ゲームが進み、30-18で決勝に進んだ。
女子準決勝2
大阪体育大学 35 (16-11, 19- 9) 20 筑波大学 戦評:立ちかがりは大阪体育大学が堅い守りから速攻を決めリードする。
筑波大学は7人攻撃を仕掛けるなどして、突破口をさがす。中盤、大阪体育大学が一人退場。
その間に筑波大学が追い上げを図り12-8に詰め寄る。その後は一進一退の攻防が続き、
16-11で大阪体育大学がリードして前半を終える。
後半も大阪体育大学のペース。筑波大学は開始10分で10点を差をつけられ、タイムアウトを
請求。流れを変えたい筑波大学だが、その後もミスが続き流れは変わらず。大阪体育大学の
勢いは止まらず、35-20で勝利し決勝戦に進出。