2015 Gwangju Summer Universiade

第28回ユニバーシアード競技大会

ハンドボール競技

戦評:

   7月6日(月)  7月7日(火)  7月9日(木)  7月10日(金)  7月12日(日)  順位決定戦:7月13日(月)  


7月13日(月)

 女子
11-12位戦
 
日本 31 (14- 9, 17- 9) 18 ウルグアイ     スコアシート
B組6位             A組6位 
    
   戦評
 
  個人得点:田村・山下:4点、安倍・諸岡・秋山・石井・深田:3点、多田・北原:2点、大山・河嶋・田中・川畑:1点
 男子
11-12位戦
 
日本 32 (15-15, 17-13) 28 メキシコ     スコアシート
B組6位              A組6位 
    
   戦評:11-12位決定戦に回った日本は、メキシコと対戦となった。最終戦で今大会を初勝利を
ねらう日本は、内海の速攻で先制。その後も子安、東江の速攻で連取し、幸先のいいスタートを
切る。対するメキシコは、No.5の力強いカットインで日本の高い3-3DFを崩しにかかる。中盤に
入っても日本は攻撃の手を緩めず、玉城のスカイプレー、東江の速攻で得点を積み重ねる。
このまま点差を広げて前半を終えたい日本だが、連戦の疲れかDFで足が止まってきたところを
メキシコはNo.24のうまさのあるポストプレーで連続得点し、一気に3連取で15-15の同点で前半
終了。
 後半に入り、再びリードを広げたい日本は、DFシステムを6-0にシステムチェンジしリズムを
掴む。OFでは八巻、東江のキレのあるミドルでリードを広げる。メキシコも24番の巧みなパス
ワークから4番のカットイン、11番のポストで追いすがるが、15分で日本は5点のリードを奪う。
しかしここから日本にOFでのミスが続き、2点差まで詰め寄られたところで日本はタイムアウトを
請求。ここで戦術の確認をした日本は、田中の豪快なサイド、小塩のキレのあるミドルで再び
リードを広げる。メキシコもNo24の素早いフェイントで得点を積み重ねるが、終盤に入り終始
リードを保った日本が逃げ切り、今大会初勝利を挙げ11位で大会を終えた。

 
  個人得点:田中・内海・東江:6点、子安・玉城・山田・堤・小塩・橋本:2点、八巻・酒井:1点

7月12日(日)

 女子A組 日本 26 (13-13, 13-16) 29 セルビア     スコアシート
4敗1分              4勝1敗  
    
   戦評:2015’ユニバーシアード光州大会 5戦目はセルビアとの対戦。日本は、LW河嶋・LB安倍・
CB大山・RB多田・RW諸岡・PV山下でスタートする。開始、安倍のディスタンスで先制点をあげるも
日本の3-3DFをGEORGUEV,PETROVICにカットインを許す。日本も河嶋のサイドシュートで得点を
あげ、セルビアに連取を許すも安倍のカットイン、河嶋の速攻などで応戦し、前半を13対13で終了。
 後半開始、RADOJEVICに連打を許し、主導権をセルビアにもっていかれるが、諸岡の速攻、石井
のカットイン多田の7mで後半10分に同点に追いつく。ここからディフェンスラインを下げ、相手のミスを
石井と川畑のコンビ、多田のカットイン、7mを確実に得点に繋げ、22-19の3点リードする。ここで
セルビアがタイムを請求し、GEORGDEV,RADOJEVICにディスタンスを打ち込まれ、点の取り合いから
残り3分、26対26の同点。ここで、山下が退場となり、セルビアGEORGUEV、PRIJOVICに打ち込まれ、
26対29で終了。世界に勝つには60分間の戦い方、攻守の1対1シュート力の強化など多くの課題を感じた。

 
  個人得点:多田・河嶋:6点、安倍:5点、諸岡・石井:3点、北原:2点、川畑:1点 
 男子B組 日本 27 (15-16, 12-14) 30 イスラエル      スコアシート
5敗          2勝2敗1分  
    
   戦評:予選リーグ5戦目はイスラエルと対戦。ゲームスタートはイスラエルがNO.14のポストで先制。
日本も内海が7mTをきっちり決める。順調な滑り出しかと思えたが、ここから日本にミスが続き徐々
に点差を広げられる。9対5と4点ビハインドで日本はタイムアウトを請求する。ここから日本は落ち着
きを取り戻し、山田のキレのあるミドル、岡元のポストで連取。再びイスラエルのNo42に力強いカット
インを決められるが、日本は東江のカットインなどで4連取し一気に逆転に成功する。ここでイスラエル
はたまらずタイムアウトを請求。ここでイスラエルはNo11の力強いカットインなどで再び逆転し、日本は
1点ビハインドで前半を終える。
 後半に入り、再び逆転したい日本だが、セットOFで確実にノーマークチャンスを作るもシュートミスが
続き波に乗れない。この間にイスラエルはNo11のカットインで着実に得点を積み重ねる。3点差にされ
たところで日本は子安のサイドからリズムと掴むと、後半15分に1点差まで詰め寄る。ここからイスラエル
はNo.24の確実なサイドシュート、No.77の力あるカットインなどで着実に得点を重ねるのに対し、日本は
内海の確実な7mT、子安のサイドで追いすがり、一進一退の攻防が続く。しかし、ラスト5分を切った
ところで、日本にノーマークシュートミスが続き万事休す。ノーマークチャンスを多く作ったものの、最後の
詰めの甘さ課題となった一戦となった。

 
  個人得点:内海:8点、子安・東江:5点、山田・橋本:2点、田中・堤・小塩・酒井・岡元:1点 

7月10日(金)

 女子A組 日本 21 ( 8-21, 13-21) 42 韓国    スコアシート
3敗1分             4勝 
    
   戦評:2015’ユニバーシアード光州大会 4戦目は韓国との対戦。ナショナル選手13名を含むチーム
構成の韓国に対し、日本のスターティングメンバーは、安倍・河嶋・大山・山下・北原・諸岡・白石で
スタートする。開始早々から韓国の個人技、完成されたDFを攻めきれず開始10分0-9と大きくはな
される。日本の初得点は河嶋のサイドシュートで得点するも韓国の怒涛の攻撃を止められず、前半を
8-21で終了。
 後半は韓国もメンバーを入れ替えてくるも、個々のシュート・フェイント・判断力が非常に高く、日本の
防御が振り回され韓国に連続得点を許す。非常に苦しい状況の中、選手たちは何かを掴むために
必死に防御し、得点を目指すが、後半13-21で終了。韓国は個々の技術力がチームの総合力として
完成されていた。

 
   個人得点:大山・川嶋:5点、多田:4点、安倍・諸岡:2点、田村・川畑・北原:1点
 
 男子B組 日本 23 (10-21, 13-17) 38 スイス     スコアシート
4敗             2勝1敗1分 
    
   戦評:予選リーグ4戦目は203cmのGKをはじめ、大型選手が揃うスイスと対戦。序盤から日本は
ミスから速攻を許し、リズムに乗ることができない。酒井のポスト、小塩のミドルで追い上げるが、
スイスの長身GKに次々とシュートを阻まれ、スイスNo.3、No.14の出だしの早い速攻で点差を広げ
られる。終盤に入り落ち着きを取り戻した日本は、東江、堤の速攻などで得点を重ねるが、序盤の
連続失点がひびき、11点差広げられ前半終了。セットDFは機能していただけに、OFミスからの
逆速攻での失点の多さがひびいた。
 後半に入り立て直したい日本は、DFシステムを3-3にシステムチェンジするが、OFでのシュート
ミスが続き、なかなか追い上げることができない。リズムを変えたい日本は、大型ポストの岡元を
投入。高くアグレッシブに動くスイスDFに対し、機動力のあるポストを使った攻撃でファウルを誘い、
7mTを内海がきっちり決め攻撃でリズムが取れてきた。しかし、スイスも攻撃の手を緩めない。
No.2、No.15の速攻で一気に4連取。最後まであきらめない日本は、キャプテン子安のサイド、スカイ
プレーの連続得点で追いすがるが、38−23で試合終了。スイスは終始ハイスピードな試合展開で
足を止めず、試合を有利に展開できた。日本はDFは機能したが、オフェンスでのシュートミスでリズム
を掴むことができなかった。


   個人得点:子安:5点、小塩:4点、堤・内海:3点、酒井・東江:2点、田中・山田・橋本・岡元:1点
 

7月9日(木)

 女子A組 日本 32 (14-18, 18-14) 32 ルーマニア     スコアシート
2敗1分              1勝2分 
    
   戦評:2015’ユニバーシアード光州大会 3戦目はルーマニアとの対戦。日本は、LW田村、
LB安倍 CB大山 RB北原 RW諸岡、PV河嶋でスタートする。開始早々、ルーマニアZAMFIRESCU,
GAVRILAに2連取される。日本は大山のスタンディングで得点するが、ZAMFIRESCU,TIRONのバック
プレーヤーに押し込まれ連続失点する。ここで斎藤監督タイムアウトを請求し戦術を確認、安倍、多田
の得点からDFで粘り、開始16分大山、諸岡、河嶋の3連続得点で8-8に追いつく.。ルーマニアも
タイムアウトを請求し、ここからTIRON,CIRIANに連続得点を許し前半を14-18で終了。
 後半開始早々にCIRIANに押し込まれるが河嶋のサイドで取り返し、安倍のミドル、カットイン、一方の
ルーマニアもCIRIAN,TIRONの連続得点で点差がつまらない。後半10分過ぎからDFシステムを変更した
ことで、ルーマニアにミスが出始め、開始19までに河嶋の6得点から26-27の1点差につめる。
ルーマニアもたまらずタイムアウトを請求し立て直しにくるも、日本は焦ることなく必死に食らいつき、
後半27分30-30に追いつく。ルーマニアはエースCIRIAN,TIRONを中心に攻め込むが残り2分、日本は
堅い防御からノーマークチャンス作るもGK1ENACHEにセーブされ、追い越すチャンスを逃す。ルーマニア
TIRONに打ち込まれ、30-31。日本山下のポストで追いつくもAPIPIEの体格に押し込まれ、残り40秒
日本タイムアウトを請求し、戦術を確認、LW河嶋のサイドシュートから安倍にパスを返し、安倍が押込み
ながら、ポストに走りこんだ諸岡が同点ゴールを決め、32-32で試合終了。後半はDFで孤立することなく、
カバーリングで退場が出なかったことで慌てることなく戦えた。 

   個人得点:川嶋:9点、多田:8点、諸岡:5点、安倍・大山:4点、田村・山下:1点
 
 男子B組 日本 24 ( 9-11, 15-21) 32 ポルトガル     スコアシート
3敗                3勝 
    
   戦評:予選リーグ3戦目は、昨年度世界学生選手権優勝のポルとがるとの対戦となった。日本は立ち上
がりからミスが続き相手の不正入場のチャンスを生かせずなかなかリズムを掴むことができない。序盤
3連続失点し、5点差をつけられたところで、日本はタイムアウトを請求。ここから日本はNo14酒井、No.6
菅野、GK岩下の体を張ったDFからボールを奪うと、No.15東江のカットイン、No.10内海の速攻などで追
い上げ、徐々に点差を縮めていく。ポルトガルもNo.24のサイド、No.20の力強いポストなどで得点するが、
日本が2点差まで追い上げ前半終了。
 後半、一気に追い上げ逆転したい日本だが、立ち上がりからミスが続き、5連続失点を許してしまう。
日本はNo.9小塩、No.15東江のミドルで必死に食らいつくが、ポルトガルもNo.23の力強いカットイン、No.4の
テクニックのあるサイドで得点を積み重ね日本の追撃を許さない。終盤に入っても、一進一退の攻防が続き、
日本は相手の力強い攻撃を防ぐことができず、なかなか追い上げることができないまま試合終了。前後半、
序盤での連続失点がひびいた試合であった。明日は予選リーグ4戦目でスイスと対戦する。

   個人得点:東江:8点、小塩:6点、内海:5点、堤:2点、子安・山田・橋本:1点
 

7月7日(火)

 女子A組 日本 23 (10-13, 13-18) 31 ウクライナ     スコアシート
2敗               1勝1敗 
    
   戦評:2015’ユニバーシアード光州大会 2戦目はウクライナとの対戦。日本は、LW河嶋、LB安倍 CB大山
 RB北原 RW諸岡 PV 山下スタートする。開始早々、諸岡・河嶋のサイドで得点をあげる。日本はウクライナの
高さに対し3-3DFで仕掛けるが、パワープレーで押し込まれ、開始19分まで5対6のロースコア―で試合が展開
される。開始20分から25分、日本にミスが続き、ウクライナに5連取され苦しい状況に。27分から多田の7m、河嶋
のポストなどで食い下がり、前半10対13で終了。
 後半開始、早い時間に追いつきたい日本は山下のポスト、秋山の7m、河嶋のポストで食い下がるが、ウクライナ
 LB STELMAKHを止め切れず、中々追いつかない。セーブされ、いっきに5連取を許し6点差をつけられる。大山、
石井のカットインで獲得した7mを多田、秋山が決め,日本も必死に追いかけるが、ウクライナLB STELMAKH RB
TKACHENKOに得点を許し差を詰められない。日本はディフェンスシステムをこまめに変えるが、ウクライナは慌て
ることなくゲームを運ばれ、23対31で試合終了となった。

   個人得点:川嶋・秋山:6点、多田:5点、諸岡:2点、大山・田村・山下・川畑:1点

 
 男子B組  日本 28 (15-14, 13-18) 32 ブラジル     スコアシート
2敗                1勝1敗
    
   戦評:立ち上がりから日本は体格に勝るブラジルに対し、3-3DFを仕掛けリズムを掴み、東江のミドル、
子安の速攻などで4点差を付け優位にゲームを進める。中盤からは一進一退の攻防が続き、ブラジルも
2番のサイド、15番のカットインなどで徐々に点差を縮めてくる。日本も山田のキレのあるカットインや
小塩のミドルで逆転を許さず、終盤に相手8番の退場でチャンスを掴んだが、ミスから失点し1点リードで
前半終了。
 後半立ち上がり、ブラジルのポスト7番がDRで退場。このチャンスに日本は山田と東江のカットインで
2連取し、再びリードを広げる。しかしここから日本はOFでミスが続き、ブラジルに4連取を許し逆転される。
ここで日本はタイムアウトを請求。しかしこの後も日本はOFでテクニカルミスが続き徐々に点差を広げら
れる。終盤に入り、内海のサイド、速攻などで追い上げたが、ブラジルも2番のサイド、9番のカットインなど
で再び突き放し、4点差で試合終了。日本の意図した攻守が多くの時間帯で展開できたことから明後日の
ポルトガル戦での勝利を目指したい。

 
   個人得点:東江:9点、山田:6点、内海:4点、子安・田中・小塩:2点、玉城・酒井・橋本:1点


7月6日(月)

 女子A組  日本 27 (15-15, 12-13) 28 モンテネグロ     スコアシート
1敗                1勝
    
   戦評:2015’ユニバーシアード光州大会初戦はモンテネグロとの対戦。モンテネグロのスローオフで
試合開始。日本は、LW河嶋LB安倍 CB大山 RB北原 RW諸岡 PV山下でスタートする。開始2分河嶋
のサイドで先制点をあげるもLBのJAUKOVICに豪快なディスタンスを打ち込まれ、オフェンスミスから
RWのBULATOVICに得点を許す。日本も山下のポスト、北原のミドルで対抗するも、LB JAUKOVICの
ディスタンス、フリースローからポスト、カットインなどで、前半15分4対8と苦しい展開。ここからディフェンス
を3-2-1防御に変更し、RW諸岡のリバウンド、サイドで連続得点し20分9対11と追い上げる。ここから
一進一退の攻防により前半を15対15で終了。
 後半開始からお互いに点を取り合い、16分多田の7mスロー、大山のカットインで4点リードする。ここから
モンテネグロJAUKOVICに4連続得点を許し、25分26対26の同点。残り5分の戦いになるが、JAUKOVICの
パワーに押され、7mを取られ、26対27とリードされる。残り3分秋山のサイドで追いつき、必死のディフェンス
で粘るも、残り2分モンテネグロ GRBICにカットインされ、このプレーで北原が一発レッドとなり試合終了となる。
後半17分4点リードしたところでのミスや1試合を通して退場が6回と多く、厳しい試合展開であった。この経験を
明日に繋げて勝利を目指す。明日は、ウクライナとの対戦。

   個人得点:  多田:7点、大山・川嶋:4点、秋山・北原:3点、田村・諸岡:2点、安倍・山下:1点

 男子B組  日本 26 (15-19, 11-12) 31 ハンガリー      スコアシート
1敗                1勝
    
   戦評:立ち上がり八巻のミドルで日本が先制。以降も東江のカットイン、酒井のポストで獲得した
7mTを内海が確実に決めるなど、序盤は日本がリズムを掴む。ここでハンガリーはタイムアウトを
請求。この後ハンガリーはDFで日本のミスを誘い、4本の速攻などで一気に8連取しリードを広げる。
追い上げたい日本は3-3DFにシステムチェンジし、子安の速攻などで2点差まで追い上げるが、
中盤の連続失点がひびき、4点ビハインドで前半を終了。
 後半は一進一退の攻防が続く中、両チームともOFでミスが続き、なかなか波に乗れない時間が続く。
流れを引き寄せたい日本はDFシステムを6-0に戻し、ペースを掴んだように思えたが、退場が続き追い
上げることができないまま試合終了。課題であった大型ポストでの失点を防げたが、フィジカルを活かし
たカットインなどを守ることで体力が消耗し、後半の大事な場面でのOFテクニカルミスが増え、点差を縮め
るにいたらなかった。

   個人得点:  東江:7点、山田・内海:4点、子安・田中・小塩:3点、八巻:2点

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